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東京大学 2023年度 前期日程 理科

第5問 整式の解答・解説

剰余の定理・重解と微分・因数分解・合同式の考え方当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/11

問題文について

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(1) を で割った余りと を で割った余りが等しいことを示す

答 が で割り切れ、 が で割り切れることから従う

余りが等しいことを示すには、2つの差が で割り切れることを言えばよい。 と は で割った余りが同じ、つまり が の倍数である。そこに が で割り切れるという因数分解を当てればそれで終わる。

を で割った商を とすると 、すなわち

である。一般に

だから、、 とおくと

となり、 は で割り切れる。2つの整式の差が で割り切れるとき、それぞれを で割った余りは等しい。よって を で割った余りと を で割った余りは等しい。

言いかえると「 で割った余りが同じ」という関係は、足し算・掛け算で保たれる。整数の合同式とまったく同じ性質で、(2) ではこれを繰り返し使う。

という具体形は (1) では一度も使わない。どんな でも成り立つ話なので、余計な代入を始めないほうが速い。

(2) となる実数 の組をすべて求める

答

(1) を2回使うと、 は を で割った余りに等しい。 は2次式だから で割った余りは 自身で、条件は「 が で割り切れる」になる。 なので、割り切れる条件は で値と微分係数がともに 、 で値が 、の3本である。

は を で割った余りだから、(1) を 、 に使うと、 を で割った余りと を で割った余り、すなわち が等しい。つまり は で割り切れる。

は2次式で は3次式だから、 を で割った余りは 自身である。 も も2次以下なので、 であることと が で割り切れることは同じである。

とおく。 で割り切れる条件は

の3つである。、 とおく。

  1. 。 は実数だから 。
  2. も同様に 。
  3. より 。

のとき 、 のとき で、いずれも でない。よってどの場合も が必要で、 より

が確定する。このとき

だから、 かつ 、すなわち かつ である。共通部分は となる。

以上より または である。実際、

  1. のとき で 、、。3条件をみたす。
  2. のとき で 、、。3条件をみたす。

となり、どちらも条件をみたす。

を で割った余りを有理数係数のまま繰り返し2乗法で計算すると、 では 、 では となり、どちらも そのものに戻る。 を から まで 刻みで動かした 通りを全部計算しても、 となるのはこの2組だけだった。

で割り切れる条件は「 を代入して 」だけでは足りない。導関数に を代入しても 、という条件が要る。これを落とすと が決まらず、余計な解が残る。

の実数解は の3つである。 から 、これに を足す。複素数まで広げると解が増えるが、 は実数なので も実数である。

は「割った余りが に等しい」であって「」ではない。 の次数が より低いことを使って初めて、 が で割り切れる、と言いかえられる。

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