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九州大学 2023年度 前期日程 理科系

第2問 数列の解答・解説

絶対値のついた漸化式・場合分け・等比数列・収束と発散当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/12

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。理科系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/12時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

(1) のとき数列 の収束・発散を調べる

答 に収束する

を場合分けで書き直すと、 では 、 では という、とても単純な関数になる。

とおくと である。

である。つまり より小さい値が出たら、次からはずっと になる。

  1. のとき:。以後 なので 。
  2. のとき:。以後やはり 。

どちらの場合も で だから、 は に収束する。

(2, 2)(1, 0)
のグラフ。 では 、 では傾き の直線 。点線は で、交点 と が不動点にあたる。

のいずれでも だった。

を忘れない。 側の式を使うが、値は になる。

()はただ1点に潰す写像である。ここに入ったら二度と出られない。

(2) のとき数列 の収束・発散を調べる

答正の無限大に発散する()

であるかぎり となり、 が公比 の等比数列になる。 なら初項が正なので、 はずっと より大きく、場合分けが切り替わらない。

のときは で、両辺から を引くと

となる。 のとき なので、帰納的に 、すなわち が続き、この式をずっと使える。よって

である。 と より

で、 は正の無限大に発散する。

で 、 で と、 に一致した。

が使えるのは のときだけである。「 がずっと続く」ことを帰納法で押さえてから一般項を書く。

のときは のまま( に収束)で、発散しない。 という条件が効いている。

(3) のとき数列 の収束・発散を調べる

答 に収束する( 以降はすべて )

なので である。 だと になり、そこから先は (1) と同じく に落ちる。

より なので

である。 だから

すなわち である。よって となり、以後 ()である。したがって は に収束する。

だとちょうど になり、。やはり に落ちるが、1回ぶん長くもつ。この境目が (3) と (4) を分けている。

で 、 で となり、どちらも だった。

が 未満かどうかを決めるのは である。 という半端な境目はここから出てくる。

でも 未満なら次は である。「正だから減りながら続く」ではない。

(4) のとき数列 の収束・発散を調べる

答 に収束する(ある から先はすべて )

この範囲では なので、すぐには に落ちない。 と書けるので、 より はいくらでも大きくなり、いつかは になる。そこから先は である。

であるかぎり (2) と同じ式が使えて

である。 では なので、 は とともに減っていく。

いつかは を下回る。 かつ だから で、

をみたす が存在する。そのような最小の を とすると、 では なので上の式が使えて、 である。

だから で、以後 である。よって は に収束する。

だけが例外で、このとき (すべての )となり に収束する。 ならどんなに に近くても、有限回で に落ちる。

では 、。 では となって 。いずれも だった。

(3) と違って「」とは言えない。 である。何回かかるかは によるので、「ある が存在する」という形で書く。

がいくらでも大きくなることを根拠にする。 が小さくても、かけ算で必ず を超える。

ちょうどになることもある()。そのときも なので結論は変わらない。

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