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東京大学 2020年度 前期日程 理科
第5問 空間図形・体積の解答・解説
円錐・凸包・断面積・ミンコフスキー和当サイトの体感難易度:標準最終更新 2026/10/11
問題文について
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(1)平面 による の切り口と の切り口を同一平面上に図示する
答 の切り口は原点を中心とする半径 の円板、 の切り口は を中心とする半径 の円板
は高さ で半径が の円板になる。 のほうは、 の高さが 、 の高さが なので、 はちょうど線分 の中点である。中点は「 と の平均」だから、 が底面の円板を動くときの中点の全体は、その円板を半分に縮めて平行移動したものになる。
は底面が ()、頂点が の円錐だから、高さ での切り口は原点を中心とする半径 の円板である。 では半径 の円板になる。
と ()を結ぶ線分のうち にあるのは中点で、
である。 が単位円板を動くとき は、中心 、半径 の円板を描く。よって の切り口はこの円板である。
が底面の円周の点 のとき、中点は で、中心 からの距離はちょうど 。 なら中点は で、これも距離 。2つの円は中心間の距離が 、半径がともに なので、互いに相手の中心を通る形で重なる。
(2) が を動くとき、線分 が通過する部分の体積を求める
答
は凸なので、 から の各点へ引いた線分の和集合は、 と を合わせた凸包になる。さらに は「頂点 と底面の円板の凸包」だから、求める立体は「、頂点、底面の円板」の凸包である。高さ で切ると、上の2点から来る線分と底面から来る円板の重みつき和になり、断面は「線分と円板を足した形」、つまり角の丸い長方形になる。
は凸なので、 から の各点へ引いた線分すべての和集合は、 と の凸包に等しい。 自体は頂点 と底面の円板 の凸包だから、求める立体 は
である。 と はどちらも高さ 、 は高さ にある。 の点は の点の重みつき平均で、高さが になるのは「高さ の2点の重みの合計」が のときである。
と の 座標は と だから、重み の範囲で作れるのは原点から までの線分である。残りの重み を円板 に配ると、半径 の円板が作れる。よって高さ の断面は
すなわち、線分の各点を中心に半径 の円板を描いて重ねた形になる。これは縦 ・横 の長方形の左右に半径 の半円をつけた形で、面積は
である。 より なので
となる。
()のとき断面は、線分 – と半径 の円板の和で、(1) で描いた2つの円板をちょうど包む形になっている。(1) の図が (2) の断面の特別な場合になっていることが確かめられる。
。円錐 だけの体積は で、差の が 側にはみ出したぶんにあたる。 万点のモンテカルロでも となり一致した。
(底面だけを動かしたとき)の体積ではなく、 全体を動かしたときの体積である。 が凸であることを使って凸包に言いかえると、断面が素直な形になる。
断面は円板でも長方形でもなく、両端が半円の「角丸長方形」である。面積を長方形だけ、あるいは円だけで出さない。
では半径 の円板(面積 )、 では1点(面積 )になる。式 がこの両端で正しい値を返すことを確かめておくとよい。
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