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東北大学 2019年度 前期日程 理系
第6問 確率の解答・解説
状態の推移・確率漸化式・等比型への帰着・2段階の漸化式当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/13
問題文について
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(1) 個の玉が入っている袋から 個の玉を無作為に取り出し、新たに白玉 個を袋に入れるという試行を繰り返す。初めに袋には赤玉 個と白玉 個が入っているとし、この試行を 回繰り返したとき、取り出した赤玉が全部で 個である確率を とする。 以上の整数 に対して、 を と を用いて表す
答
取り出した赤玉の累計が 個なら、袋の中は赤 個・白 個(合計はいつも 個のまま)。この1つの数で状態が決まる。
1個取り出して白を1個入れるので、袋の中の玉は常に 個である。これまでに赤玉を 個取り出しているなら、袋の中は
である。したがって次の1回で赤玉を取り出す確率は 、赤玉でない(白玉)確率は である。
回終わって赤玉が2個になるのは、次の2つの場合である。
- 回で既に2個(:袋は赤3・白7)で、 回目は白を取り出す:確率
- 回で1個(:袋は赤4・白6)で、 回目は赤を取り出す:確率
この2つは互いに排反なので
である。
袋の状態を分数のまま推移させて計算した について、 から までこの関係が成り立った。
袋の中身は「取り出した赤玉の累計」だけで決まる。どの順で取り出したかは関係ない。
取り出すたびに白を1個補充するので、袋の玉の総数は のまま変わらない。
(2) を求める
答
まず を求める。赤を1個も取り出していなければ袋は赤5・白5のままなので、毎回 で白。そのあと (1) と同じ考えで の漸化式を立てる。
。 赤玉を1個も取り出していない間、袋は赤5・白5のままである(白を取り出して白を入れるので変わらない)。毎回白を取り出す確率は だから
である。
の漸化式。 回で赤が1個になるのは、 回で1個(袋は赤4・白6)でその後白を取り出すか、 回で0個(袋は赤5・白5)でその後赤を取り出すかである。
すなわち
である。また である。
解く。 の形を探す。漸化式に入れて の係数を比べると
である( の係数は自動的に合う)。 から
である。よって
である。
では 、 では で、直接数え上げた値と合う。
分数のまま計算した は で で、この式と完全に一致した。
は「赤を取り出さない限り袋が変わらない」から。ここを取り違えると全部ずれる。
と という2つの比が出てくる。 を特殊解、 を同次解と見て足し合わせる。
(3) を求める
答
(1) の漸化式に (2) の結果を入れると、 と が外から入ってくる形になる。(2) と同じく、3つの等比数列の重ね合わせで解ける。
(1) の漸化式に (2) を代入すると
である。(1回では赤を2個取り出せない)である。
とおいて係数を比べる。
- : より 、
- : より 、
である。 から
である。よって
である。
という3つの「白を取り出す確率」が、そのまま3つの等比の比として現れている。赤を 個取り出す確率は、この形が 項に伸びていく。
分数のまま計算した は で で、この式と完全に一致した。
初期条件は 。 から始めてもよいが、(1) の漸化式は 向けなので から使うときは直接確かめておく。
を決めるとき、漸化式の「外から入る項」の符号に注意する。 の側は が正になる。
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