本文へ
大学別数学研究室
  • 独自の解答・詳解
  • 問題文は非掲載
  • 小問1問・無料

京都大学 2025年度 前期日程 理系

第6問 確率の解答・解説

確率漸化式・偶奇の追跡・隣り合う2項の積当サイトの体感難易度:難最終更新 2026/10/11

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。理系の問題文は京都大学が公開しています。

問題文を見る(京都大学公式・外部サイト)

掲載ページ名「令和7年度 試験問題および出題意図等」/2026/10/05に当サイトでリンク先を確認。 公開年度は大学側の都合で入れ替わることがあります。

が奇数である確率 を求める

答 のときも のときも

の値そのものではなく偶奇だけを追う。 回目までの結果で次に必要なのは「最後が表か裏か」と「ここまでの偶奇」の2つだけなので、4つの状態の確率漸化式になる。さらに「偶の確率から奇の確率を引いた量」を見ると、2つの式に減って一気に解ける。

は、 回目と 回目がどちらも表のとき 、それ以外は である。したがって は「表が隣り合う箇所の個数」を数えている。

回目までの状況を、最後の出目と の偶奇で4つに分ける。 を「 で が偶数・奇数」である確率、 を「 で が偶数・奇数」である確率とする。 であり、求めるものは である。

回目を投げたとき、 が増えるのは「直前が表で、今回も表」のときだけで、そのとき だけ増えて偶奇が入れ替わる。それ以外では偶奇は変わらない。どの目も確率 だから

となる。 の右辺に が入るのは、直前が表で が奇数だったものが、今回も表で偶数に変わるからである。

このまま4つを追うのは重い。偶奇を分けたまま扱うより、差を見るほうが式が減る。、 とおくと、上の4式から

を得る。さらに とおくと、2式を足して 、下の式から だから

となる。 は1つ飛ばしで公比 の等比数列である。

初期値を求める。 では は和が空なので であり、偶数である。表なら 、裏なら で だから 、、よって 。また である。

と 、 から、 を 以上の整数として

となる。一方 は「偶数である確率」から「奇数である確率」を引いたものだから、 である。したがって

であり、 のときも のときも となる。 が 以上という条件のもとでは である。

言い換えると、 を で割った商を とすれば で、 が1つ増えても が偶数から奇数に変わるときは値が変わらない。

では が奇数になるのは2回とも表のときだけで 。式でも として 。 では全探索で 、式でも として 。 では全探索・式ともに になる。

は「表の個数」ではない。表が3つ連続すれば寄与は である。隣り合う組を数えていることを最初に押さえないと、 回中の表の個数の偶奇を求める別の問題を解いてしまう。

のとき和は空で とする。この初期値を から立てると、 の両方が要る漸化式の初期条件が1つ足りなくなる。

偶奇を追う問題では、確率そのものより「偶の確率と奇の確率の差」を変数に取ると式が減ることが多い。差の総和 が になることは、答えに戻すときに必ず使う。

▸ 別解:表の個数と表の連なりの個数の差として見る

表が連続している1つのかたまりの長さを とすると、そのかたまりが に与える寄与は である。したがって、表の総数を 、表のかたまりの個数を とすると と書ける。

の偶奇は と の偶奇が一致するかどうかで決まる。この見方からも同じ漸化式が立つが、 と を同時に追うことになるので、状態は結局4つのままである。上の解き方のほうが短い。

2025年度の全6問をまとめて読む

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針

当サイト運営者が制作した教材

同じ形式の問題を、5回分

合格答案をつくる 京大理系数学 2027の表紙

合格答案をつくる 京大理系数学 2027

京大理系数学の出題を分析して書き下ろした予想問題集です。過去問そのものは入っていません。 本番と同じ試験時間・大問構成で5回分、 解答・詳解・別解に加えて、 小問ごとの加点・減点つきの採点表を収録しています。

Amazonで見る全3巻を見る¥2,695・112ページ・2026年8月2日発売

中身を試し読みする

扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。

抜粋をPDFでまとめて見る

関連するページ