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東京科学大学 2019年度 前期日程 理系

第3問 複素数平面・整数の解答・解説

複素数の割り算と格子・半径の中の格子点を数える・合同式で格子を書き表す・領域に含まれる点の数え上げ当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/13

問題文について

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(1) を虚数単位とし、実部と虚部がともに整数である複素数 により と表される複素数全体の集合を とする。原点を中心とする半径 の円上またはその内部に含まれる の要素の個数を とするとき、集合 を求める

答 を満たす 全体

なので、数えるのは を満たす整数の組の個数になる。

( は整数)とおく。 なので

である。 は1対1だから、 は を満たす整数の組 の個数に等しい。

の値ごとに組の個数を数えると、次のようになる。

  1. … 個(累計 )
  2. … 個(累計 )
  3. … 個(累計 )
  4. … 個(累計 )
  5. … 個(累計 )
  6. … 個(。累計 )
  7. … 個(累計 )
  8. … 個(累計 )

つまり のとりうる値は である。したがって

  1. となるのは累計が 以上のとき、つまり
  2. となるのは累計が 以下のとき、つまり

である。よって 、すなわち

である。分母を有理化して

(およそ )が答えである。

を 刻みで走査したところ、 となるのは で、上の区間と一致した。

は と飛び飛びに増える。 のように表し方が 通りある値があるので、累計をていねいに追う。

を満たす の値は と の2つだが、 の範囲はそれらがつながって1つの区間になる。

(2)複素数平面の相異なる2点 を結ぶ線分を で表すとき、6つの線分 、、、、、 で囲まれる領域の内部または境界に含まれる の要素の個数を求める

答 個

とおくと、 は というひとつの合同式になる。あとは で を拾う。

とすると なので、 の実部と虚部は整数である。そこで ( は整数)とおく。

逆に ( は整数)のとき、 であることは が実部・虚部とも整数であることと同じである。

なので、条件は「 と がともに の倍数」である。 も も と互いに素で

だから、どちらの条件も

と同値である。

次に領域を書き表す。6つの線分の端点は順に で、これらを結んだ図形は「1辺 の正方形から右上の1辺 の正方形を取り除いたL字形」である。 とすると、境界を含めた領域は

で表される。、 なので、求めるのは

を満たす整数の組 の個数である( は整数なので は と同じ)。 を から まで動かし、 で となる を拾うと

  1. … ( なのでどちらも適する)… 個
  2. … 順に ( なので適する)… 個
  3. … 。 かつ なので適さない … 個
  4. … … 個
  5. … … 個
  6. … 。適さない … 個
  7. … … 個
  8. … 。適さない … 個
  9. … は適し、 は適さない … 個

となる。合計すると

で、求める個数は 個である。

6つの線分で囲まれたL字形の領域(1辺1の正方形から右上の1辺2分の1の正方形を取り除いた形)と、その内部または境界にある M の要素12個。

の格子をすべて に移し、領域に入るものを数えたところ 12 個だった。

と では に候補が2つ入る。片方だけ数えると足りない。

「内部または境界」なので、()や ()も数える。

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