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大学別 数学入試分析

東京大学・2027年度対策

東大理系数学
分野別完成演習

標準問題は終えた。過去問はまだ早い。

東大理系数学 分野別完成演習の表紙

東大の過去問を初めて開いたとき、多くの受験生が同じ感想をもつ。「何を求めればよいかは分かるのに、どこから手をつければよいか分からない」。教科書傍用問題集や標準的な網羅系問題集を一通り終えた段階では、問題文が解法を指定してくれているのがふつうである。ところが東大の大問は、2019年度から2026年度までの8年48題で小問が平均2.1問しかなく、6題は小問に分かれてすらいない。手が止まるのは能力の問題ではなく、足場のない問題を自分で分解した経験がないというだけのことである。

頻出分野
7分野
収録
27
小問
108
目標時間の合計
845
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¥2,695・134ページ・2026年9月7日発売

東大数学の頻出7分野と、本書の章立て

2019〜2026年度東京大学の出題を分析して、次の7分野を選んでいます。 章は数学I・A から数学III へ進む順に並び、第1章〜第5章は数学III を学ぶ前でも解けます。

分野・範囲標・や・本目標
1場合の数と確率数学A4121120
2整数数学A4121125
3領域と図示数学II4121120
4空間図形とベクトル数学C4121120
5複素数平面数学C311195
6極限と微分法数学III4121125
7積分法数学III4121140
277137845

「標・や・本」は標準・やや難・本番接続の題数。

目標時間の合計845分は、1日90分ならおよそ10日でひととおり終わる分量です。 時間を計って解く本ではないので、目標時間を超えてもかまいません。

分野ごとの出題傾向と収録問題

各章の扉に置いた「その分野で東大が何を要求するか」と、収録した問題の題材・レベル・目標時間です(問題文は載せていません)。

1章・数学A

場合の数と確率

数え上げる前に、何で分類するかを決める

東大の確率は、 年度から 年度までの 年で 回出題された( 年度以降は毎年出ている)。ただし、出方には強いくせがある。

  • 「確率だけ」の問題がほとんどない。中身は整数 年度第2問の格子点、 年度第6問の で割った余りによる周期)、 対称性 年度第3問)、漸化式 年度第5問)である
  • 小問が2 問しかない年が多い。 小問に「数え上げ・立式・結論」がまとめて入る
  • 確率を求めよ」で終わらず、最大となる を求めよ・等しいことを示せ のように、 段先まで要求される

本章は数学A の範囲だけで解ける 題である。数学III を学んでいなくても取り組める。 - は確率ではなく論証だが、東大の「場合の数」はこの顔で出る。

  • 1-1標準さいころの目を並べてできる数25
  • 1-2やや難部分集合の和が等しくなる 30
  • 1-3やや難何種類の目が出るか30
  • 1-4本番接続同じ番号の組ができない確率35

2章・数学A

整数

余りで分類し、大きさではさみ、十分性を書く

整数は東大の最頻出分野である。 年度から 年度までの 年で 回、ほぼ毎年出ている(出なかったのは 年度のみ)。しかも設問の型がはっきりしている。

  • 示せ」と「すべて求めよ」がほとんどを占める。 年度第4問「 乗にならないことを示せ」、 年度第6問「素数となる をすべて求めよ・ 個以下であることを示せ」、 年度第4問「 条件が同値であることを示せ」、 年度第6問「 を示せ・とりうる値を求めよ」
  • 道具は合同式・素因数分解・二項定理 つでほぼ足りる。特別な定理は要らない
  • 「すべて求めよ」では十分性(逆の確認)を書かないと大きく減点される。必要条件で候補を絞ったところで答案は半分である

本章は数学A の範囲だけで解ける 題である。 - だけは整式を扱うが、微分も極限も使わない。

  • 2-1標準 で何回割れるか25
  • 2-2やや難平方数である約数はいくつあるか30
  • 2-3やや難 で割る30
  • 2-4本番接続整数値をとる整式40

3章・数学II

領域と図示

「図示せよ」は東大の看板。境界と除外点で点が動く

の範囲を図示せよ」——これが東大理系数学でもっとも多い設問の形である。 年度から 年度までの 題のうち、図示を要求する大問は 題(にのぼる。

  • 年度第1問( 放物線の共有点の条件を 平面に)、 年度第2問( のとりうる範囲)、 年度第4問、 年度第1問、 年度第6問、 年度第3問(線分の通過範囲)など
  • 曲線の形を描いただけでは半分以下しか点が来ない境界を含むか除外点軸との交点などの特徴的な座標 点が書かれて満点になる
  • 「条件をみたす点が存在する」を、 方程式が実数解をもつ条件に翻訳するのが共通の技術である

本章は数学II の範囲だけで解ける 題である。- で面積を求めるが、放物線と直線が囲む面積だから数学II の積分で足りる。

  • 3-1標準放物線の 接線の交点25
  • 3-2やや難 接線が囲む面積が一定以下30
  • 3-3やや難30
  • 3-4本番接続 次方程式の解の絶対値35

4章・数学C

空間図形とベクトル

どの平面で切るかを決めた瞬間に勝負がつく

空間図形は東大がほぼ毎年出す分野である。 年度から 年度までの 題のうちを占め、出題されなかった年は 年度と 年度だけである。

  • 年度第3問(八面体の切り口)、 年度第5問(線分の通過体積)、 年度第5問(中点の通過範囲)、 年度第4問(球面とベクトル)、 年度第6問(立方体と線分)、 年度第1問(角の条件を図示)、 年度第5問(回転体)、 年度第3問(球面上の 点)
  • 解法はほぼ つで、 枚の平面で切ること。回転体なら回転軸に垂直な平面、通過範囲なら助変数を固定する平面である
  • ベクトルは内積 次結合 つだけで足りる。外積は必要ない

本章は数学C(ベクトル)の範囲で解ける 題である。体積を求める - も、球の体積の公式の引き算だけで済み、数学III の積分は使わない。

  • 4-1標準立方体の中の正四面体と正八面体25
  • 4-2やや難球面に内接する正三角形が掃く立体30
  • 4-3やや難正四面体の対辺を結ぶ線分の中点30
  • 4-4本番接続単位ベクトルのなす角35

5章・数学C

複素数平面

絶対値で大きさを決め、偏角で位置を決める

複素数平面は 年度から 年度までの 年で 回出題された( の各年度)。頻度は高くないが、出たときの顔つきは一定している。

  • 題のうち 題が「図示せよ」である( 年度第6問、 年度第2問、 年度第6問。残る 年度第5問も、図示こそ求めないが範囲の面積を問うている)。 複素数平面は東大にとって図示の舞台である
  • 中身は方程式の解であることが多い。 年度は 次方程式、 年度は 次式の値、 年度は 乗の軌跡
  • 使う道具は 、ド・モアブルの つでほぼ足りる

本章は数学C の範囲で解ける 題である。 - は東大が好む「純粋な論証」の顔をしており、計算は の性質だけで進む。

  • 5-1標準方程式 25
  • 5-2やや難方程式 30
  • 5-3本番接続正三角形の条件とナポレオンの定理40

6章・数学III

極限と微分法

解けない方程式の解を、はさんで測る

微分積分は東大の主戦場である。 年度から 年度までの 題のうち を占め、毎年 題前後が出る。そのうち微分・極限が中心の問題には強い特徴がある。

  • 解が具体的に求まらない方程式を扱う。 年度第5問( の解 の極限)、 年度第5問( の解がただ つ)、 年度第1問( の最大最小)
  • 」が頻出。 単調性 中間値の定理で書ききる練習が要る
  • 最後は必ず極限か不等式に接続する。値そのものより、どれくらいの速さで近づくかが問われる

本章は数学III の微分と極限の 題である。積分は使わない。

  • 6-1標準 の最大値と解の個数25
  • 6-2やや難方程式 の解への収束35
  • 6-3やや難 の凸性と不等式30
  • 6-4本番接続方程式 35

7章・数学III

積分法

面積・体積は「切り口を決めて積む」に尽きる

積分は東大でもっとも出題数の多い分野である。 年度から 年度までの 年で、面積・体積・定積分の評価を主題とする大問は毎年 題ある。

  • 年度第1問(定積分の計算)、 年度第1問(積分を含む関数の最小)、 年度第1問(定積分の評価と極限)、 年度第2問(絶対値つき積分の最大最小)、 年度第1問(面積と曲線の長さ)、 年度第1問(積分の評価)
  • 体積は回転体とはかぎらない 年度第5問、 年度第5問、 年度第6問はいずれも 切り口の面積を求めてから積む型である
  • 「値を求めよ」で終わらず、和をとる・極限をとる・不等式ではさむまで要求される

本章は数学III の積分の 題である。 - は面積と回転体、-絶対値つき積分の場合分け- は切り口を積む体積、 -区分求積で和をはさむ——東大の つの顔をひととおり並べてある。

  • 7-1標準 曲線 が囲む図形30
  • 7-2やや難35
  • 7-3やや難 が定める立体35
  • 7-4本番接続誤差が打ち消し合う つの和40

本書の使い方

3段階で上げる
標準7題・やや難13題・本番接続7題。「本番接続」は東大の実際の大問に近づけた問題で、ここまで解ければ過去問演習に入ってかまいません。
手が止まったら
問題の下のヒント、解答冒頭の着眼の順に読んで問題に戻ります。解いたあとは、定石でその問題で使った手を整理します。
数学III の前から
第1章〜第5章19題)は数学III を使わずに解けます。
付録
  • 付録A 定石索引
  • 付録B 図示問題で満点をとるために
  • 付録C 過去問演習への移行プラン

本書を終えたら:本番形式の予想問題集へ

次に置くのは、同じ著者による本番と同じ形式の予想問題集「合格答案をつくる」シリーズです。 加点・減点つきの採点表で、自分の答案のどこが減点されるかを照合できます。本書の問題とは題材が重複しないように作られています。

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東大数学の傾向と対策と、予想問題集の詳細を見る

東大理系数学 分野別完成演習について、よくある質問

東大の数学で頻出の分野は何ですか?
本書が2019〜2026年度の出題を分析して選んだ7分野は、場合の数と確率、整数、領域と図示、空間図形とベクトル、複素数平面、極限と微分法、積分法です。各分野で東大が何を要求するかは、このページの「分野ごとの出題傾向」で章ごとにまとめています。
東大理系数学の問題集は何題で、どれくらいで終わりますか?
全27題(小問は計108問)で、目標時間の合計は845分です。1日90分ならおよそ10日でひととおり終わる分量です。
数学IIIを学習中でも使えますか?
第1章〜第5章の19題は、数学IIIを使わずに解けるように作られています。数学IIIの学習中はこの範囲から取り組めます。
いつ東大の過去問に進めばよいですか?
各章の「本番接続」の問題が自力で完答できるようになったら、過去問演習に進んでかまいません。過去問演習へ移る順序は本書の付録にまとめています。本番形式の訓練は、そのあと過去問と『合格答案をつくる』で行います。
過去問がそのまま載っていますか?
収録問題はすべて本書のための書き下ろしです。東京大学の過去問は出題傾向の分析にのみ用い、問題文の転載や改題はしていません。

過去問の前にシリーズ

東大理系数学 分野別完成演習 2027年度対策

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7分野・全27(108小問)。問題はすべて書き下ろしです。

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