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東京大学 2019年度 前期日程 理科
第3問 空間図形の解答・解説
平面の方程式・立体の切り口・錐の断面・領域の面積当サイトの体感難易度:難最終更新 2026/10/11
問題文について
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(1)八面体 の平面 による切り口と、平面 の平面 による切り口を図示する
答八面体の切り口は4点 、、、 を頂点とする四角形( 平面で見たもの)、 の切り口は直線
は を通り に平行なので、法線は と の両方に垂直なベクトルとして求まる。八面体のほうは、正方形 を底面として を頂点とする角錐と を頂点とする角錐の和だから、 で切ると を共通の底辺とする2つの三角形になる。
は の中点で 、 は の中点で である。、 だから、両方に垂直なベクトルとして がとれる。 を通るので
である。 も をみたす。 で切ると直線 になる。
八面体 は、正方形 ( 上の )を底面として、 を頂点とする角錐と を頂点とする角錐を貼り合わせたものである。 で切ると、底面の切り口は線分 (、)で、 も も 上にあるから、切り口は三角形 と三角形 を合わせた四角形になる。
の法線 は との内積が で、たしかに と平行である。、 はどちらも をみたす。
は 軸の上にはない( 座標が )。四角形が左右対称にならないので、図は を右に寄せて描く。
(2)八面体の平面 による切り口が八角形となる の範囲を求める
答
切り口が八角形になるのは、8つの面がすべて切られるときである。面が切られるかどうかは、その3頂点が の両側に分かれるかどうかで決まる。各頂点で の符号を調べれば、 だけが によって符号を変えることが分かる。
では八面体は凸である(頂点 を含む4面について が内側、 を含む4面について が内側にあることが、それぞれの面の方程式に代入して確かめられる)。凸な立体を平面で切ると、切られた面1つにつき切り口の辺が1本できるので、八角形になることと8面すべてが切られることは同じである。
とおくと、 は である。6頂点での値は
である。 と は正、 は負で、 の符号だけが で変わる。
- のとき:正の頂点は 、負は 。8面 はどれも正と負の頂点をもつので、すべて切られる。
- のとき:正は だけ。面 と は3頂点とも負なので切られず、切り口は六角形にしかならない。
- のとき: が 上にあり、、 との交わりは点 だけになる。切り口は を頂点とする六角形で、八角形ではない。
よって求める範囲は である。
八面体を「上の角錐 」と「下の角錐 」として実装し、8面それぞれで の符号を調べると、 では切られる面が 、 では になる。境目が であることと合う。
「切り口の辺の本数=切られる面の数」が使えるのは立体が凸なときである。 で凸であることを確かめておく( では が面 の外側に出てしまう)。
(3)切り口のうち 、 の部分を点 が動くとき、点 が動く範囲の面積を求める
答
の上では なので、 を決めれば点が1つに決まる。つまり 平面に写す対応は1対1で、面積はそのまま の条件から出る。 の部分は上の角錐だけなので、角錐を不等式で書き下して を代入すればよい。
上の角錐を不等式で書く。 頂点 と底面の正方形 ()を結ぶ角錐の点は、底面の点 と を に内分して
と書ける。 で、、 だから、 は
となる。 の部分では下の角錐()は面積に効かないので、これだけを考えればよい。
を代入する。 を入れ、 とおくと
なので、求める範囲は 平面上で
である。 より である。 とおくと、面積は ( の範囲)になる。
- :。 なので減少し、 での値は 。
- :。 で になる。 より 。
よって面積は
である。前半は
で、後半は高さ 、底辺 の三角形だから
である。足すと
となる。 を戻すと
なので、求める面積は
である。
の極限では で 、 では で となる。 平面を の格子で数えると で 、 で 、 で となり、式の値 、、 と一致する。
の上では が で決まるので、 への写像は面積を変えない1対1の対応である。射影で面積が縮むのでは、と悩む必要はない(ただし「 の動く範囲」を問われているので、そもそも 上の面積ではない)。
の条件から上の角錐だけを考えればよい。下の角錐は なので、 平面では面積に寄与しない。
の場合分けの境目 が、 が になる より左にあることを確かめる。、つまり が効いている。
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