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東京大学 2022年度 前期日程 理科
第4問 微分法・積分法の解答・解説
3次関数と直線・面積・変曲点・領域の図示当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/11
問題文について
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(1)座標平面上のすべての点 が条件 (i) をみたすことを示す
答 に対し、傾き を十分大きくとればよい( かつ で足りる)
を通る傾き の直線を引き、交点の方程式を作る。3次方程式が相異なる3実解をもつ条件は「極大値と極小値が異符号」である。極値を与える は で決まるので、極大値・極小値を で書き下してしまえば、 を大きくすると条件がみたされることが見える。
とし、 を通る傾き の直線 を考える。 との交点の 座標は
の解である。以下 とし、、 とおく。 より、 は
となる。 では だから
である。3次方程式 が相異なる3実解をもつのは(極大値)(極小値)のとき、すなわち
のときである。ここで より
だから、
が成り立てばよい。よって などととれば、その傾きの直線は と相異なる3点で交わる。どんな についてもこのような がとれるので、条件 (i) はすべての点でみたされる。
なら で、 とすると直線は 。 の極小値は 、極大値は で異符号になり、確かに3実解をもつ。
が の上にあっても問題ない。交点が3つあればよく、そのうちの1つが 自身でもかまわない。
「十分大きい をとればよい」で終わらせず、 が の1次、右辺が の 乗であることを示して、具体的な の目安まで書く。
(2)条件 (ii) をみたす点 のとりうる範囲を図示する
答 の表す領域(2直線 、 で分けられる4つの部分のうち、左右の2つ。境界は含まない)と、原点
まず「2つの面積が等しい」を言いかえる。交点の 座標を とすると、2つの面積が等しいことは と同じで、これを計算すると「 が と の中点」に行き着く。 には の項がないので解と係数の関係から であり、合わせると 、つまり直線は原点を通る。あとは「原点を通り3点で交わる直線」がどこを覆うかを見ればよい。
直線 が と相異なる3点で交わるとし、その 座標を とする。
とおくと、 では 、 では である。2つの部分の面積は と だから、これらが等しいことは
と同じである。、 とおき、 と置換すると
となる。これを計算して整理すると
となる。 だから、これが になるのは 、すなわち が と の中点のときに限る。
いっぽう には の項がないので、解と係数の関係から である。 と合わせると 、つまり となり、 は 上の点 、すなわち原点を通る。
逆に が原点を通るとする。 が 軸なら共有点は原点だけなので、 としてよい。交点は 、つまり の解で、相異なる3つになるのは 、すなわち のときである。このとき が中点になるので、2つの面積は等しい。
以上より、条件 (ii) は「 がある について直線 の上にある」と同値である。 について調べる。
- のとき: とすればよく、条件は 、すなわち 。
- のとき:同じく で、 の両辺に負の数 をかけて 、すなわち 。
- のとき: を通る原点を通る直線は 軸しかない( のとき)ので不適。、つまり が原点のときは、たとえば の直線が条件をみたすので適する。
まとめると、求める範囲は
である。これは2直線 と が平面を分けてできる4つの部分のうち、 軸を含む左右の2つで、境界の2直線は(原点を除いて)含まない。
は で範囲内。実際 は と の3点で交わり、 が奇関数なので2つの面積は等しい。 は で範囲外。原点を通ってこの点を通る直線は だけで、 は となり実数解が の1つしかない。傾きを から まで細かく動かして直接探す判定と、 による判定は、調べた点すべてで一致した。
は「2つの面積が等しい」の言いかえであって、「面積が 」ではない。符号が逆の2つを足して になる、という意味である。
が使えるのは、 が で の項を持たないからである。直線を引いても の項は生まれない。
軸上の点(原点を除く)は範囲に入らない。原点を通る直線のうち 軸だけは と1点でしか交わらないためで、この1点を落としやすい。
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