名古屋大学・理系
名大理系数学の
傾向と対策
2018〜2026年度(9年分)の過去問分析
この分析からつくった問題集
- 試験時間
- 150分
- 大問数
- 4題
- 1題あたり
- 38分
- 解答形式
- 完全記述式
よく出る分野(出題された題数)
- 微分積分9
- 確率8
- 整数7
名大理系数学の頻出分野
9年分で、その分野が出た題数。棒が長い分野ほど、繰り返し狙われています。
- 微分積分(極限・面積・体積・評価)9題
毎年1〜2題。計算では終わらず必ず極限か不等式へ接続する
- 確率(漸化式・整数や積分との融合)8題
出ない年は2023のみ。確率漸化式が中心
- 整数(合同式・素因数・約数・ガウス記号)7題
「すべて求めよ」「示せ」型が主
- 空間図形・ベクトル3題
2019, 2024, 2026
- 複素数平面3題
2022〜2024と3年連続、以後2年途切れ
形式は9年間不変
試験時間150分、大問4題、完全記述式。解答用紙は大問ごとに1枚。試験には「数学公式集」が配布され、答案作成に利用してよい。
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| 年度 | 大問1 | 大問2 | 大問3 | 大問4 |
|---|---|---|---|---|
| 2018 | 定積分の漸化式・極限・交代級数 | 指数関数と対数関数のグラフの共有点 | 素数と二項係数(合同式) | 図形上を動く2点の確率漸化式・評価 |
| 2019 | 積分漸化式と回転体の体積 | 空間ベクトル(垂線の足・角の評価) | 平方根の小数表示(整数) | 順列のサイクル構造・確率・不等式 |
| 2020 | 双曲線と直線・面積の最小 | 整数(相異なる素数の組) | 凸性と定積分の不等式(証明3題) | ゲームの確率漸化式・不等式の証明 |
| 2021 | 2放物線の共通接線・面積の最大 | 対数の大小比較・3次関数の符号 | 盤面ゲームの確率 | ガウス記号を含む漸化式 |
| 2022 | 整式の割り算と余り | さいころ3回・整数条件の確率 | 複素数平面と正六角形 | 広義積分・解の存在と評価 |
| 2023 | 4次方程式の解と領域の図示 | 2円・回転体の体積・極限 | 超越方程式の解の個数 | 二項係数の恒等式の証明 |
| 2024 | 接線の本数と整数条件 | 複素数方程式の共通解 | 空間ベクトルと領域 | 確率と定積分の融合 |
| 2025 | 凸関数・最大値の一意性 | 整数 | 回転による通過領域(面積・体積) | コインの裏返し・確率 |
| 2026 | 曲線と面積の最小 | 空間の平面と線分の共有点条件 | 整数(互いに素な3数と ) | 2次元ランダムウォーク・確率と評価 |
「微分積分・確率・整数」の3本柱
分野別に数え直すと、名大の設計がはっきり見える。この3分野で大問3つが埋まり、残り1題が空間図形・複素数平面・数列から選ばれる。
| 分野 | 9年中 | 特徴 |
|---|---|---|
| 微分積分(極限・面積・体積・評価) | 9 | 毎年1〜2題。計算では終わらず必ず極限か不等式へ接続する |
| 確率(漸化式・整数や積分との融合) | 8 | 出ない年は2023のみ。確率漸化式が中心 |
| 整数(合同式・素因数・約数・ガウス記号) | 7 | 「すべて求めよ」「示せ」型が主 |
| 空間図形・ベクトル | 3 | 2019, 2024, 2026 |
| 複素数平面 | 3 | 2022–2024と3年連続、以後2年途切れ |
小問の並べ方は4通りしかない
| 型 | 構造と対処 |
|---|---|
| A。具体例一般化評価 | (1)で を計算、(2)で漸化式、(3)(4)で極限か不等式の証明。確率の大問はほぼこれ。 (1)を落とすと以降の誘導がすべて死ぬ。 |
| B。段階を追う型 | (1)で一見どうでもよい等式を証明させ、(2)以降で道具として使わせる。「(1)の結論を必ず使う」前提で読む。 |
| C。すべて求めよ | 整数問題に多い。必要条件で候補を絞り、十分性の確認を書かないと大幅減点。 |
| D。図形量の最大最小 | 変数が2つあって条件式で1つに減らすという一手間が必ず入る。 |
難易度と目標
「超難問は出ないが完答が難しい」という設計である。各大問の(1)(2)は標準的な入試問題の水準だが、最終小問だけが一段跳ね上がる。とくに不等式の評価が最終問に置かれた年が9年で5回あり、ここが合否の分岐点になる。また9年間の小問およそ120問のうち約4割が「示せ」型で、答えを出す力より論証を書ききる力が測られる。
目標は医学部医学科で3完+(75点前後)、その他学部で2完+2半(55点前後)。4題すべてに手をつけ、各大問の(1)(2)を確実に取るだけで50点に届く。1題に固執して他題の(1)を落とすのが最悪の失敗である。
この分析のあと、何をするか
やりたいことを選ぶと、名大理系数学で用意しているものに移ります。
過去問の解答・解説
名大理系数学の過去問について、当サイトが独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を公開しています(全8問)。 大学の公式解答ではありません。問題文は載せず、名古屋大学公式の問題公開ページへリンクしています。
2027年度入試向け
名古屋大学 理系数学 入試プレビュー
このページの分析をもとに、名古屋大学の形式で作る大学別の数学模試を開きます。 記述答案は人の手で採点し、講評と今後の学習の助言までお返しします。第1回:2026年11月下旬〜12月上旬開催予定。受験料は3,980円(税込)です。
名大理系の模試を見る見本問題と採点表を公開中
名大理系数学の対策の進め方
名大理系の数学は、出題の形が年度をまたいでよく似ています。だから形式と頻出分野を先に押さえてから演習するほうが、いきなり過去問に入るより速く仕上がります。
名大理系数学の出題形式と頻出分野をつかむ
名大理系の数学は150分で大問4題、完全記述式です。単純に割ると1題あたり約38分で、見直しの時間を引くと実際にはもっと短くなります。2018〜2026年度(9年分)の出題を分野別に数えると微分積分・確率・整数が多く、ここが得点源にも失点源にもなります。
頻出分野を、標準から本番水準まで段階的に演習する
標準問題集は終えたが過去問はまだ早い、という段階を埋めるのが名大理系数学 分野別完成演習です。2018〜2026年度の出題から選んだ8分野・全30題を、標準→やや難→本番接続の順に解きます。
本番と同じ形式で、答案を仕上げる
最後は本番の形式で通して解き、答案として書ききる練習をします。合格答案をつくる 名大理系数学は、この分析をもとに書き下ろした予想問題5回分に、どこで何点入るかを示した採点基準を付けたものです(全3巻)。
名大理系に決めきれていない場合は、志望校診断模試で東京大・京都大・大阪大・名古屋大・東北大・九州大・北海道大・東京科学大との相性を先に確かめられます。
書籍の中身を見る(試し読み)
合格答案をつくる名大数学2027から、4ページを抜き出して載せています。扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。
名大理系数学について、よくある質問
- 名大理系の数学は何分で何題ですか?
- 試験時間は150分、大問は4題、解答形式は完全記述式です。単純に割ると1題あたり約38分で、見直しの時間を引くと実際にはもう少し短くなります。
- 名大理系の数学で頻出の分野はどこですか?
- 9年分の出題を分野別に数えると、微分積分(極限・面積・体積・評価)(9題)、確率(漸化式・整数や積分との融合)(8題)、整数(合同式・素因数・約数・ガウス記号)(7題)が多く出ています。ページ内の分野別グラフで全体の偏りを確認できます。
- 名大理系の数学は何点を目標にすればよいですか?
- 目標は医学部医学科で3完+α(75点前後)、その他学部で2完+2半(55点前後)。
- 名大理系の数学は記述式ですか?
- 名大理系の数学は完全記述式です。答えの数値だけでなく、途中の論証を最後まで書ききる力が問われます。
- 名大理系の数学の過去問は何年分さかのぼるべきですか?
- このページでは2018〜2026年度の9年分を年度別・分野別の表に整理しています。まとめて並べると、分野の配置や小問の型がどこまで固定されているかが見えてきます。
合格答案をつくる シリーズ
名大理系数学の予想問題集
このページの2018〜2026年度(9年分)の出題分析をもとに書き下ろした、名大理系数学のオリジナル予想問題集です。本番と同じ形式の問題に加えて、どこで何点入るかを示した採点基準と別解を収録しています。
- Vol.1〜3は何が違う?
- 収録している問題が違います。どの巻も予想問題5回分で、巻をまたいで同じ問題は入っていません。難易度や構成は同じです。
- 最初にどれを買えばいい?
- Vol.1 からで結構です。順番に意味はありませんが、1冊で5回分あるので、まず1冊を解ききってから次を足すのがおすすめです。
非公式の自作教材です。名古屋大学とは関係ありません。価格・在庫は Amazon の表示が優先されます。






