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東北大学 2020年度 前期日程 理系

第4問 確率の解答・解説

復元と非復元の混在・状態の推移・負の二項分布・比をとって最大を探す当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/13

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。理系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/13時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

(1)白玉3個・赤玉2個の計5個が入った箱から無作為に玉を1個取り出し、硬貨を投げて表なら手元に残し裏なら箱に戻す試行を行う(箱が空になったら停止)。2回の試行の結果、手元に白玉が2個ある確率を求める

答

2回とも「白を引いて表」であればよい。1回目で白が1個減るので、2回目の箱の中身が変わることに注意する。

手元に白が2個あるには、2回とも「白玉を引き、かつ表が出る」必要がある。

  1. 1回目:箱は白3・赤2の5個。白を引く確率 、表が出る確率
  2. 2回目:1回目で白が1個減っているので箱は白2・赤2の4個。白を引く確率 、表が出る確率

よって求める確率は

である。

状態を分数のまま遷移させると だった。

表が出たら玉は箱に戻らないので、2回目の箱の中身が変わる。確率を使い回さない。

(2)3回の試行の結果、手元の玉が白玉1個・赤玉1個の計2個となる確率を求める

答

3回のうち裏が1回、表が2回で、残った2個が白1・赤1。裏が何回目かで3つに分け、さらに白と赤の順で2つに分ける。

3回のうち表が2回(白1個と赤1個を残す)、裏が1回である。裏が何回目かで場合分けする。玉を戻す回は箱の中身を変えないことに注意する。

裏が1回目。 1回目はどの玉でもよく裏(確率 )。箱は白3赤2のまま。2・3回目で白と赤を1個ずつ残すので

である(白→赤の順と赤→白の順)。

裏が2回目。 1回目に白(または赤)を表で残し、2回目は裏、3回目に赤(または白)を表で残す。

である。

裏が3回目。 1・2回目で白と赤を1個ずつ残し、3回目が裏。

である。3つを足して

である。

3つの場合がすべて になるのは偶然ではない。裏の回は箱の中身を変えないので、「表が出た2回がどの玉だったか」の確率が裏の位置によらないからである。

状態を分数のまま遷移させると だった。

裏が出た回も「玉を引く」ので、どの玉を引いたかで確率は分かれない(戻すので状態は同じ)。まとめて確率 と扱える。

表が出た2回の順(白が先か赤が先か)で箱の中身が変わるので、両方を計算する。

(3) を 以上の整数とするとき、ちょうど 回目で試行が停止する確率 を求める

答

停止するのは5個目の玉を手元に残した瞬間。どの玉を引いたかは停止のタイミングに関係しないので、「表が出た回数」だけを見ればよく、ふつうの反復試行になる。

箱の玉が減るのは「表が出た」ときだけで、どの色の玉を引いたかは関係しない。したがって、 回の試行のあとに箱から減った玉の個数は「表が出た回数」に等しい。

ちょうど 回目で停止するのは、 回目が表(5個目を残す)で、かつ最初の 回のうち表がちょうど4回のときである。表・裏はそれぞれ確率 で独立だから

である。

なら で、これは5回とも表が出る確率 と一致する。

状態を分数のまま遷移させて停止確率を求めると で、この式と完全に一致した。

玉の色は停止のタイミングに影響しない。色ごとに場合分けしようとすると、かえって複雑になる。

「 回目が表」を忘れない。最初の 回で4回表、というだけでは 回目に停止するとは限らない。

(4) が最大となる を求める

答

階乗の比は約分できるので、 を と比べる。これで増減が一気に分かる。

比をとると

である。()なので

である。これを と比べると、 だから

である。したがって

  1. :(増加)
  2. :
  3. :(減少)

となり、 が最大になるのは

のときである(最大値は )。

分数で計算すると 、、 で、 が最大だった。

差ではなく比をとる。階乗と がどちらも約分できる。

で比がちょうど になるので、最大を与える は2つある。1つだけ答えない。

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