本文へ
大学別数学研究室
  • 独自の解答・詳解
  • 問題文は非掲載
  • 小問2問・無料

東京大学 2022年度 前期日程 理科

第1問 微分法・積分法の解答・解説

積分で定義された関数の微分・増減表・部分積分・最小値当サイトの体感難易度:標準最終更新 2026/10/11

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。理科の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/11時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

(1) が で最小値を持つことを示す

答 となり、 で最小になる

は「積のかたまり」と「積分」の和だが、微分してしまえば積分の項は中身がそのまま出てくる。積の微分で出る項とちょうど打ち消し合うので、 はきれいな積の形になる。あとは2つの因子の符号を別々に見るだけでよい。区間の右端が開いているので、そこで下がり続けていないことも確かめる必要がある。

では なので、 はきちんと定まる。積の微分で

であり、積分の項は微分すると中身がそのまま出るから

となる。 と が打ち消し合うのがこの問題の仕掛けである。2つの因子の符号を見る。

  1. : なので で、 となるのは のときだけ。
  2. : では なので、 で正、 で 、 で負。

よって の符号は次のようになる。

  1. :(負)(正)で 、 は減少。
  2. :。
  3. :(負)(負)で 、 は増加。

は で減少し、 で増加する。したがって区間の右端が開いていても、 の値より小さくなることはない。すなわち は で最小値をとる。

f(0) = −1最小x = π/2
のグラフ。 でいちばん低くなり、そこから右端 に向かっては増加する( では に近づく)。

を数値積分で作り、その数値微分と を比べると、 のどれでも小数8桁まで一致する。符号も で負、 で正になっている。

区間の右端 は含まれない。「増減表を書いて端点と比べる」では済まず、右半分で増加していることを根拠に、最小が内部の で実現すると言い切る必要がある。

の符号は、合成して と書くと一度で片づく。

(2) の における最小値を求める

答

(1) より最小値は である。残るのは を実際に計算することだけ。 を微分する側にまわす部分積分で が出てくるので、 に直して の積分に落とす。これは で置換すれば部分分数に分かれる。

を求める。 を微分する側にして部分積分すると

である。 と直すと

となる。 は分母分子に をかけて と置換すれば

( では )となる。まとめると

である。 では 、 で

だから となる。 では3項とも なので

である。いっぽう の前半は

なので、足して

を得る。これが求める最小値である。

。 を数値積分して を 等分で全探索すると、最小値 を 付近でとる。 と合う。

の積分は、分母分子に をかけて と置くのが定石である。いきなり部分分数にしようとすると手が止まる。

は の前半と積分の両方から1つずつ出てきて、合わせて になる。片方だけ数えないように注意する。

2022年度の全6問をまとめて読む

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針

当サイト運営者が制作した教材

同じ形式の問題を、5回分

合格答案をつくる 東大理系数学 2027の表紙

合格答案をつくる 東大理系数学 2027

東大理系数学の出題を分析して書き下ろした予想問題集です。過去問そのものは入っていません。 本番と同じ試験時間・大問構成で5回分、 解答・詳解・別解に加えて、 小問ごとの加点・減点つきの採点表を収録しています。

Amazonで見る全3巻を見る¥2,695・168ページ・2026年8月2日発売

中身を試し読みする

扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。

抜粋をPDFでまとめて見る

関連するページ