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東京大学 2022年度 前期日程 理科
第2問 整数・数列の解答・解説
漸化式と整除・合同式・最大公約数・ユークリッドの互除法当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/11
問題文について
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(1) が の倍数のとき が の倍数であることを示す
答 で割った余りが の繰り返しになる
は だけから決まるので、 で割った余りも「余り 余り」で決まる。最初の数項の余りを書き出すと周期3で繰り返すことが見え、あとはそれを数学的帰納法で固めるだけでよい。
、、、、、… である。 で割った余りを順に書くと
となる。これを証明する。 を 以上の整数として、次の主張を についての数学的帰納法で示す。
のときは 、、 で成り立つ。 で成り立つとすると、 だから
となり でも成り立つ。よってすべての で成り立ち、とくに が の倍数のとき は の倍数である。
同じ計算を を法として行うと、余りは の繰り返しになる( がきっかけ)。つまり の倍数番目の項は では割り切れるが では割り切れない。これは (3) で効く。
で、 は の倍数でない。 まで多倍長整数で計算しても、 の倍数番目はすべて でちょうど1回だけ割り切れる。
(2) が の倍数となるための必要十分条件を で表す
答 が の倍数であること
は で割ると 余る。つまり を法として見ると、数列は 項目からまた をなぞり直す。この「周期 」が分かれば、 の余りは を で割った余りだけで決まる。あとは であることから、余りが になるのは割り切れるときだけだと分かる。
まず は で だから狭義の増加列で、すべて正の整数である。
を法とした周期。 次を についての数学的帰納法で示す。
のときは で成り立つ。 で成り立つとすると
となり でも成り立つ。これを繰り返し使えば、 を正の整数として が言える。
余りが になるとき。 を で割って (、)と書く。上より である。
- (つまり が の倍数)のとき: なので は の倍数。
- のとき: であり、増加列だから 。よって は の倍数ではなく、 も の倍数ではない。
のときは ですべての が の倍数であり、「 が の倍数」も常に正しいので、この場合も合っている。よって求める必要十分条件は
である。
は の倍数で、 の倍数でもある( は と の倍数)。 は の倍数だが の倍数ではない( は の倍数だが の倍数でない)。多倍長整数で を全部調べても例外はなかった。
の余りを ではなく ととると、「ちょうど割り切れる」場合が としてきれいに扱える。 を定義せずに済む。
「 が の倍数でない」の根拠は である。増加列であることを先に言っておく。
(3) と の最大公約数を求める
答
(2) で得た「 を法とすると周期 」をそのまま使う。 を で割った余りは なので、 は で割ると 余る。すると は 余るので、互除法で「 と の最大公約数」に化ける。あとは が で割り切れて で割り切れないことを言えばよい。
である。(2) の証明で示した を として4回使うと
となる。したがって
である。ユークリッドの互除法より、 と の最大公約数は、 と の最大公約数に等しい( なので、 を で割った余りはちょうど である)。
を で割った余り。 (1) と同じ要領で、 を法として
を数学的帰納法で示す。 では 、、 で正しい。 で正しいとすると より
となるので でも正しい。 は の倍数だから 、つまり は で割り切れるが では割り切れない。
よって と の最大公約数は であり、求める最大公約数は である。
小さい番号で同じ状況を作って確かめられる。、 は最大公約数が で、多倍長整数で計算すると と の最大公約数は になる。、 でも、、 でも である。
を と同じに扱わない。 と の最大公約数は だが、2乗したぶん の指数が増える可能性があるので、 が で割り切れないことまで確かめて初めて答えが と決まる。
と の最大公約数が であること(、)と、 が対応しているのは偶然ではない。一般に と の最大公約数は になる。
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