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東京大学 2021年度 前期日程 理科
第6問 整式・整数の解答・解説
恒等式と係数比較・因数分解・有理数解・平方数当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/11
問題文について
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(1) のとき を で表す
答、
右辺を展開して係数を比べるだけである。 の項は自動的に消え、 と の係数から と が分かるので、連立して解く。
右辺を展開すると
である。左辺 と係数を比べて
を得る。 より なので、 とあわせて
となる。
残る条件 に代入すると 、すなわち となる。これが の決定条件で、(2)(3) の出発点になる。
、 とすると 、。 を展開すると となり、 の項が消えていることも確かめられる。
(2)、 のとき、 をみたす有理数係数の整式 を1組求める
答、
(1) の注で見たとおり、 がみたすべき式は である。 とおくと の3次方程式になり、与えられた形は「 を因数にもつ」と言っている。実際に が解になることを確かめてから、割り算で残りの2次式を求めればよい。
(1) より は をみたす。、 とおくと
なので、方程式は
となる。 を代入すると
となるので、 で割り切れる。 とおいて展開すると
なので、係数を比べて 、、すなわち
を得る(定数項も となって合う)。よって 、 とすればよい。
なら 、、 で、方程式は 。、 で、 と一致する。
(3) を整数とし、 が有理数係数の2次式の積に因数分解できる をすべて求める
答
4次式が有理数係数の2次式の積に分かれるとき、最高次の係数をそろえれば両方とも最高次係数 にできる。 の項がないので、2つの2次式の1次の係数は符号だけが違う。つまり問題文の形そのものになり、有理数の が存在することと同じになる。(2) の因数分解を使うと、 の候補はほぼ に絞られる。
4次式が有理数係数の2次式2つの積になるとき、両方を最高次の係数 にそろえてよい。 の項がないので2つの1次の係数は和が 、すなわち と である。つまり因数分解できることは、有理数 で問題文の恒等式が成り立つことと同じである。
の場合。 このとき だから 、すなわち である。さらに 、 から だが
で は起こらない。よって の場合は因数分解できない。
の場合。 (2) より は
をみたす。後ろの2次式について、2解の和は 、積は である。よって実数解があってもすべて 以下で、 にはなりえない。
したがって でなければならない。 は有理数なので は有理数の平方であり、 が整数なので は平方数である。( の整数)とすると
で、左辺の2つはともに正の整数だから 、すなわち 、 である。
逆に のときは 、、 として (1) より 、 となり
と因数分解できる。よって求める は だけである。
の整数について、 を分母 以下の有理数で広く走査して の解を探すと、見つかるのは のときだけで、そのとき 、 となる。 が平方数になる整数も の範囲で だけだった。
の場合を落とさない。 になる だけが候補だが、そこでも のため成立しない。
の解を捨てる根拠は「和が負・積が 以上」である。判別式を計算する必要はない。
が「有理数の平方」であることから「整数の平方」へ進むには、 が整数であることを使う。整数の平方根は整数か無理数のどちらかである。
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