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東京大学 2025年度 前期日程 理科
第6問 複素数平面の解答・解説
反転・軌跡・放物線・最大最小当サイトの体感難易度:難最終更新 2026/10/11
問題文について
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(1) 上の に対し の実部が であることを示す
答 上では となり、
円の方程式を共役で書き直すと、 と の関係になる。そこから の実部がすぐ出る。
は から原点を除いたものである。両辺を2乗して共役で書くと
となる。、 だから である。
上では なので と書けて
となる。
は 上にあり で実部 。 も 上で、 の実部は 。
原点を除いてあるのは を考えるため。除外の理由を1行書いておく。
である。共役を取っても実部は変わらない。
(2) が 上の相異なる複素数のとき、 のとりうる範囲を図示する
答放物線 の左側の開いた領域、すなわち
(1) より 、 は直線 上を動く。そこで 、 と置けば、2乗の和は の対称式で書ける。対称式なので、和と平方和を変数に取り替えると条件が見やすくなる。
(1) より 、 の実部はどちらも だから、実数 を用いて 、 と書ける。
逆に、任意の実数 に対し なので が定まり、これは 上にある()。つまり は実数全体を動く。また は と同値である。
このとき
となる。 とおくと 、 である。
、 とおくと 、 である。 は2次方程式 の2解だから、 が相異なる実数であることは判別式が正であること、すなわち
と同値である。 を に戻すと
となる。逆にこの不等式をみたす に対しては となる が定まり、相異なる実数 が取れる。
以上より、求める範囲は放物線 の左側の領域(境界を含まない)である。
なら で、 をみたす。 は に反するが、 なら は のすぐ左に来る。
が相異なるという条件が判別式の正の不等号になる。等号を許すと境界まで入ってしまい、(3) の答えが変わる。
が実数全体を動くことを、逆向きの確認( が 上にある)まで書く。書かないと「範囲」ではなく「必要条件」で終わる。
(3)(2) の範囲に属さない について、 の最大値と最小値を求める
答最大値 ( のとき)、最小値 ( のとき)
とおくと条件は で、求めるものは 。 を固定すると分母は が小さいほど小さいので、境界に乗せたときが端になる。そこから1変数の最大最小に落ちる。
( は実数)とおく。(2) の範囲に属さないことは 、すなわち
と書ける。なお原点は をみたして (2) の範囲に入るので、 である。このとき
である。 を固定して考える。分子 は によらないので、 のときは分母が小さいほど値が大きく、 のときは分母が小さいほど値が小さい。どちらの場合も を許される範囲で最小にしたときが端になる。
なら は でもみたされ、そのとき で、 のとき を取る。
なら の最小は で、そのとき
となる。そこで で の増減を調べる。
では だから、 の符号は の符号と同じである。よって で減少、 で増加し、 で最小になる。
では なので、下に有界で最小値は である。また では に近づくが、 の場合は上で見たとおり をちょうど取る。
以上をまとめると、最大値は で 、つまり のとき。最小値は で 、、つまり のときである。
どちらも条件をみたすことを確かめておく。 では 、 で等号が成り立ち、範囲に属さない。 では 、 でこれも等号である。
では で実部 。 では で 。格子による全探索でも、最大 ( の格子点)、最小 ( の格子点)と、刻み幅のぶんだけずれた値に収まった。
(2) の範囲が境界を含まないので、その外側は境界を含む。最大も最小も境界上で取るため、ここを取り違えると「最大値なし」としてしまう。
を固定して を動かす、という2段階の押さえ方をする。2変数のまま微分しようとすると手間が増える。
の側で は に極小を持つ。端の値だけを比べると最小値を取り逃がす。
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