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京都大学 2021年度 前期日程 理系
第6問 整数/微分法の解答・解説
因数分解・対偶・平均値の定理・接線が原点を通る条件当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/12
問題文について
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問1 の整数について、 が素数ならば も素数であることを示す
答対偶を示す。()なら が の真の約数になる
対偶「 が合成数なら は素数でない」を示す。 が で割り切れることを、、 に使えばよい。
対偶「 が合成数ならば は素数でない」を示す。(、)とする。
、 とおくと
なので、 は で割り切れる。
が真の約数であること。
- より 。
- は狭義増加である()。 なので 。
よって は でも自分自身でもない約数 をもち、素数ではない。対偶が示されたので、もとの命題も成り立つ。
逆は成り立たない。 は素数だが で素数ではない。
で が素数になるのは だけで、いずれも素数である。合成数の では必ず合成数になっている。
が合成数のとき と書けるが、 の両方が 以上であることを明記する。 だと になってしまう。
と の両方を言う。片方だけでは「真の約数」にならない。
である()。負の数の素数判定を気にしなくてよい。
問2、 は微分可能で のとき、 の接線で原点を通るものが存在することを示す
答 に平均値の定理を使うと となる があり、そこでの接線が原点を通る
点 での接線が原点を通る条件は である。これは の導関数の分子なので、 を考えればよい。条件 は と同じことである。
接線が原点を通る条件。 での接線は で、これが原点 を通るのは
のときである。この が存在することを示せばよい。
を考える。 なので区間 では であり、 が微分可能だから も で連続、 で微分可能である。また
なので である。
平均値の定理。 に平均値の定理を使うと、 で
となるものが存在する。いっぽう
なので、 は 、すなわち を意味する( より分母は でない)。
したがって、点 での接線は原点を通る。そのような接線が存在することが示された。
は「 と が原点から見て同じ向きにある」、つまり ということである。原点から見た傾きが両端で等しいので、途中で「原点を向いた接線」が必ず現れる、というのが図形的な意味である。
をみたす2次式を 個ランダムに作り、 で の符号変化を調べると、すべての場合で零点が見つかった(反例 件)。
が で定義できるのは だからである。 をまたぐ区間だと使えない。
接線が原点を通る条件を と書き直すところが出発点である。(原点との傾き 接線の傾き)と見てもよい。
平均値の定理の結論は「 が存在する」であって、 を具体的に求めることはできない。存在を示せば十分である。
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