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東京大学 2023年度 前期日程 理科

第4問 空間ベクトルの解答・解説

内積と垂直条件・垂線の足・平面への正射影・球面と図形の共有点当サイトの体感難易度:標準最終更新 2026/10/11

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。理科の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/11時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

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(1)、、 をみたす を求める

答

条件は3つとも内積の式なので、 とおけば の1次方程式が3本できる。上から順に代入していけば、連立を解くまでもなく1つずつ決まる。

とおく。3つの条件はそれぞれ

である。1つめから 、2つめから 、これを3つめに入れて 、すなわち 、 を得る。よって である。

として、 との内積は 、 との内積は 、 との内積は で、3条件すべてをみたす。

(2) から直線 に下ろした垂線の足 について を で表す

答

は直線 上なので と書ける。垂直条件 に (1) を使うと、 が とも垂直なので の項が消え、 だけが残る。

は直線 上にあるので とおける。 である。

(1) より は とも とも垂直だから、その差である とも垂直で である。よって

となり、垂直条件は と同じである。、 だから

である。よって となる。

となる。 で、 との内積は である。

が平面 の法線になっていることが、この小問と (3) の両方で効く。(1) の答えを座標としてだけ見ずに、「平面 に垂直なベクトル」として持っておく。

(3) とし、 を中心とする半径 の球面 が三角形 と共有点をもつ の範囲を求める

答

球面が図形と共有点をもつのは、中心からその図形までの距離が最小のものと最大のものの間に が入るときである。三角形 は平面 の上にあり、 はその平面の法線だから、 は平面から だけ離れていて、その正射影は である。三平方の定理で、平面内の2次元の問題に落ちる。

は の1次結合なので、三角形 は平面 の上にある。(1) より はこの平面の法線で、 である。

だから、 の平面 への正射影を とすると 、つまり で、 である。平面上の点 に対して三平方の定理より

が成り立つ。よって の最小・最大を三角形 の中で求めればよい。

は、 を基準にすると の係数が である。三角形 の3頂点は、同じ基準で 、、 だから の係数は 以下で、 は三角形の外にある。したがって最小は辺の上で起きる。

最大。 三角形の点のうち から最も遠いのは頂点のどれかである。

なので最大は である( と の2つで達する)。

最小。 3辺それぞれへの距離を調べる。辺 は方向ベクトル で、 から下ろした垂線の足は

で、これは の 倍だから線分 の上にある。距離は である。辺 への垂線の足は で距離は 、辺 については垂線の足が線分の外に出るので最短は端点 で である。

、、 だから、最小は である。

三角形は連結で は連続だから、 のとる値は 以上 以下のすべてである。したがって

となり、球面 が三角形と共有点をもつ条件は である。

OABHQ′√3/2
平面 を、 の向きを横軸にとって正面から見た図(この平面上では長さがそのまま測れる)。 は の正射影で、三角形 までの距離は最小 、最大 。

三角形 を の格子で走査して を直接計算すると、最小 、最大 となり、、 と小数8桁まで一致する。

「球面」なので、三角形が球の内部にすっぽり入ってしまう は不適である。最小距離以上かつ最大距離以下、という両側の条件になる。

が三角形の外にあることを確かめないと、最小距離を頂点や辺で探す根拠がない。 の係数で比べると一目で分かる。

辺 は、垂線の足が線分の外に出る。足が外に出たときの最短は端点であって、直線への距離ではない。

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