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東京大学 2023年度 前期日程 理科
第3問 図形と方程式・微分法の解答・解説
円と放物線・接線・弦の長さ・関数の単調性当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/11
問題文について
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(1)円 が の表す領域に含まれるような の範囲を求める
答
円周上の点を と置けば、条件は「すべての について 」になる。 だけを左辺に残すと、右辺は の2次式になるので、その最大値を超えていればよい。
円 の点は と書ける。 が に含まれる条件は
すなわち がすべての で成り立つことである。()とおくと
となる。 は にあるので、右辺の最大値は である。よって求める条件は である。
のとき、 に対応する円周上の点は で、 となり放物線上にある。 を少しでも大きくすればこの点は放物線より上に上がる。
ではない。 のとき等号が成り立ち、円周上の点 が放物線に乗ってしまうので、(等号なし)をみたさない。
「円が放物線と交わらない」ではなく「円周が領域 に含まれる」である。放物線の下側にすっぽり入る場合は条件をみたさないので、交わらないだけでは足りない。
(2) となる 上の相異なる2点 が存在するような の範囲を求める
答
上の点を1つずつ追うより、その点での接線のほうが扱いやすい。 は円の右下の4分の1なので、そこでの接線は傾き の「円の下側の接線」を1回ずつもれなく与える。だから は の関数になる。あとは「同じ値を2回とる 単調でない」と読み替えて、微分して増減を見ればよい。
は かつ の部分だから、 で の4分の1の弧である。()とおくと、 での接線の傾きは
で、 が から に近づくにつれて は から まで単調に増える。つまり と は1対1に対応する。
傾き で円 に下から接する直線を とすると、中心 との距離が だから で、下側の接線なので 、よって
である。この直線と の交点は の解で、2解を とすると
となる。 は放物線より上にあるので直線は放物線と2点で交わり、 である。切り取られる線分の長さは
である。ここで とおく。 と は1対1に対応し、、 だから
となる。 なので、 となる相異なる2点があることは、 が で単射でないことと同じである。
を微分すると
である。 では だから、 の符号は の符号と同じになる。 は下に凸で軸が 、これは の内部にあるので、 での の最小値は
である。場合を分ける。
- 、すなわち のとき: で 、つまり で、 となるのはたかだか1点だから は狭義の増加関数。単射なので、 となる相異なる2点は存在しない。
- のとき: なので の近くで となり、 はそこで減少する。 は で単調でないので、同じ値を2回とる の組がある。
(1) の条件 とあわせて、求める範囲は である。
を と動かして を の関数として数値で追うと、どれも途中で減少に転じる。 以上では、 を から まで 点で調べてもずっと増加のままだった。境目が であることと合う。
の点をそのまま変数にすると式が重くなる。「 の点」と「傾き の下側接線」が1対1に対応することを言えば、あとは (さらに )だけの話になる。
の動く範囲は である。 としてしまうと、 が の端 ()のときを落とす。
、つまり のときは で等号は1点だけなので、 はなお狭義増加である。境目は範囲に入らない。
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