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大阪大学 2020年度 前期日程 理系

第2問 確率・複素数平面の解答・解説

複素数の積と偏角・剰余による分類・確率漸化式・極限当サイトの体感難易度:標準最終更新 2026/10/14

問題文について

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(1)1個のさいころを 回投げ、 回目の目が なら 、 なら 、その他なら とする。、 とおく。 が実数でない確率を求める

答

の偏角は ()。実数 が の倍数。

ド・モアブルの定理より と書けるので

である。 なので、 が実数であることは 、すなわち が の整数倍であること、つまり

と同値である。

各回の は をそれぞれ確率 でとる。 のとき なので、 が の倍数になるのは のときだけである。これは

  1. 2回とも :確率
  2. 一方が 、他方が :確率

の2通りで、合わせて

である。よって が実数でない確率は

である。

Xₖ = 0 なら Yₖ = 1Xₖ = 1Xₖ = −1−1(実数)
Yₖ は単位円上の 3 点のどれか(角 0、π/3、−π/3)。Zₙ は角 (π/3)Sₙ の点なので、Zₙ が実数になるのは点が 1 か −1 にあるとき、つまり Sₙ が 3 の倍数のときだけ。

の全列挙でも が実数になる確率は だった。

の絶対値は なので、「実数」とは のこと。 になることはない。

(2) がいずれも実数でない確率を求める

答

を で割った余りの動きを見る。 から出て、一度も に戻らない確率。

を で割った余り を追う。 で、各回 は確率 ずつ 動き、確率 で動かない(法 で考える)。条件は

である。

1回目。 から になるのは のときで、確率は である。

2回目以降。いま ( または )だとする。 のとき になるのは のときだけ、 のとき になるのは のときだけである。どちらの場合も確率 なので、 にならない確率は

である。これは が でも でも同じ値であり、しかも各回の は独立なので、そのまま掛け算してよい。

したがって求める確率は

である。

の全列挙で となり、式と完全に一致した。

「 に戻らない確率」が か かによらず で一定なのが鍵。ここが場合によって違うと単純な積にはできない。

のとき答えは で、 と整合する。

(3) が実数となる確率を とする。 を で表し、 を求める

答、極限は

の漸化式を作る。対称性から 。

、、 とおく。 は と を同じ確率でとり、出発点が なので、 と は同じ分布をもつ。よって

である。

になるのは、 で 、 で 、 で の3通りなので

である。特性方程式 の解は なので

である。( は の倍数)なので であり

である。実際 ( のとき)、 で (1) と合う。

なので

である。

極限 は、余り が平等に近づくことを意味している。(2) の確率が で に落ちるのとは対照的に、 は に落ち着く。

の全列挙で となり、式と完全に一致した。

から始めると式がきれいになる。 から始めても同じ式になるが、初項の扱いを間違えやすい。

▸ 別解:1の3乗根を使う

とおく。 は が の倍数なら 、そうでなければ なので

である。独立性から で

である。 についても同じく なので

となり、同じ式が得られる。

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