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東京大学 2024年度 前期日程 理科

第2問 積分法の解答・解説

絶対値を含む定積分・積分で定義された関数の微分・2倍角の公式・最大最小当サイトの体感難易度:標準最終更新 2026/10/11

問題文について

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(1) で となる を求める

答

絶対値は中身の符号で割るしかない。 なので で割れば、 では 、 では になる。割ったあとは が積分区間の端にも被積分関数にも入るが、端では被積分関数が になるので、微分すると端からの寄与が消えてすっきりする。 の原始関数は高校の範囲に名前がないが、 の置換で がそのまま使えるので、答えは角のままきれいに出る。

のもとで絶対値を外すと

である。見やすくするために

とおく。、 である。これらで書き直すと

となる。、 は定数だから、積の微分で

を得る。 を含む項がきれいに消えるのは、分けた2つの積分の境目 で被積分関数 が になるからである。

の値は の置換で出る。、 だから、 に対して

である。とくに となる。したがって

であり、これが になるのは のときである。 をみたすので、これが求める である。

は が増加関数なので増加関数で、、 となる。 のどこかにただ1つ の点があることと合う。

を「端 の寄与だけ」で済ませない。 が被積分関数にも入っているので、 を積分の外に出してから積の微分をする。

の原始関数を無理に書こうとしない。 と名前をつけて最後まで持っていき、 という形でだけ値を使うのが速い。

(2)(1) の に対する の値を求める

答

は の半分なので、2倍角の公式を「逆向き」に使う。 が分かっているところに の公式を当てると、 についての2次方程式が出る。符号の決定は から でよい。

とおく。 だから である。2倍角の公式

から 、すなわち

を得る。 より である。

で、たしかに と のあいだにある。さらに の2倍角を計算し直すと となり、 に戻る。

(3) における の最大値と最小値を求める

答最大値 ( のとき)、最小値 ( のとき)

で は増加関数だから、 も増加関数で符号は1回しか変わらない。だから は「下がって上がる」形で、最小は の点、最大は両端のどちらかである。両端の比較には の評価が要る。問題文が を与えているのは、ここで使わせるためである。

で は増加関数だから も増加関数である。(1)(2) より なので、 で 、 で となる。したがって は で最小になり、最大は と のどちらかで起きる。

両端の値。 (1) の に代入する。、、 だから

である。差をとると

となる。 より で、 だから である。よって最大値は である。

最小値。 とおく。(1) より 、また から

である。これらを代入すると

となる。 を含む項が打ち消し合うのは、 がちょうど だからである。あとは対数をまとめる。

よって最小値は で、 のときである。

左端最小最大
のグラフ。 でいちばん低くなり、区間の右端 でいちばん高くなる。左端 は右端より低い。

数値で見ると最小値 、最大値 、左端 となり、 を数値積分した値と小数7桁まで一致する。また は の積分なので必ず正で、これとも合う。

最小を与える が区間の内部にあるからといって、最大も内部にあるとは限らない。 が増加関数であることを言えば、 の形は「下がって上がる」に限られ、最大が端点であることが確定する。

は と同じで、どちらも 前後なので目分量では決められない。 と の2つを書いて初めて示せる。

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