過去問の前にシリーズ・2027年度対策
旧帝大・難関国公立大
理系数学 志望校診断模試
標準問題は終えた。過去問はまだ早い。

では、どの大学の過去問に進むべきか。5回の模試で自分の「得点の形」を取り出し、8大学の数学の出題傾向とどれだけ噛み合うかを判定する、志望校を決めるための模試です。
- 模試
- 5回分
- 1回
- 150分
- 大問
- 6題・150点
- 判定する大学
- 8大学
¥2,695・128ページ・2026年9月14日発売
測るのは「学力の高さ」ではなく「得点の形」
全体で6割取った人が2人いても、片方は確率と整数で稼ぎ、もう片方は図形と記述で稼いでいるかもしれません。 この模試が見るのはその形のほうです。 だから全体の点が同じ2人でも、向いている大学は別々に出ます。
比べる基準は、平均的な受験生ではなく自分自身の全体の点です。 学力の高い人も低い人も、残るのは得意・不得意の形だけになります。学力の高さは、これとは別に「いまの水準」として出します。
収録した30題は、各大学の本番より少し易しく作ってあります。 難問を並べるとどの観点も低い点になって全員が同じ形に見え、相性が測れないためです。
判定する8大学と、数学の出題の違い
同じ「記述式」でも、中身はかなり違います。形式を並べると次のとおりです(2019〜2026年度)。 大学名から、それぞれの出題分析と分野別完成演習に進めます。
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| 大学 | 時間 | 大問 | 1題あたり | 公式集 | ひとことで言うと |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京大 | 150分 | 6 | 25分 | なし | 図示と論証。「答えだけの答案には点を与えない」 |
| 京都大 | 150分 | 6 | 25分 | なし | 48題中33題に小問がない。方針を自分で立てる |
| 大阪大 | 150分 | 5 | 30分 | なし | 微積分が%。証明の量が多い |
| 名古屋大 | 150分 | 4 | 37.5分 | あり | 題をじっくり掘る。確率が毎年出る |
| 東北大 | 150分 | 6 | 25分 | なし | 方針の違う6題を次々に切り替える |
| 九州大 | 150分 | 5 | 30分 | なし | 奇問はないが計算が重い |
| 北海道大 | 120分 | 5 | 24分 | なし | 誘導が親切。標準問題を止まらずに捌く |
| 東京科学大 | 180分 | 5 | 36分 | なし | 計算量が最も重い。確率をあまり出さない |
差がつかない分野
微積分(〜%)と図形(〜%)は 大学すべてがこの幅に収まる。どこを受けるにせよ等しく必要である
差がつくのは「確率」「整数」「時間の使い方」
- 確率は名古屋大の % に対し東京科学大・大阪大は %。東京科学大は 〜 の 年間、確率を 題も出していない。
- 整数は東京大 %・東京科学大 %・京都大 % に対し北海道大は %(年で純粋な整数問題は 題だけ)
- 時間は北海道大の 題 分から名古屋大の 分まで 倍の開きがある
9つの観点で得点を切り分ける
各小問に「分野」と「能力」の観点が1つずつ付いています。同じ150点を2通りに切り分けるので、どちらの合計も150点になります。
分野(4つ)
- 微積分50点
- 極限・微分・積分・面積・体積・数列の極限・不等式の評価
- 図形45点
- 平面と空間の図形・ベクトル・複素数平面・軌跡と領域・図示
- 確率25点
- 確率・場合の数・期待値・確率漸化式
- 整数30点
- 整数の性質・合同式・約数と倍数・整数条件
能力(5つ)
- 計算力30点
- 重い計算を最後まで落とさずに完走できるか
- 論証力35点
- 証明が組み立てられるか。場合分けの網羅、十分性の確認
- 発想力25点
- 誘導がなくても方針が立つか。何を文字でおくかを自分で決める
- 記述力30点
- 答えを過不足なく書けるか。図示の境界、除外点、断り書き
- 処理速度30点
- 時間内に作業を終えられるか
計算力と処理速度は別物として数えます。計算力は1本の長い計算を完走する深さ(九州大・東京科学大が求める)、 処理速度は方針の違う問題を次々に切り替える幅(東北大・北海道大が求める)です。これを分けないと、九州大と東北大が区別できません。
判定は3段階。回を重ねて確かにする
- 高(相性が高い)
- その大学の出題は、あなたの得意なところで点差がつきやすい
- 標(標準)
- 相性で得も損もしない。学力そのもので勝負が決まる
- 要(要対策)
- その大学の出題は、あなたの苦手なところで点差がつきやすい。受けるなという意味ではなく、そこを埋めれば戦えるという意味
第1回から暫定判定が出て、第5回の判定がそのまま最終判定になります。 模試の点は同じ実力でも日によって上下するので、小問が増えるほど当たり外れが打ち消し合い、判定のぶれは小さくなります。
| 第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 | 第5回 | |
|---|---|---|---|---|---|
| たまたま動く幅の目安 | 5.6 | 4.2 | 3.6 | 3.1 | 2.8 |
数値は本書の配点と難易度から見積もった目安で、実際に受けた人のデータではありません。第1回だけで志望校を決めず、同じ判定が続くかで確かめてください。
この模試でわかること・わからないこと
- わかる
- その大学の数学の出題傾向と、自分の得意・不得意が噛み合うかどうか
- わからない
- 合否。学部の中身。立地。他教科や共通テストとの兼ね合い
判定のあとは、その大学の分野別完成演習へ
第1志望候補が決まったら、その大学の分野別完成演習に進み、ずれがマイナスに出た観点から埋めていきます。 過去問はそのあとで十分です。順番を逆にすると、過去問が「解けなかった問題の山」になって終わってしまいます。
近日追加予定東北大理系数学・九大理系数学・北大理系数学
志望校診断模試について、よくある質問
- 数学の志望校はどうやって決めればよいですか?
- 本書は、自分の得意・不得意がその大学の数学の出題傾向と噛み合うかを判定します。総合得点の高さではなく、分野と能力ごとに相対的にどこで点を取れているか(得点の形)を見るので、全体の点が同じ2人でも向いている大学は別々に出ます。わかるのは出題傾向との相性で、合否・学部の中身・立地・他教科や共通テストとの兼ね合いはわかりません。志望校を決める材料の一つとして使ってください。
- 模試は何回分で、1回の形式はどうなっていますか?
- 5回分です。1回150分・大問6題・150点で、収録問題は全30題です。各回を解いて採点したあと、見開き2ページの診断で暫定判定を出し、回を重ねて第5回の判定を最終判定にします。
- どの大学との相性がわかりますか?
- 東京大・京都大・大阪大・名古屋大・東北大・九州大・北海道大・東京科学大の8大学です。それぞれに「相性が高い」「標準」「要対策」の3段階で判定がつきます。
- 「要対策」と出た大学は受けないほうがよいのですか?
- その大学の出題は、あなたの苦手なところで点差がつきやすい。受けるなという意味ではなく、そこを埋めれば戦えるという意味
- 問題の難しさは本番と同じですか?
- 各大学の本番より少し易しく作ってあります。難問を並べるとどの観点も低い点になって全員が同じ形に見え、相性が測れないためです。手がついて部分点が入ってはじめて得点の形が出ます。
- 過去問がそのまま載っていますか?
- 収録した30題はすべて本書のための書き下ろしです。8大学の過去問は分析にのみ用い、問題文の転載も数値だけを替えた改題もしていません。
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