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京都大学 2025年度 前期日程 理系
第4問 空間ベクトルの解答・解説
平面のベクトル方程式・1次独立・四面体の体積比当サイトの体感難易度:標準最終更新 2026/10/11
問題文について
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掲載ページ名「令和7年度 試験問題および出題意図等」/2026/10/05に当サイトでリンク先を確認。 公開年度は大学側の都合で入れ替わることがあります。
(1)平面 が によらない一定の点 を通ること、およびそのような がただ1つであることを示す
答
平面 上の点は、係数の和が になる形で の1次結合に書ける。その係数の和が という条件と、与えられた を見比べると、どの係数を取ればよいかが読み取れる。
、、 とおく。 は同一平面上にないので、 は1次独立であり、空間のどのベクトルもこれらで一意に表せる。
は でないので はいずれも と異なり、、、 も1次独立である。よって3点は平面をただ1つ定める。点 がこの平面上にあることは
をみたす実数 があることと同値である。
そこで
とおく。これは を含まないので、 の値によらず定まる点である。、、 と取れば であり、係数の和は
となる。したがって は、条件をみたすどの についても平面 上にある。
次に、そのような点がこれ1つであることを示す。点 が同じ性質を持つとし、 と表す。 が平面 上にあることは、上と同じ議論で
と書ける。、、 とおくと、条件は「 をみたす でない のすべてについて が成り立つ」ことになる。
この条件をみたす組を3つ取って連立させればよい。たとえば はいずれも をみたす。これらを代入して差を取ると
すなわち 、 を得る。これを の1つ、たとえば に入れると から となり、、 が定まる。 が1次独立だから、この係数を持つ点は1つしかない。よって であり、そのような点はただ1つである。
は となり条件をみたさない。条件をみたす組としては があり、このとき 。係数は で和は になる。
が同一平面上にないという条件は、 が1次独立であること、つまり係数が一意に決まることのために置かれている。ただ1つであることの証明は、最後にこれを使う。
が でないという条件がないと、 のどれかが と一致して平面が定まらない。
「ただ1つ」を示すには、条件をみたす を具体的に複数取って連立させるのがいちばん短い。1つだけでは係数が決まらない。
(2)四面体 の体積を とするとき、四面体 の体積を で表す
答
底面 が共通なので、比べるのは と の平面 までの距離だけ。 の係数の和を見れば、距離の比は計算せずに読み取れる。
点 を と表したとき、 が平面 上にあることは と同値である。そこで とおくと、 は の座標の1次式なので、 は から平面 までの距離に比例する。
では だから で 。 では
だから である。四面体 と は底面 が共通なので、体積の比は高さの比に等しく
となる。よって四面体 の体積は である。
なお 、 なので、 と は平面 の反対側にある。体積を比べるだけなら符号は効かないが、位置を答案で説明するときはここに触れておくとよい。
、、 で計算すると 、四面体 の体積は で、ちょうど半分になる。
「係数の和が なら平面 上」は、 が1次独立なとき成り立つ。(1) で確かめた条件をここでも使っている。
が平面 の と反対側にあるので、 の絶対値を取らずに比を書くと符号が合わない。
▸ ▾ 別解:外積を使わずに、分点で高さをたどる
の係数の和は である。 と書き直すと、括弧の中は係数の和が なので平面 上の点 を表す。
つまり は半直線 上にあって である。 は平面 上にあるから、 から平面までの距離を とすると、 から平面までの距離は になる。したがって体積の比は である。
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