北海道大学・理系
北大理系数学の
傾向と対策
2019〜2026年度(8年分)の過去問分析
分析からつくった予想問題集
試験時間120分(9:00〜11:00)、大問5題、完全記述式。出題範囲は数I・数II・数III・数A・数B・数C。解答用紙は大問ごとに1枚(計5枚)で、裏面は使用できない。書ける量に上限があるので、答案は簡潔にまとめる練習が要る。
- 試験時間
- 120分
- 大問数
- 5題
- 1題あたり
- 24分
- 解答形式
- 完全記述式
よく出る分野(全40題中の出題数)
- 微分積分12
- 確率・場合の数7
- ベクトル・空間図形7
北大理系数学の頻出分野
8年分・全40題の出題分野を数えたもの。棒が長い分野ほど、繰り返し狙われています。
- 微分積分(数III中心)12題/40題
毎年1〜2題。面積・体積・曲線の長さ・極限のいずれか
- 確率・場合の数7題/40題
出ない年は2021のみ。さいころを使う問題が7題中4題
- ベクトル・空間図形7題/40題
出ない年は2025のみ。平面4題・空間3題
- 数列5題/40題
漸化式が中心。積分や整数との融合が多い
- 複素数平面4題/40題
2022年度以降は4年連続で出題
- 図形と式・指数対数3題/40題
領域の図示・最大最小
- 整数2題/40題
2019, 2020のみ。ただし数列との融合を含めれば実質3題
形式は8年間不変
試験時間120分(9:00〜11:00)、大問5題、完全記述式。出題範囲は数I・数II・数III・数A・数B・数C。 解答用紙は大問ごとに1枚(計5枚)で、裏面は使用できない。書ける量に上限があるので、答案は簡潔にまとめる練習が要る。
名古屋大学などと異なり、北大では数学公式集は配布されない。、、回転体の体積、曲線の長さ、和の公式などはすべて自分で用意しておく必要がある。
問題冊子には「解答上の注意」として 「採点時には、結果を導く過程を重視するので、必要な計算・論証・説明などを省かずに解答せよ」 と明記されている。答えだけの答案が評価されないことは、大学側が公言している。
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| 年度 | 問1 | 問2 | 問3 | 問4 | 問5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019 | 空間ベクトルと三角形の内部 | 整数(連続する項の最大公約数) | 分数関数の極値と中点の軌跡 | 確率(2つの箱と得点) | 積分方程式と関数列 |
| 2020 | 平面ベクトルと外接円 | 整数(直線上の格子点) | 確率(最大公約数・最小公倍数) | 数列の極限(単調収束) | 積分方程式と面積の極限 |
| 2021 | 平面ベクトル(対称点・面積) | 放物線の2接線と長さの比 | 指数・対数の最大値 | 連立漸化式と整除性 | 媒介変数表示の曲線と面積 |
| 2022 | 絶対値つき関数の最小 | ベクトルの漸化式 | 領域の図示と面積の最小 | 確率(円順列) | 複素数平面(図示・共通解) |
| 2023 | 複素数平面(円の列と極限) | 空間図形(平面と球面) | 微積分(解の個数・2変数) | 確率(さいころと絶対値の和) | 図形と中間値の定理 |
| 2024 | 媒介変数と軌跡の図示 | 確率(正八面体のさいころ) | 数列と関数列(定積分) | 平面ベクトル(内心) | 対数関数の接線・凸性・面積 |
| 2025 | 数列と対数 | 円の接線と四角形の面積 | 定積分と極限 | 複素数平面(図示・存在条件) | 場合の数と不等式の証明 |
| 2026 | 分数漸化式 | 定積分で定まる関数と極限 | 複素数平面(図示) | 空間座標と体積の最小 | 確率(さいころと期待値) |
「微積分・確率・図形」の3本柱
40題を主たる分野で分類すると、北大の設計がはっきり見える。微積分でほぼ2題、残り3題を確率・図形・数列・複素数平面・整数から選ぶという構成である。
分野の枠を越えた融合が北大の色である。「数列+整数」(2021年度・問4)、「数列+定積分」(2024年度・問3)、「確率+整数」(2020年度・問3)、「図形+中間値の定理」(2023年度・問5)—— つの大問の中で つの単元をつなぐ設計が毎年どこかに入る。
| 分野 | 40題中 | 特徴 |
|---|---|---|
| 微分積分(数III中心) | 12 | 毎年1〜2題。面積・体積・曲線の長さ・極限のいずれか |
| 確率・場合の数 | 7 | 出ない年は2021のみ。さいころを使う問題が7題中4題 |
| ベクトル・空間図形 | 7 | 出ない年は2025のみ。平面4題・空間3題 |
| 数列 | 5 | 漸化式が中心。積分や整数との融合が多い |
| 複素数平面 | 4 | 2022年度以降は4年連続で出題 |
| 図形と式・指数対数 | 3 | 領域の図示・最大最小 |
| 整数 | 2 | 2019, 2020のみ。ただし数列との融合を含めれば実質3題 |
小問は2〜3個。誘導は素直で親切
8年間の102小問を数えると、1大問あたり平均2.6問である(2小問が18題、3小問が21題、4小問は2019年度・問2の1題のみ)。(1) はほぼ確実に取れる基本問題で、(2)(3) がその結果を使って積み上がる。京大や東大のように「小問なしでいきなり本題」という形はほとんど現れない。
| 型 | 構造と対処 |
|---|---|
| A。道具を作らせる型 | (1) で微分・因数分解・漸化式など道具を作らせ、(2)(3) で使わせる。 (1) の答えの形が (2) で使いやすい形になっているかを必ず確認する。 |
| B。文字定数入りの最大最小 | や を含む式の増減・面積を求め、最後にその文字を動かす。 変数が2つあって条件式で1つに減らす一手間が入る。 |
| C。図示せよ | 8年で5題。複素数平面が3題を占める。境界を含むか否か、除外点があるかで差がつく。 |
| D。示せ(証明) | 102小問中16問(約16%)。整数と数列に集中する。 必要十分条件を求めよという形も年に1度は出る。 |
難易度と目標
北大理系数学は「標準問題を確実に完答させる」設計である。京大・東大のような発想一発の難問はまず出ないが、5題×120分=1題あたり24分という時間はけっして余裕がない。計算量の多い大問が毎年1〜2題あり、そこで詰まると連鎖的に崩れる。
各年の5題を難易度で分けると、おおむね易1・標準3・やや難1である。「やや難」に置かれるのは、(a) 最後の小問が評価・証明になっているもの(2025年度・問5、2023年度・問5)、(b) 計算がきわめて重いもの(2021年度・問3、2022年度・問1)のどちらかで、この2種類しかない。
目標は総合入試(理系)で3完+2半(90点前後)、医学部医学科で4完(120点前後)。5題すべてに手をつけ、各大問の (1) を確実に取るだけで50点近くに届く。1題に固執して他題の (1) を落とすのが最悪の失敗である。
北大の過去問に入る前に
標準問題は終えた。過去問はまだ早い。北大理系数学の分野別完成演習は近日追加予定です。
北大に決めきれていない場合は、志望校診断模試で東京大・京都大・大阪大・名古屋大・東北大・九州大・北海道大・東京科学大との相性を先に確かめられます。
北大理系数学について、よくある質問
- 北大理系の数学は何分で何題ですか?
- 試験時間は120分、大問は5題、解答形式は完全記述式です。単純に割ると1題あたり約24分で、見直しの時間を引くと実際にはもう少し短くなります。
- 北大理系の数学で頻出の分野はどこですか?
- 8年分・全40題の出題を分野別に数えると、微分積分(数III中心)(12題)、確率・場合の数(7題)、ベクトル・空間図形(7題)が多く出ています。ページ内の分野別グラフで全体の偏りを確認できます。
- 北大理系の数学は何点を目標にすればよいですか?
- 目標は総合入試(理系)で3完+2半(90点前後)、医学部医学科で4完(120点前後)。
- 北大理系の数学は記述式ですか?
- 北大理系の数学は完全記述式です。答えの数値だけでなく、途中の論証を最後まで書ききる力が問われます。
- 北大理系の数学の過去問は何年分さかのぼるべきですか?
- このページでは2019〜2026年度の8年分を年度別・分野別の表に整理しています。まとめて並べると、分野の配置や小問の型がどこまで固定されているかが見えてきます。
合格答案をつくる シリーズ
北大理系数学の予想問題集
このページの2019〜2026年度(8年分)の出題分析をもとに書き下ろした、北大理系数学のオリジナル予想問題集です。本番と同じ形式の問題に加えて、どこで何点入るかを示した採点基準と別解を収録しています。
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