東京科学大学(旧東工大)・2027年度対策
東京科学大数学
分野別完成演習
標準問題は終えた。過去問はまだ早い。

東工大(現・東京科学大)の過去問を初めて開いたとき、多くの受験生が同じところで止まる。問題文が短すぎて、何から手をつければよいのか分からない。誘導のない問題を、自分で小問に割って解いた経験がないというだけのことである。
- 頻出分野
- 7分野
- 収録
- 28題
- 小問
- 104問
- 目標時間の合計
- 850分
¥2,695・128ページ・2026年9月6日発売
東京科学大数学の頻出7分野と、本書の章立て
2019〜2026年度の東京科学大学の出題を分析して、次の7分野を選んでいます。 章は数学I・A から数学III へ進む順に並び、第1章〜第4章は数学III を学ぶ前でも解けます。
| 章 | 分野・範囲 | 題 | 標・や・本 | 目標 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 整数と論証数学A・II | 4 | 1・2・1 | 120分 |
| 2 | 場合の数と確率数学A・II | 3 | 1・1・1 | 90分 |
| 3 | 座標平面の図形数学II・C | 3 | 1・1・1 | 90分 |
| 4 | 複素数平面数学C | 3 | 1・1・1 | 90分 |
| 5 | 空間のベクトルと立体数学C・III | 3 | 1・1・1 | 95分 |
| 6 | 数列と極限数学B・III | 4 | 1・2・1 | 120分 |
| 7 | 微分法・積分法数学III | 8 | 2・4・2 | 245分 |
| 計 | 28 | 8・12・8 | 850分 |
「標・や・本」は標準・やや難・本番接続の題数。
目標時間の合計850分は、1日90分ならおよそ10日でひととおり終わる分量です。 時間を計って解く本ではないので、目標時間を超えてもかまいません。
分野ごとの出題傾向と収録問題
各章の扉に置いた「その分野で東京科学大が何を要求するか」と、収録した問題の題材・レベル・目標時間です(問題文は載せていません)。
第1章・数学A・II
整数と論証
「すべて求めよ」に十分性を書ききる
科学大(旧東工大)の整数は、 年度から 年度までの 年で 回出題された。年ごとに見ると 年度は 題、 年度は 題だが、ならせば毎年 題である。しかも要求されるものがはっきりしている。
- 答が具体的な数・組である。「 をみたす整数の組をすべて求めよ」( 年度大問2)、「 をみたす最小の を求めよ」( 年度大問5)。 一般論を述べて終わりにはさせない
- 誘導がないことが多い。 年度大問2 は問題文が 行、小問なしである
- 他分野との融合が多い。多項式( 年度大問1)、二項係数と数え上げ( 年度大問3、 年度大問2)、複素数( 年度大問3、 年度大問5)
本章は数学A(と座標平面)の範囲だけで解ける 題である。数学III を学んでいなくても取り組める。
- 1-1標準 を割り切る のべき25分
- 1-2やや難連続して並ぶ何個かの和30分
- 1-3やや難、、 による記数法30分
- 1-4本番接続線分上の格子点35分
第2章・数学A・II
場合の数と確率
数え上げたあと、評価か級数へ渡す
科学大の確率は 年で 回と、出題数だけ見れば多くない。しかし出たときの形がはっきりしている。
- 確率漸化式より他分野との融合が主である。定積分( 年度大問5)、複素数( 年度大問3)、無限級数( 年度大問3)、母関数的な積( 年度大問4)
- 数え上げが終わってからもう一段ある。期待値を求める、級数の和を出す、極限を評価する
- 個の独立な試行を扱うことが多い。 回ごとの事象に分解できるかどうかが勝負
本章の 題は数学A と数学II の範囲だけで解ける。 - で使う の 乗根は数学II「複素数と方程式」の範囲である。
- 2-1標準 個のさいころと 25分
- 2-2やや難 つの数の差の期待値30分
- 2-3本番接続 つの数の比35分
第3章・数学II・C
座標平面の図形
座標を入れて、計算量に耐える
科学大は平面図形を 年で 回出している(、、、 年度)。どれも「うまい補助線」を要求しない代わりに、座標を入れてから最後まで計算しきることを求める。
- 年度大問3 は、 点 、 から中点・外心・直角条件・相似条件へと進む純粋な計算問題である
- 年度大問2 は楕円、 年度大問1 は円の中心の軌跡。いずれも 次曲線と方程式の扱いが土台になる
- 文字が つ以上入る。条件式で つ減らすという一手間が必ずある
本章の 題は数学II と数学C( 次曲線)の範囲だけで解ける。計算がやや長いが、途中で方針が変わることはない。最後まで手を動かすこと。
- 3-1標準外心・重心・垂心25分
- 3-2やや難 点が同一円周上30分
- 3-3本番接続楕円の接線と 焦点35分
第4章・数学C
複素数平面
写像・図示・整数との融合
科学大の複素数平面は 年で 回出題された。どれも「複素数を計算する」より、複素数で図形を動かす問題である。
- 図示が多い。 年度大問1(解の存在範囲)、同年大問4(線分の通過領域)。いずれも最後は「複素数平面上に図示せよ」
- 写像として見る。( 年度大問4)、直線に関する対称移動の反復( 年度大問4)
- 整数と結びつける。実部・虚部が整数の複素数の個数( 年度大問3)、 となる の存在( 年度大問5)
本章が 題なのは出題数がそれだけだからで、軽視してよいという意味ではない。本章の 題は数学C(複素数平面)の範囲で解ける。 - では 次方程式の解と係数の関係(数学II)を使う。
- 4-1標準直線に関する対称移動25分
- 4-2やや難実部と虚部が整数の複素数30分
- 4-3本番接続絶対値 の解をもつ条件35分
第5章・数学C・III
空間のベクトルと立体
座標を入れ、1文字で切る
科学大の空間図形は 年で 回出題された。微分積分に次いで多い分野である。
- ほとんどが座標で与えられる。 年度大問2 は 直線を通る点と方向ベクトルで、 年度大問5 は 点の座標で与えられた。 図を描くより成分計算のほうが確実である
- 立体の体積は「 文字を固定して切る」。 年度大問4(円柱から角柱を除いた立体と、その回転像の共通部分)が典型
- 動くものが つ以上ある。 年度大問2 では 直線上に 点が動いた。 どの文字を固定してどの文字で切るかを最初に決める
- では立体の体積を求めるため数学III を使う。-、- は数学C の範囲で解ける(- の積分は多項式のみである)。
- 5-1標準球面から平面への射影25分
- 5-2やや難 点が同一球面上30分
- 5-3本番接続線分が通過する立体40分
第6章・数学B・III
数列と極限
一般項を出したあと、評価で締める
科学大の数列・極限は、単独の大問としては 年で 回だが、 他分野の大問の後半には毎年入っている。
- 一般項を出して終わりにならない。 年度大問5 は数列の最大項を既約分数で答えさせ、 年度大問5 は極限のあとにその次の項まで求めさせた
- 漸化式が変わっている。 年度大問3 は図形から出てくる数列、 年度大問4 はフィボナッチ数列と正接の加法定理の融合
- 最後は評価である。「 より小さいことを示せ」「 をみたす最小の を求めよ」。極限値だけでは答えにならない
本章の 題は、数え上げ・漸化式・方程式の解・図形と、出どころの異なる数列を集めてある。どれも最後は不等式で締める形にした。
- 6-1標準桁数の和と数字の列25分
- 6-2やや難数列の最大項30分
- 6-3やや難方程式の解がつくる数列30分
- 6-4本番接続正 角形と円周率35分
第7章・数学III
微分法・積分法
計算のあとに、必ず極限か評価がある
過去 年 題のうち 題が微分積分である。毎年 〜 題は必ず出る、科学大の主戦場である。
- 計算しただけでは終わらない。 年度大問5 は積分漸化式のあとに漸近展開、 年度大問1 は定積分の整数部分、 年度大問5 は極限を評価して最小の を答えさせる
- 立体の体積が繰り返し出る(、、 年度)。どの文字で切るかを決めれば、あとは計算である
- 積分方程式・微分方程式的な条件から関数を決める型もある( 年度大問2、 年度大問2)
本章が 題と多いのは、出題数がそれだけ多いからである。前半 題(-〜-)は関数の考察と面積・体積、後半 題(-〜-)は評価・関数の決定・極限である。
- 7-1標準増減・凹凸と面積25分
- 7-2標準25分
- 7-3やや難 と 30分
- 7-4やや難円錐と球の共通部分30分
- 7-5やや難 の表す曲線30分
- 7-6やや難積分の不等式30分
- 7-7本番接続条件から関数を決める35分
- 7-8本番接続 によらない定積分40分
本書の使い方
- 3段階で上げる
- 標準8題・やや難12題・本番接続8題。「本番接続」は東京科学大の実際の大問に近づけた問題で、ここまで解ければ過去問演習に入ってかまいません。
- 手が止まったら
- 問題の下のヒント、解答冒頭の着眼の順に読んで問題に戻ります。解いたあとは、定石でその問題で使った手を整理します。
- 数学III の前から
- 第1章〜第4章(13題)は数学III を使わずに解けます。
- 付録
- 付録A 自分で用意する公式集
- 付録B 定石索引
- 付録C 過去問演習への移行プラン
本書を終えたら:本番形式の予想問題集へ
次に置くのは、同じ著者による本番と同じ形式の予想問題集「合格答案をつくる」シリーズです。 加点・減点つきの採点表で、自分の答案のどこが減点されるかを照合できます。本書の問題とは題材が重複しないように作られています。
東京科学大数学 分野別完成演習について、よくある質問
- 東京科学大の数学で頻出の分野は何ですか?
- 本書が2019〜2026年度の出題を分析して選んだ7分野は、整数と論証、場合の数と確率、座標平面の図形、複素数平面、空間のベクトルと立体、数列と極限、微分法・積分法です。各分野で東京科学大が何を要求するかは、このページの「分野ごとの出題傾向」で章ごとにまとめています。
- 東京科学大数学の問題集は何題で、どれくらいで終わりますか?
- 全28題(小問は計104問)で、目標時間の合計は850分です。1日90分ならおよそ10日でひととおり終わる分量です。
- 数学IIIを学習中でも使えますか?
- 第1章〜第4章の13題は、数学IIIを使わずに解けるように作られています。数学IIIの学習中はこの範囲から取り組めます。
- いつ東京科学大の過去問に進めばよいですか?
- 各章の「本番接続」の問題が自力で完答できるようになったら、過去問演習に進んでかまいません。過去問演習へ移る順序は本書の付録にまとめています。本番形式の訓練は、そのあと過去問と『合格答案をつくる』で行います。
- 過去問がそのまま載っていますか?
- 収録問題はすべて本書のための書き下ろしです。東京科学大学の過去問は出題傾向の分析にのみ用い、問題文の転載や改題はしていません。
過去問の前にシリーズ
東京科学大数学 分野別完成演習 2027年度対策

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