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名古屋大学 2020年度 前期日程 理科系

第2問 整数の解答・解説

素数・不等式の評価・約数の絞り込み・平方数当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/12

問題文について

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(1) が相異なる素数となる正の整数 を1つ固定し、この3数のうち1つを 、残り2つを とするとき、 となる をすべて求める

答 と

まず が偶数(とくに )であることを押さえる。あとは3通りを順に不等式で判定するだけで、どれも因数分解できる形になる。

は偶数で 。 が奇数なら は偶数である。これが素数なら 、つまり だが、そのとき3数は で相異なるという条件に反する。よって は偶数で、 である。

以下、3通りを順に調べる。

(i) のとき。 で、 より

なので、つねに である。

(ii) のとき。 である。 は

と同値で、移項すると

となる。 より なので右辺は正であり、 が成り立つ。

(iii) のとき。 である。 より

であり、一方

である(、 より )。よって となり、不適である。

以上より、 となるのは

の2つである。

(ii) で出てきた は (2) でそのまま平方数として現れる。ここが誘導になっている。

のそれぞれで3通りを総当たりすると、 になるのは毎回 と だけだった。

を外しておかないと (ii) の不等号が等号になってしまう。「相異なる」という条件が効く。

が奇数だと が より大きい偶数になって素数でない。最初にこれを言う。

(2)正の整数 が を満たすとき、 を求める

答、

と変形すると、左辺は を使って になる。 から が出るので、 は右辺の約数のうちこの不等式を満たすものに限られる。右辺は相異なる3つの素数の積なので、約数は8個しかない。

左辺を整理する。 なので、 とおくと与式は

となる。 は正の整数なので 、とくに である。すると

すなわち

である。また は の約数である。

約数を絞る。 、 とおくと は相異なる素数で、 より である。 の正の約数は

の8個しかない。① の前半 を満たすものを見ていく。

  1. : なので 。不適
  2. : は と同値。しかし なので不適
  3. :① の後半 は でよいが、前半 は と同値。 より ()なので不適
  4. : から と合わせて 、さらに なら だが で不適

残るのは である。実際このとき ① は

と同値で、、 だから

と同値で、どちらも で成り立つ(後者は (1)(ii) そのものである)。

を求める。 を に入れると 、すなわち

である。 かつ だから

である。これは とも正の整数で、条件を満たす。よって

である。

で右辺の約数を総当たりして解を探すと、いつも の1組だけだった( なら 、 なら )。

をそのまま扱わず、 と見る。 でくくれる形になるのがすべての出発点である。

から という両側の評価が出る。片側だけだと約数が絞りきれない。

の約数は8個。1つずつ潰すときに と を忘れやすい。

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