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東京大学 2019年度 前期日程 理科

第4問 整数の解答・解説

ユークリッドの互除法・平方数・4で割った余り・背理法当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/11

問題文について

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(1) と の最大公約数 を求める

答 が偶数のとき 、 が奇数のとき

互除法の要領で、 を引いて差を小さくする。残るのは定数 なので、 は の約数に限られる。あとは が や で割り切れるかを の偶奇で見る。

である。 は と の公約数だから、この差 の約数でもある。よって は のいずれかである。

  1. が偶数のとき: は奇数なので、 は奇数。よって 。
  2. が奇数のとき: を で割った余りは なので を で割った余りは 。したがって は で割り切れるが では割り切れない。 も より偶数なので、。

以上より、 は が偶数のとき 、奇数のとき である。

: と の最大公約数は 。: と で 。: と で 。: と で 。たしかに偶奇で分かれる。

(2) が整数の2乗にならないことを示す

答 が偶数なら が平方数でないことから、奇数なら を で割った余りが であることから従う

互いに素な2数の積が平方数なら、それぞれが平方数になる。(1) で最大公約数が分かっているので、偶数のときはそのまま使える。奇数のときは共通因数 をくくり出してから同じ理屈を使い、残った因子が で割って 余ることを示す。平方数を で割った余りは か しかない。

が偶数のとき。 (1) より と は互いに素である。互いに素な正の整数の積が平方数なら、それぞれが平方数でなければならない。ところが のとき

なので は連続する2つの平方数の間にあり、平方数ではない。よって積も平方数ではない。

が奇数のとき。 、 とおく。(1) の議論から も も で割り切れるので は整数で、最大公約数が だったから と は互いに素である。積は

なので、これが平方数であることと が平方数であることは同じである。 は互いに素だから、 が平方数なら も平方数になる。

ところが は奇数なので を で割った余りは で、 を で割った余りは すなわち である。したがって

である。整数の2乗を で割った余りは か しかないので、 は平方数ではない。よって も平方数でなく、もとの積も平方数ではない。

以上より、どの についても は整数の2乗にならない。

なら で、。 なら で、。 を多倍長整数で全部調べても、平方数になるものは1つもなかった。

が奇数のとき、 のほうは平方数になりうる( で 、 で )。 で矛盾を出そうとすると行き詰まるので、 を見る。

「互いに素な2数の積が平方数ならそれぞれ平方数」は、素因数分解を考えれば分かる。共通の素因数がないので、各素数の指数が片方に固まり、それが偶数でなければならない。

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