大阪大学・2027年度対策
阪大理系数学
分野別完成演習
標準問題は終えた。過去問はまだ早い。

阪大の過去問を初めて開いたとき、多くの受験生が同じところで止まる。1行目から、何をすればよいか書いていないのである。実際、2019年度から2026年度までの40題のうち7題は、小問がまったくない。
- 頻出分野
- 8分野
- 収録
- 30題
- 小問
- 120問
- 目標時間の合計
- 900分
¥2,695・142ページ・2026年9月14日発売
阪大数学の頻出8分野と、本書の章立て
2019〜2026年度の大阪大学の出題を分析して、次の8分野を選んでいます。 章は数学I・A から数学III へ進む順に並び、第1章〜第5章は数学III を学ぶ前でも解けます。
| 章 | 分野・範囲 | 題 | 標・や・本 | 目標 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 場合の数と確率数学A | 4 | 1・2・1 | 120分 |
| 2 | 図形と方程式数学II | 4 | 1・2・1 | 120分 |
| 3 | 平面ベクトルと平面図形数学C・A | 3 | 1・1・1 | 90分 |
| 4 | 空間ベクトルと空間図形数学C | 4 | 1・2・1 | 120分 |
| 5 | 複素数平面数学C | 3 | 1・1・1 | 90分 |
| 6 | 数列と極限数学B・III | 4 | 1・2・1 | 120分 |
| 7 | 微分法数学III | 4 | 1・2・1 | 120分 |
| 8 | 積分法数学III | 4 | 1・2・1 | 120分 |
| 計 | 30 | 8・14・8 | 900分 |
「標・や・本」は標準・やや難・本番接続の題数。
目標時間の合計900分は、1日90分ならおよそ10日でひととおり終わる分量です。 時間を計って解く本ではないので、目標時間を超えてもかまいません。
分野ごとの出題傾向と収録問題
各章の扉に置いた「その分野で阪大が何を要求するか」と、収録した問題の題材・レベル・目標時間です(問題文は載せていません)。
第1章・数学A
場合の数と確率
数え上げたあとに、必ずもう一段ある
阪大理系数学は、 年度から 年度までの 年で確率を 回出している。しかも、数え上げて終わる問題は 題もない。
- 確率漸化式が中心である( 年度大問5、 年度大問5)。 (1) で を手で数え、(2) で漸化式を立て、一般項か極限まで運ぶ
- 整数の条件との融合が目立つ( 年度は の倍数、 年度は「 が整数となる」条件)。 確率の問題の中身が、余りによる分類になっている
- 年度大問5は条件つき確率であった。新課程で期待値と条件つき確率が数学A に入ったことに、阪大は素直に反応している
なお 年度の出題範囲は数学A(図形の性質、場合の数と確率)であり、旧課程の「整数の性質」は含まれない。本章の 題も数学A の範囲だけで解ける。ただし最後の小問は必ず評価か証明である。
- 1-1標準 個の数字を並べてできる列25分
- 1-2やや難先に 勝したほうが優勝30分
- 1-3やや難カードの数の積が平方数になる30分
- 1-4本番接続すべての種類がそろうまで35分
第2章・数学II
図形と方程式
「図示せよ」で終わる問題に、どこまで書くか
阪大理系数学には「図示せよ」で終わる大問が定期的に現れる。 年度大問3、 年度大問3、 年度大問3、 年度大問2 がそれで、 年で 回である。
- 年度大問3は小問がなく、「図示せよ」の 行だけであった。阪大の図示問題は、誘導なしで出ることがある
- 中身は「条件をみたす実数が存在する」の言いかえである。 年度大問3は「接線が点 を通るような が 個」、 年度大問2は「 つの不等式をみたす 、 が存在する」
- 境界を含むか含まないかを書かないと減点される。阪大の図示問題は、 本の境界線ごとに実線と破線を描き分けることを要求している
本章は数学II の範囲だけで解ける 題である。どの問題も最後は図をかき、境界を明示して終わる形にしてある。
- 2-1標準 円の共通弦と、接線の交点25分
- 2-2やや難放物線に引いた 本の接線30分
- 2-3やや難 次方程式の解が動く範囲30分
- 2-4本番接続放物線と円が 点で交わる条件35分
第3章・数学C・A
平面ベクトルと平面図形
内積1つで、長さも角も面積も書ける
阪大は平面のベクトルを単独の大問として出す。 年度大問2、 年度大問1 がそれで、どちらも図形の名前は出てこない。出てくるのは内積の条件式だけである。
- 年度大問2は、 という条件から出発して、 つの不等式をみたす点 の の最大最小を問うた。 条件を図形に翻訳できるかどうかがすべてであった
- 年度大問1は、垂線の足と内分点をたどって、最後に「点がある線分上にある」ための範囲を求めさせた。 手を動かす量が多いが、一手ごとは平易である
- 年度大問3は から を導く不等式の証明で、小問はなかった。阪大の平面図形は「示せ」で来ることがある
本章の 題は数学III を使わない。 内積を つ計算したら、その先は長さ・角・面積すべてがその式で書ける——この一点を体に入れるのが目的である。
- 3-1標準三角形の内部を動く点と内積25分
- 3-2やや難 つの垂線の足を追う30分
- 3-3本番接続 本の中線35分
第4章・数学C
空間ベクトルと空間図形
阪大が毎年出す、いちばん確実な1題
阪大理系数学でもっとも出題が安定しているのが空間である。 年度から 年度までの 年で 回、 年度以降は 年連続で出ている。
- 同一平面上にある条件( 年度大問2、 年度大問2)——係数の和が 、という 行から始まる
- 垂線・正射影( 年度大問4、 年度大問5)——「点から平面へ」「点から直線へ」の 通りを両方使えるようにしておく
- 最大最小( 年度大問3、 年度大問2)—— 乗して 文字の 次式に落とす。空間だからといって特別なことはしない
- 年度大問3は「ねじれの位置にある 直線の共通垂線がただ つ」という 小問なしの存在証明であった
本章は数学C(ベクトル)の範囲だけで解ける 題である。座標を入れる問題と、入れずに内積だけで進む問題を混ぜてある。 どちらで解くかを自分で決められるようになるのが目標である。
- 4-1標準平面に下ろした垂線の足25分
- 4-2やや難ねじれの位置にある 直線30分
- 4-3やや難斜めの直線から距離 にある点30分
- 4-4本番接続四面体の対辺の中点を結ぶ35分
第5章・数学C
複素数平面
「実数である」「個数を求めよ」に答える
阪大は複素数平面を 年で 回出している(、、、、 年度)。出題の顔ぶれははっきりしている。
- 軌跡・像( 年度大問1)—— をみたす の描く図形を求めよ、という 小問なしの 行であった
- とりうる値の範囲を図示( 年度大問2)—— つの不等式をみたす 、 が動くときの の範囲
- 解の個数( 年度大問3)—— を含む式について「実数であることを示せ」、続いて「条件をみたす の個数 を求めよ」
共通するのは、 を消して実数の話に落とすという一手である。 、——この 本が阪大の複素数のほとんどを支えている。本章の 題も、どれかの段階で必ず が出てくる。
- 5-1標準 が定める図形25分
- 5-2やや難独立に動く 点30分
- 5-3本番接続単位円周上の方程式の解の個数35分
第6章・数学B・III
数列と極限
阪大の看板。値を求めずに、はさむ
これが阪大理系数学のいちばんの特徴である。「不等式で評価して極限に持ち込む」——この型が 年度大問1、 年度大問3、 年度大問4、 年度大問1、 年度大問4 と、 年で 回出ている。
- 形はいつも同じである。(1) で不等式を証明させ、(2)(3) でそれを使って極限を出す。 (1) は誘導ではなく、(2) で使う道具そのものである
- 求めるべき量の値そのものは分からなくてよい。 年度大問1 は が に近づく速さを問うた
- 評価の作り方は大きく 通りある。 約分や打ち消しで縮む形と比べるか、粗い評価を代入して精密にするか
本章では、はさみうちの原理を 通りの場面で使う。 題とも積分をほとんど使わない。 積分を使わずに評価を作る力が、第 章の積分の評価を支えることになる。
- 6-1標準漸化式で定まる数列の収束25分
- 6-2やや難 を掛けつづけた数30分
- 6-3やや難根号を入れ子にした数列30分
- 6-4本番接続 と 35分
第7章・数学III
微分法
増減を調べたあと、必ずもう一段のぼる
阪大の微分法は、 年で 回出ている(、 年度は 題ずつ、、、 年度に 題ずつ)。どれも増減表を書いて終わりにはならない。
- 解の個数( 年度大問5、 年度大問1)——「ただ つ存在することを示せ」のあと、その解の極限を問う
- 接線と図形量の最大最小( 年度大問1、 年度大問1)—— 本または 本の接線を引き、交点で作る図形の面積を最大にする
- 軌跡( 年度大問2)——条件をみたしながら係数が動くときの変曲点の軌跡
- 年度大問1は、 のグラフの概形をかかせるだけの問題であった。 まで問うのが阪大である
本章は、増減を調べる力よりそのあとに何を言うかを鍛える 題である。どの問題も最後は極限か不等式に着地する。
- 7-1標準 のグラフ25分
- 7-2やや難接線で押さえる三角形の不等式30分
- 7-3やや難 の解の大きさ30分
- 7-4本番接続最短の道すじと、その極限35分
第8章・数学III
積分法
面積・体積で終わらず、評価と極限まで
積分は阪大がもっとも長く時間を使わせる分野である。 年で 題、つまり毎年 題以上が積分そのものか、積分を含む融合問題であった。出方は 通りに分かれる。
- 面積・体積( 年度大問3、 年度大問5、 年度大問5、 年度大問4)—— 軸のまわりの回転や、媒介変数表示の曲線が囲む面積など、 立式でひと手間かかるものが選ばれる
- 評価と極限( 年度大問1、 年度大問3、 年度大問4)——積分を上下からはさんで極限を出す。 年度大問4は を ではさむところから始まった
本章は 題で両方を扱う。前半 題が面積・体積、後半 題が評価と極限である。とくに後半では、積分の値を求めきらないまま、不等式ではさんで極限を決めるという阪大の中心的な経験をしてもらう。
- 8-1標準曲線 25分
- 8-2やや難 の山を 軸のまわりに回す30分
- 8-3やや難 の積分の大きさ30分
- 8-4本番接続激しく振動する関数の積分35分
本書の使い方
- 3段階で上げる
- 標準8題・やや難14題・本番接続8題。「本番接続」は阪大の実際の大問に近づけた問題で、ここまで解ければ過去問演習に入ってかまいません。
- 手が止まったら
- 問題の下のヒント、解答冒頭の着眼の順に読んで問題に戻ります。解いたあとは、定石でその問題で使った手を整理します。
- 数学III の前から
- 第1章〜第5章(18題)は数学III を使わずに解けます。
- 付録
- 付録A 自分で用意する公式集
- 付録B 定石索引
- 付録C 過去問演習への移行プラン
本書を終えたら:本番形式の予想問題集へ
次に置くのは、同じ著者による本番と同じ形式の予想問題集「合格答案をつくる」シリーズです。 加点・減点つきの採点表で、自分の答案のどこが減点されるかを照合できます。本書の問題とは題材が重複しないように作られています。
合格答案をつくる 阪大理系数学 2027Amazon
阪大理系数学 分野別完成演習について、よくある質問
- 阪大の数学で頻出の分野は何ですか?
- 本書が2019〜2026年度の出題を分析して選んだ8分野は、場合の数と確率、図形と方程式、平面ベクトルと平面図形、空間ベクトルと空間図形、複素数平面、数列と極限、微分法、積分法です。各分野で阪大が何を要求するかは、このページの「分野ごとの出題傾向」で章ごとにまとめています。
- 阪大理系数学の問題集は何題で、どれくらいで終わりますか?
- 全30題(小問は計120問)で、目標時間の合計は900分です。1日90分ならおよそ10日でひととおり終わる分量です。
- 数学IIIを学習中でも使えますか?
- 第1章〜第5章の18題は、数学IIIを使わずに解けるように作られています。数学IIIの学習中はこの範囲から取り組めます。
- いつ阪大の過去問に進めばよいですか?
- 各章の「本番接続」の問題が自力で完答できるようになったら、過去問演習に進んでかまいません。過去問演習へ移る順序は本書の付録にまとめています。本番形式の訓練は、そのあと過去問と『合格答案をつくる』で行います。
- 過去問がそのまま載っていますか?
- 収録問題はすべて本書のための書き下ろしです。大阪大学の過去問は出題傾向の分析にのみ用い、問題文の転載や改題はしていません。
過去問の前にシリーズ
阪大理系数学 分野別完成演習 2027年度対策

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近日追加予定東北大理系数学・九大理系数学・北大理系数学



