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東京大学 2020年度 前期日程 理科

第3問 微分法・積分法の解答・解説

媒介変数表示・極座標と面積・回転で掃く領域・定積分当サイトの体感難易度:難最終更新 2026/10/11

問題文について

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(1) で が単調に減少することを示す

答 で、根号の中が減少する

も も を因数に持つので、割るとそこが消える。残った形は根号1つだけになり、中身の単調性を見れば終わる。

、 で、 では だから

である。ここで

で、 は増加し正だから は減少する。よって根号の中は で単調に減少し、 は増加関数だから も単調に減少する。

は原点から見た の方向(偏角の正接)である。これが単調に減少するということは、 が増えるにつれて の偏角が単調に減ることを意味し、(3) で「どの向きにも の点がちょうど1つある」ことの根拠になる。 で (偏角 )、 で (偏角 )である。

(2) の増減を調べ、最大値を求める

答 で増加、 で減少。最大値は ()

根号のままでは微分が重い。 は 以上なので、 の増減を調べれば の増減がそのまま分かる。 は の3次式になり、微分すると因数分解できる。

なので の増減を調べればよい。

である。微分すると

となる。 では なので、符号は で決まり、 で正、 で負である。したがって は で増加し、 で減少する。最大は で

である。

。 を 等分して を全探索すると、最大値 を でとる。両端は 、 で、どちらも最大値より小さい。

(3) を原点のまわりに時計回りに 回転させるとき、 が通過する領域の面積を求める

答

(1) より の偏角は とともに から まで単調に減るので、 は原点について「星形」、つまり偏角 ごとに と書ける。回転で掃く領域も偏角ごとに半径の最大を取るだけで決まる。 は (2) から1回だけ山を作る形なので、最大の取り方が場所によって3通りに分かれ、そのうち2つを足すとちょうど の面積に戻る、というのが仕掛けである。

(1) より が から まで増えるとき の偏角 は から まで単調に減る。よって の各方向に の点がちょうど1つあり、その原点からの距離を とすると

と書ける( は原点からの距離)。

の形。 (2) より は で最大 をとる。 のとき なので、対応する偏角は である。 と は逆向きに動くから

  1. ()では は増加。。
  2. ()では は減少。。

つまり は でただ1つの山を作る。

掃いた領域。 時計回りに ()だけ回した は、偏角 のところで半径 (ただし のとき)まで届く。 を全部動かしたときの半径を とすると、掃いた領域の偏角の範囲は で

となる。 の山が にあることから、3つに分かれる。

  1. : なので で は増加。。
  2. :どちらの範囲にも が入るので (一定)。
  3. : で は減少。。

面積は で求まる。1つめは と置換すると

となり、3つめの と足すと

に戻る。2つめは半径一定なので扇形で、中心角は 、面積は

である。

の面積。 は とともに増加するので で求まる。 だから

である。()と置くと 、 で

となる。 と2倍角・3倍角で開いて積分すると なので

である。したがって求める面積は

となる。

t = 1/2(2√2, 0)
曲線 と領域 (網かけ)。 で原点、 で に戻る。 は原点からいちばん遠い点(、距離 、偏角 )。

、。 の面積を数値積分すると で と一致する。掃過領域の面積を極座標で数値積分すると となり、刻み幅の範囲で と一致する。扇形のぶん を足した とも合う。

(1) が効くのは「各方向に の点がちょうど1つ」を保証する点である。これがないと を極座標で書けず、回転で掃いた形も分からない。

掃いた領域の3つの部分のうち、両端の2つを足すとちょうど の面積に戻る。別々に計算しようとすると を陽に求める羽目になるが、その必要はない。

の面積は で、 ではない。 が単調であることを確かめてから使う。

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