本文へ
大学別数学研究室
  • 独自の解答・詳解
  • 問題文は非掲載
  • 小問1問・無料

東京大学 2024年度 前期日程 理科

第5問 空間図形・積分法の解答・解説

回転体の体積・断面積・円環・2次関数の最大最小当サイトの体感難易度:標準最終更新 2026/10/11

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。理科の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/11時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

三角形 の周および内部を 軸のまわりに1回転させた立体の体積を求める

答

回転体は 軸に垂直な平面で切って足す。切り口は、三角形の切り口(線分)を回したものなので、円板ではなく円環になりうる。線分の各点の 軸からの距離を調べ、その最大と最小を出せばよい。三角形は平面 の上にあるので、 を固定すると が決まり、距離は1変数の2次関数になる。あとはその2次関数の定義域の端と頂点の位置関係で場合分けする。

は の中点なので である。 はいずれも平面 上にあり、 もその上にある。

三角形を不等式で書く。 三角形 の周と内部は

で表せる。実際、辺 は 、辺 は 、辺 は と を結ぶので、その上では が成り立つ。3頂点はこの3本の不等式の等号の組で得られる。

で切る。 を固定し、 とおく。切り口は 、、、 をみたす点の集合である。 を に入れると 、つまり となるので、

の範囲の線分である。 の動く範囲は で、 が 、 が にあたる。

この線分上の点の 軸からの距離の2乗は

である。線分は連結だから、回してできる切り口は の最小値を内半径の2乗、最大値を外半径の2乗とする円環になる。

外半径 4/5内半径 √(2/5)切り口
のときの切り口を 平面で見たもの。線分(三角形の切り口)を原点のまわりに回すと、内側に穴のあいた円環ができる。外半径は 、内半径は 。

最大・最小を求める。 は下に凸で、軸は にある。定義域 の端の値は

である。まず最大値を見る。 では 、 で

となり、 では なので となる。いずれにしても最大値は である。

次に最小値を見る。軸 が定義域に入るのは のときで、 では だから 、すなわち のときである。 では なので必ず入る。まとめると

  1. :軸が定義域に入るので最小値は 。
  2. :軸は定義域の右にあり は減少するので、最小値は 。

したがって切り口の面積 は

である。境目 ではどちらの式も となり、つながっている。

x = 1/3(0, 1)
軸を含む平面で切ったときの断面の上半分。外側の曲線は半径 、内側の曲線は で 、 で 。この2本ではさまれた部分を 軸のまわりに回したものが求める立体。

積分する。

足して、求める体積は

である。

では で切り口が1点になり、 となる。式でも で合う。 でも である。 での面積 は、外半径 の円の面積 のちょうど半分で、内半径が外半径の 倍であることと合う。

切り口を円板だと思い込まない。線分が 軸をまたがず、軸からいちばん近い点が端点でないことがあるので、内側に穴があく。穴の有無は の軸 が定義域に入るかどうかで決まる。

の動く範囲が で切り替わるので、場合分けの境目が2か所( と )あるように見える。実際には最大値は全域で 、最小値の切り替わりは だけなので、面積の式は2つで足りる。

は使わない。 の座標を出すためにだけ出てくる点で、回転させるのは三角形 である。

2024年度の全6問をまとめて読む

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針

当サイト運営者が制作した教材

同じ形式の問題を、5回分

合格答案をつくる 東大理系数学 2027の表紙

合格答案をつくる 東大理系数学 2027

東大理系数学の出題を分析して書き下ろした予想問題集です。過去問そのものは入っていません。 本番と同じ試験時間・大問構成で5回分、 解答・詳解・別解に加えて、 小問ごとの加点・減点つきの採点表を収録しています。

Amazonで見る全3巻を見る¥2,695・168ページ・2026年8月2日発売

中身を試し読みする

扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。

抜粋をPDFでまとめて見る

関連するページ