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東京科学大学 2022年度 前期日程 理系

第5問 積分法・極限の解答・解説

積和の公式・中間値の定理・単調性と区分求積・期待値の極限当サイトの体感難易度:難最終更新 2026/10/13

問題文について

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(1) は を満たす実数とし、 とする。 を満たす がただ1つ存在することを示す

答 で、条件は 。 の増減から解はただ1つ

まず積和の公式で を簡単にする。積分して整理すると の方程式になり、あとは増減と中間値の定理。

を簡単にする。 積和の公式 を使う。

なので

である。

積分する。

である。これが になる条件は

である。

解の個数。 とおくと

である。 では で は増加するので、 となるのは 、すなわち である。

  1. : で減少
  2. : で増加

である。端の値は

である。したがって

  1. では は から減って負のままなので、 の解はない
  2. では は連続で狭義増加し、負から正に変わるので、中間値の定理より解がちょうど1つある

である。よって条件を満たす はただ1つ存在する。

数値で解くと である( の内側)。

数値的に解くと で、 になった。

だが は範囲に入らない。 ではすぐ負になるので、左側に解はない。

(2) を満たす実数 について が成り立つことを示す

答()なので は増加。あとは を積分するだけ

が で増加することを微分で示す。 のおかげで が を超えない。

(1) より なので

である。、 のとき なので 、したがって である。つまり は で(広い意味で)増加する。

よって では

である。これを から まで積分すると()

である。

の増減を数値で確かめると、 で単調に増えていた。

という条件が「 が増加」を保証している。これがないと途中で減り始める。

(3) 個の数 を出目とするルーレットを 回まわす試行において、各 について が出た回数を とし、 が成り立つとする。このとき (1) の等式 が成り立つことを示す

答 の両辺を で割って とする

「全部で 回まわした」という当たり前の式を書き、極限をとるだけ。

回まわすのだから、出た回数の合計は である。

である。これは によらず成り立つので、 としてよい。和は有限個なので極限は各項の極限の和になり、仮定 より

である。左辺は区間をつなぐと なので

である。

を変えても、小区間の積分の和はつねに になった。

有限個の和なので極限と和を入れかえてよい。ここを言っておくと丁寧である。

(4)(3) の試行において出た数の平均値を とし、 とする。 が成り立つとき、極限 を を用いて表す

答( を使うと )

を、(2) の不等式で区分求積ではさむ。極限は になる。

平均値は なので、 として

である。

はさむ。 (2) を 、 で使うと

なので、 を掛けて足し合わせると

である。両端はどちらも の区分求積なので、 で に収束する。はさみうちの原理より

である。

計算する。 なので

である。部分積分で

なので

である。

(1) より なので、( なので正)である。これを入れると

とも書ける。どちらも数値では である。

で となり、 に近づいた。

はそのままでは区分求積の形ではない。(2) で小区間の積分を長方形ではさんでから区分求積に持ちこむ。

を掛けるとき、不等式の向きが変わらないこと(正の数を掛けている)を確かめる。

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