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東北大学 2019年度 前期日程 理系

第3問 数列と極限の解答・解説

漸化式と単調性・発散の証明・数学的帰納法・有界単調数列の収束当サイトの体感難易度:標準最終更新 2026/10/13

問題文について

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(1) を実数とし、、()で数列 を定める。 のとき が発散することを示す

答 より となり、

「増え方が毎回 以上」を示せば、1次式で下から押さえられる。極限を求める必要はなく、いくらでも大きくなることが言えればよい。

まず、すべての で を示す。 であり、 とすると

なので、数学的帰納法によりすべての で である。

このとき

なので、これを から まで足し合わせると

である。 だから右辺は で に発散する。よって となり、 は発散する。

でも60回で を超えた。

「増加するから発散」とは言えない。増加しても上に有界なら収束してしまう。増え方が に潰れないことを示す必要がある。

(2) のとき、すべての正の整数 に対して が成り立つことを示す

答 と因数分解すると、 から符号と大きさが決まる

と見る。 では 、 なので積は負。下からは平方完成で 以上と分かる。

数学的帰納法で示す。 のとき で、仮定より ✓。

と仮定する。 とおくと

である。仮定より かつ なので、積は負である。つまり ✓。

一方、平方完成すると

なので ✓。よって となり、数学的帰納法によりすべての で成り立つ。

-1O最小値 -1/4y = x + x²
y = x + x² のグラフ。-1 < x < 0 では値は負で、いちばん下がっても -1/4 までしかいかない。つまり区間 (-1, 0) はこの写像で自分自身の中に移る。

でも20万回まで が保たれた。

を と因数分解すると符号が一目で分かる。展開したままだと見通しが悪い。

(3) のとき、数列 の極限を調べる

答

(2) で上に有界が分かっている。増加であることを足せば収束が言え、極限の値は漸化式に極限を代入して決まる。

(2) よりすべての で である。このとき

なので は(広い意味で)増加する。また (2) より上に で押さえられている。上に有界な増加数列は収束するので、極限 が存在し、 である。

漸化式 で とすると

である。よって

である。

は負のまま に近づく。(1) の の場合と比べると、 は「右から来ると離れていき、左から来ると吸い寄せられる」境目になっている。

のいずれでも20万回後は 程度で、 に近づいていた。

「 だから 」とだけ書くと、極限の存在を示していないことになる。有界性と単調性から収束を先に言う。

は 以上であって、正とは限らない( なら )。ここでは なので実際は正である。

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