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大阪大学 2025年度 前期日程 理系

阪大理系 2025年度 数学の解答・解説

全5問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/14

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。理系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/14時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

第1問 ベクトル

内積と正射影・垂線の足・内分点・線分上にある条件当サイトの体感難易度:標準

(1)平面上の三角形 で は鋭角、、 とする。 から直線 に下ろした垂線の足を 、 とするとき、内積 を で表す

答

は の 方向への正射影の長さ。

は から直線 に下ろした垂線の足なので、 である。 は鋭角だから で

である。よって

である。

と で は に固定される。動くのは だけである。

座標で取り直すと内積はどの でも になった。

(2)線分 を に内分する点を 、 から直線 に下ろした垂線と直線 の交点を とする。線分 の長さを で表す

答

、 とし、 とおいて を使う。

、、 である。 は を に内分するので

である。 は直線 上なので とおける。 より

である。展開すると

すなわち である。 より

となる。 なので は半直線 上にあり

である。

などで座標から求めた とこの式が一致した。

(3)線分 の中点を とする。 が線分 上にあるときの の範囲を求める

答

は半直線 上なので、条件は 。

、 で、 は半直線 上にあるから、 が線分 上にある条件は

である()。

右の不等式:両辺に を掛けて

である。 の解は で、 だから

である。

左の不等式:同じく両辺に を掛けて

である。 の解は なので

である。したがって

である()。この範囲は に含まれるので、ほかの条件は要らない。

OABCPRM
三角形 OAB と点 P, R, M(図は t = 3.2 のとき)。∠AOB は cos が 1/3 に固定されている。点線は AR で、直線 OP と垂直。R が M と B のあいだに入る t の範囲を聞いている。

を 刻みで走査すると、条件をみたすのは で、式の値 と に一致した。

が半直線 のどちら側にあるかを (2) で確かめてある()。確かめずに長さだけで議論しない。

第1問だけのページ

第2問 微分(3次関数)

極大と極小の差・解と係数の関係・変曲点・軌跡当サイトの体感難易度:標準

(1) が で極大値、 で極小値をとるとき、 を で表す

答(ただし )

と見ると、 の形にまとまる。

である。極大と極小をもつので は相異なる2実解 をもち、判別式より である。解と係数の関係から

である。 なので

である。よく知られた公式 から

である。

が極大、 が極小なので 。向きを逆にすると符号を間違える。

3組の で、極値を直接計算した差とこの式が一致した。

(2) が をみたしながら動くとき、曲線 の変曲点の軌跡を求める

答曲線 全体

条件から 。変曲点は の 。

(1) より 、つまり なので

である(このとき なので、確かに極大・極小をもつ)。

なので変曲点の 座標は で、

である。変曲点を とすると 、つまり なので

である。 は実数全体を動けるので も実数全体を動く。したがって軌跡は曲線

の全体である。

変曲点y = x³ − 3xy = f(x)
変曲点の軌跡 y = x³ − 3x(太線)。細い曲線は p = −1.4(m = p² − 1)のときの y = f(x) で、その変曲点が軌跡の上に乗っている。

が一定なら「極値の高さの差」が一定。その条件が という、 と の間のきれいな関係になる。

で変曲点を計算すると、どれも の上にあった。

「軌跡を求めよ」なので、動ける範囲(ここでは全体)まで答える。 が全実数をとることを一言添える。

第2問だけのページ

第3問 図形と方程式

空間の角と内積・軌跡が楕円になる・積の最大最小・端点の扱い当サイトの体感難易度:やや難

座標空間の3点 、、 について、 かつ をみたすように が動くとき、 の最大値と最小値を求める

答最大値 ()、最小値 ()

を内積で書くと、 は楕円の上を動く。1変数に直して微分する。

、 で である。

なので、 より

である。 に注意して両辺を2乗し、整理すると

すなわち

である。これは中心 、 方向の半径 、 方向の半径 の楕円である。 の部分では なので

で、 は 、つまり と同じである。また なので も自動的に満たされる。

とおくと

である。微分すると

である(分子は )。定義域では なので、符号は で決まり、 の前後で正から負に変わる。 なので は定義域の内部にある。

したがって最大は のときで

である(このとき より )。最小は端点のどちらかで、 のとき だから

である。小さいほうをとって

である(このとき 、)。

最大最小
P の軌跡。楕円 3x² + (y + 1)² = 3 のうち y ≧ 0 の部分(太線)だけを動く。塗りはないが、両端は y = 0 の点で、そこも含む。

万点走査すると最大 ()、最小 ()で、式の値と一致した。

2乗するので を確かめる。また で定義域が に切れるので、最小は端点になる。

第3問だけのページ

第4問 積分(評価と極限)

絶対値による評価・部分積分・積和の公式・区間のずらし当サイトの体感難易度:やや難

(1) のとき が成り立つことを示す

答

で上からおさえる。

なので では である。 より

である。 だから

である。(証明終わり)

で数値積分すると、どれも より小さかった。

(2) を示す

答部分積分して 。3つとも に行く

を微分する側にとって部分積分すると、(1) の形が出る。

を使って部分積分すると

である。 と (1) より

である。 で右辺は に行くので、はさみうちの原理より

である。(証明終わり)

で 、 で と、 の近くにとどまった。

(3) とするとき、 を示す

答積和の公式で 。置換して区間をずらすと (2) が効く

と直すのがかぎ。

積和の公式より

である。よって

である。後ろの積分で とおくと なので

である。したがって

である。 として区間を分けると、 が共通で消えて

となる。(2) より第2項は で に行くので

である。(証明終わり)

の積分が の積分に化けるのは、 が「比の形」で倍率に鈍感だから。この手の「 的な積分」でよく使う。

で左辺は となり、右辺 に近づいた。

を に直すとき、下端も になる。上端だけ変えない。

第4問だけのページ

第5問 確率

文字列の入れかえ・偶奇で場合を分ける・対称性・確率の漸化式当サイトの体感難易度:やや難

(1) を並べた文字列に対し、表なら1文字目と2文字目、裏なら2文字目と3文字目を入れかえる。 から始めて 回後に である確率を 、 である確率を とするとき、 を求める

答

回ぶんの操作を考えると、3つの「偶順列」の間の移り方が対称になる。

1回の操作はどちらも「2文字の入れかえ」なので、 回後の並びは、もとの並びを 回入れかえたものである。入れかえ1回で偶奇が変わるので、 が奇数のときは (入れかえ0回)にも (入れかえ2回)にもなれない。つまり奇数回後に現れるのは の3つだけである。

偶数回後に現れるのは の3つである。 回の操作をまとめて考えると、たとえば からは

  1. 表表:
  2. 表裏:
  3. 裏表:
  4. 裏裏:

なので、 のままが 、 と がそれぞれ である。、 から始めても同じように調べると、どの状態からも

自分自身に 、ほかの2つにそれぞれ

となる。、、 を である確率とすると

である。差をとると が消えて

となる。 のとき( 回後)、 なので である。よって

である。

で全状態を分数のまま追うと、差は と一致した。

(2) を正の整数とするとき を求める

答 が奇数のとき 、 が偶数のとき

(1) の漸化式で を使うと、 だけの漸化式になる。

が奇数のときは (1) で見たとおり にはなれないので である。

のときは、 を使って

である。 を解くと なので

である。 より だから

である。 のとき なので

である。

では は偶数番目で に近づく。 回ぶんの操作が3つの状態を対称に混ぜるので、行き着く先が ずつになる。

、、、 が式と一致し、奇数番目はすべて だった。

偶奇で答えが変わる。奇数のとき だと先に言い切ってから、偶数の場合を計算する。

第5問だけのページ

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針配点・採点基準・難易度を大学の公表値として示すことはしていません。

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