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東京大学 2022年度 前期日程 理科
第3問 図形と方程式・微分法の解答・解説
領域の面積・包除原理・場合分け・3次関数の増減当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/11
問題文について
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(1) の 座標 のとりうる値の範囲を求める
答
「十分離れていない」のほうが扱いやすい。点 から十分離れていない点の全体は、 を中心とする1辺 の正方形の内部である。 は放物線上にあるので と書け、 それぞれについて条件を書き下すだけでよい。 と の条件は、 の動ける範囲ではもともと自動的にみたされる。
が から十分離れていないとは、 かつ のこと、すなわち が を中心とする1辺 の正方形の内部(周を含まない)にあることである。
は の点かつ 上なので と書け、 かつ から である。
3点それぞれからの条件を見る。
- から十分離れている: または 。 ではどちらも と同値なので、条件は 。
- から十分離れている: または 。 より なので、つねに成り立つ。
- から十分離れている: または 。同じく なので、つねに成り立つ。
したがって効く条件は だけで、求める範囲は である。
のとき で、 との差は も も だからちょうど「十分離れている」。 をわずかに小さくすると両方の差が 未満になり条件を外れる。右端 では で、 はまだ の中にある。
「十分離れている」の定義は または である。否定をとると かつ になる。この入れかわりを取り違えると、、 の条件まで効いてしまう。
(2)条件 (iii)(iv) をともにみたす点 が存在しうる範囲の面積 を求める
答
から「 のどれかに近すぎる部分」を取り除けばよい。取り除く4つは、それぞれの点を中心とする1辺 の正方形と の共通部分である。 のぶんは角にある1辺 の正方形で固定、 のぶんだけが とともに動く。重なりを引く(包除原理)のがこの問題の作業で、 の正方形が上にはみ出すかどうかで を境に式が変わる。
の面積は である。取り除く部分を順に見る。
- に近すぎる部分:、。面積 。
- に近すぎる部分:、。面積 。
- に近すぎる部分:、。面積 。
この3つはどの2つも重ならない。 に近すぎる部分は 、 で、 のもとでは
だから、左右と下は からはみ出さない。上は 、すなわち のときだけはみ出す。 との共通部分の面積を とすると
である。次に のぶんと他の3つとの重なりを求める。横幅と縦幅を別々に見ればよい。
- との重なり:横は で幅 、縦は で幅 ( では縦が重ならず )。面積は 。
- との重なり:横は で幅 、縦は と同じで 。面積は 。
- との重なり:横は幅 、縦は で幅は のとき 、 のとき 。
の3つは互いに重ならないので、3つ以上が重なることはない。
のとき。 重なりの合計は
なので
である。
のとき。 なので 、 とは縦が重ならず、重なりは とのぶん だけである。よって
となる。 ではどちらの式も を与え、つながっている。
を の格子で走査し、4点から十分離れている点の面積を直接数えると、 で 、 で 、 で 、 で となる。式はそれぞれ 、、、 で一致する。
の正方形は の3つすべてと重なりうる。1つだけ見て済ませない。いっぽう どうしは重ならないので、3つ以上が重なる項は考えなくてよい。
場合の境目は ( の正方形が の上辺を越える)1か所だけである。 で になり の正方形の下辺と一致するが、これは範囲の端なので新たな場合分けは起きない。
(3) を最小にする の値を求める
答
2つの区間それぞれで微分する。前半の3次式の導関数の零点が より右にあることが分かれば、前半はずっと減少、後半はずっと増加となり、境目の が最小だと決まる。
のとき。 より
である。 の正の解は で、 より である。よって では (実際 )で、 は減少する。
のとき。 より で、 は増加する。
したがって は で最小になる。最小値は である。
を で 等分して全探索すると、最小値 を でとる。、 と合う。両端の値は 、 で、どちらも より大きい。
前半の区間に の零点が入っていないことを、 と の大小で押さえる。 と を使えば十分である。
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