本文へ
大学別数学研究室
  • 独自の解答・詳解
  • 問題文は非掲載
  • 小問2問・無料

東京大学 2024年度 前期日程 理科

第4問 微分法・図形と方程式の解答・解説

法線・円の方程式・4次関数の増減・方程式の実数解の個数当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/11

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。理科の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/11時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

(1)円 の中心 と を の整式で表す

答、

「点 で放物線と共通の接線を持つ円」は、その点で放物線と接する円のことである。円の接線は中心と接点を結ぶ半径に垂直だから、中心は接点を通る法線の上にある。中心が 軸上にもあるのだから、法線と 軸の交点を出せばそれが中心で、あとは中心と接点の距離が半径になる。

だから、点 における放物線の接線の傾きは である。

円 はこの点で同じ接線を持つから、中心と接点を結ぶ線分はその接線に垂直、すなわち中心は接点における法線の上にある。 では接線の傾きは でないので、法線の傾きは で、法線は

と書ける。 とおくと

となるので

である。半径は中心と接点の距離だから

となる。それぞれ展開すると

だから、足して

を得る。

接点中心y = f(x)t = 3.5 の円t = 3.9 の円
放物線 と、円 の例( と )。どちらも中心が 軸上にあり、点 で放物線に接する。 が に近づくほど円は小さくなる。

この式は の3次式と見ると因数分解できて、 となる。答案に書く必要はないが、 で正であることがすぐ見え、 で半径が に近づくことも分かるので、検算に使える。

の極限を見ると 、 となり、 である。これは放物線の頂点 で接し、中心が原点にある円そのもので、確かに 軸上に中心がある。 では 、 なので、中心 と接点 の距離の2乗は となり、 と一致する。

「共通の接線を持つ」を「接線の方程式を連立する」と読み替えると計算が重くなる。円の中心と接点を結ぶ半径が接線に垂直、という1行で済む。

法線の傾きは接線の傾きの逆数ではなく、 をかけた逆数である。 の法線は になる。

(2) のとき、 が点 を通るような が にいくつあるかを求める

答 のとき1個、 のとき2個、 のとき3個

「 が を通る」を式にすると で、 について整理すれば の4次方程式 になる。 は右辺にしかいないので、 のグラフと水平線 の交点を数える形に持ち込める。 がきれいに因数分解するので、増減表が書ける。

が を通る条件は

である。 と書くと で

だから、 から引くと の項が消えて

となる。求める の個数は、 で となる の個数である。

増減を調べる。

である。 では なので、 の符号は の符号と同じになる。すなわち で 、 で 、 で である。値は

となる。つまり は から下がって で になり、 で まで上がり、また下がって で になる。 と は範囲に入らない。

(2, 5)(3, 49/8)(4, −1)
のグラフ()。 が を通るのは のときだから、水平線 との交点の個数を数えればよい。破線は と 。

の範囲。 で、 である。条件 は と同じになる。 はこの値そのもので、 のときの円がちょうど点 を通ることに対応している。

とおき、 の範囲で、3つの区間ごとに解の個数を数える。

  1. : は ( は除く)から まで減少するので、 のときだけ解が1個ある。いまは なので、 のとき1個。
  2. : は から まで増加するので、 のとき解が1個。いまは なので、 のとき1個。
  3. : は から ( は除く)まで減少するので、 のとき解が1個。いまの は必ずこの範囲なので、つねに1個。

のときは最初の2つの区間がともに を与えるので、同じ解を2回数えないようにする。まとめると、解の個数は のとき1個、 のとき2個、 のとき3個である。

なので と の大小は向きが同じで、 は にあたる。、 なので であり、3つの場合はすべて起きる。よって求める個数は

のときの2つの解を直接求めると、 は 、つまり (定数倍を除く)となり、(重解)と を得る。どちらも にあり、確かに2個である。

の解を数えるとき、 と が範囲に入らないことを落とさない。とくに なので、 の近くでは が負になり、 がどんなに小さくても3つめの区間に必ず解が1つある。

のとき は の極小を与える点で、そこで は重解になる。グラフが水平線に接するので、交点としては1つしか数えない。

の条件は で、 に直すと になる。 が効いているので、 が負の場合まで考えて場合分けを増やさない。

2024年度の全6問をまとめて読む

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針

当サイト運営者が制作した教材

同じ形式の問題を、5回分

合格答案をつくる 東大理系数学 2027の表紙

合格答案をつくる 東大理系数学 2027

東大理系数学の出題を分析して書き下ろした予想問題集です。過去問そのものは入っていません。 本番と同じ試験時間・大問構成で5回分、 解答・詳解・別解に加えて、 小問ごとの加点・減点つきの採点表を収録しています。

Amazonで見る全3巻を見る¥2,695・168ページ・2026年8月2日発売

中身を試し読みする

扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。

抜粋をPDFでまとめて見る

関連するページ