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大学別 数学入試分析

九州大学 2026年度 前期日程 理科系

九大理系 2026年度 数学の解答・解説

全5問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/06

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。理科系の問題文は九州大学が公開しています。

問題文を見る(九州大学公式・外部サイト)

掲載ページ名「試験問題、解答例等について」/2026/10/05に当サイトでリンク先を確認。 公開年度は大学側の都合で入れ替わることがあります。

第1問 空間図形

球の切り口の円・点と直線の距離・円柱の方程式・だ円当サイトの体感難易度:標準

(1)円 の中心の座標を求める

答 の中心 、 の中心

方針 に垂直な平面で球を切ると、切り口の円の中心は直線 上に来る。中心までの距離は三平方の定理で決まる。

なので、 方向の単位ベクトルは 。

中心から距離 の位置で切ると、切り口の円の半径は 。これが だから 、。

座標の符号で振り分けて、 の中心が 、 の中心が 。

検算

なので、確かに原点から 。 で半径 も合う。

答案で省略しない方がよい点

  • 「 と直交する平面」なので、中心は 上。平面の式を立てる必要はない。

(2)円柱の側面を平面 で切った曲線の方程式を求める

答だ円 (長軸は 軸方向で半径 、短軸は 軸方向で半径 )

方針 の中心はどちらも直線 上にあり、半径も等しい。だから円柱の軸は そのもので、側面は「直線 からの距離が 」という1本の式で書ける。

点 から直線 までの距離の2乗は 。側面はこれが だから

を代入すると

と書けるので、 軸方向に 、 軸方向に のだ円。長軸は 軸方向。

検算

の中心から に垂直な向きに 進んだ点 を上の式に入れると、、 で 。側面の式が合っている。

答案で省略しない方がよい点

  • 円柱の軸が であることに気づくかどうか。底面の中心が2つとも 上にあるので、軸は しかない。
  • 「距離の2乗 」は、 が単位ベクトルのときだけ成り立つ。 をそのまま使わない。

第1問だけのページ

第2問 複素数平面

z+1/z の像・双曲線・回転体の体積・軸に垂直な断面当サイトの体感難易度:やや難

(1)軌跡 を求める

答双曲線 のうち、 かつ の部分( から頂点 を通って までの弧)

方針 なので 。 を入れて実部と虚部に分けると、和と差がきれいな形になり、掛け合わせると が消える。

より で、 から 。 を入れると

だから、掛けて

範囲を調べる。 とおくと 、つまり 。よって

  1. のとき 、
  2. のとき 、
  3. は増加関数なので、 は から までをくまなくとる

なので右側の分枝。()で頂点 を通る。

検算

がこの問題の仕掛け。両端で が同じ になり、 がちょうど で対称になる。

答案で省略しない方がよい点

  • と を作ると が1つずつ残り、掛けるだけで消える。実部・虚部を2乗して足し引きするより早い。
  • の端点を で確かめる。 に気づかないと が出てこない。

(2) と線分 で囲まれる領域を虚軸のまわりに1回転させた立体の体積を求める

答

方針虚軸( 軸)のまわりなので、 で輪切りにする。各 での断面は、内側が線分、外側が双曲線の円環になる。

。線分 は 、線分 は 。まとめて 。

外側は で 。よって高さ での断面は、内半径 、外半径 の円環。

検算

で内半径と外半径がどちらも になり、断面が潰れる。領域が で閉じていることと合う。数値積分でも になる。

答案で省略しない方がよい点

  • 回転軸は虚軸( 軸)。 で積分すると面倒になる。
  • のまま進めてよい。2乗する段階で消えるので、 と に分ける必要はない。

第2問だけのページ

第3問 確率・漸化式

最初の1回で分ける・3項間漸化式・特性方程式・等比数列との差当サイトの体感難易度:やや難

(1) を求める

答

方針玉の位置は、先頭から順に投げた結果で決まっていく。左から数えて何番目が黒かは、そこまでに置かれた玉の個数で決まる。

は1,2,3番目がすべて黒。黒は1回の裏で1個ずつ置かれるので、最初の3回がすべて裏であることと同じ。よって 。

は2,3,4番目が黒。1回目が表だと1,2番目が白になって2番目が黒にならないので、1回目は裏。そのあとは「1,2,3番目が黒」と同じ状況だから

答案で省略しない方がよい点

  • 表を出すと玉が2個置かれる。何回目の投げが何番目の玉になるかは、表の回数で変わる。

(2)1, , , 番目がすべて黒である確率を で表す

答

方針1番目が黒 ⟺ 1回目が裏。そのあとの列は同じ規則の新しい列とみなせて、全体の 番目が新しい列の 番目になる。

1番目が黒になるのは1回目が裏のときだけで、確率 。このとき玉が1個置かれているので、2番目以降は、新しく始めた列の1番目以降と同じ。

全体の 番目は、新しい列の 番目にあたる。これがすべて黒である確率は 。2回目以降の投げは1回目と独立だから

(3) のとき を で表す

答

方針1番目が黒か白かで分ける。黒なら (2) がそのまま使え、白なら玉が2個進むので添字が2つ下がる。

  1. 1番目が黒(1回目が裏、確率 )… (2) より寄与は
  2. 1番目が白(1回目が表、確率 )… 1,2番目が白で埋まる。 番目は新しい列の 番目にあたるので、寄与は

答案で省略しない方がよい点

  • 表のときは玉が2個置かれるので、添字は1つではなく2つ下がる。ここが の出どころ。

(4) を求める

答

方針特性方程式が 、つまり と因数分解できる。解が と なので、一般項は定数+等比の形。

とおいて を入れ、差をとる。

一方 だから、見比べて

よって

検算

で 、 で 。どちらも (1) と合う。 は で、漸化式から出る値とも一致する。

答案で省略しない方がよい点

  • 特性方程式に が入るので、一般項に定数項が残る。等比2つの形にしようとすると行き詰まる。
  • なので 。 で に落ち着く。

第3問だけのページ

第4問 整数・無理数

二重根号・背理法・4次方程式の解・有理数であることの矛盾当サイトの体感難易度:標準

(1) を示し、 が無理数であることを示す

答2乗して比べる。無理数であることは、有理数と仮定すると が有理数になることから

方針「2乗すると が出てくる」という性質が、この大問を通じて使われる。

両辺とも正なので 。

が有理数だとすると、 も有理数。すると も有理数になり、 が無理数であることに反する。

(2) を解にもつ有理数係数の4次方程式を1つ求め、その解をすべて求める

答。解は

方針(1) の をもう一度2乗すれば根号が消える。できた方程式は の2次式なので、解も根号で書き下せる。

とおくと から 。(1) と同じ形なので

( で、 だから正。)よって解は と の4つ。

検算

4解の和は ( の係数が )、積は (定数項)。実際 で、符号を付けた4つを掛けると になる。

答案で省略しない方がよい点

  • は ではなく 。根号は正の値を表すので、大きいほうから引く。

(3) を解にもつ有理数係数の2次方程式が存在しないことを示す

答存在すると仮定すると、 が有理数になるか、 または となって が無理数になり、いずれも矛盾

方針( は有理数)とおいて を代入し、 について解く。解けてしまえば が有理数になって矛盾する。解けない場合だけを別に調べる。

2次の係数で割って ( は有理数)としてよい。 を代入し、 を使うと

のとき。 となり が有理数。矛盾。

のとき。 の両辺を2乗して 、整理すると

  1. なら が有理数になり矛盾
  2. なら右辺も 。 を代入して 、すなわち または

はいずれも有理数の平方ではない()ので、 が有理数であることに反する。

以上よりどの場合も矛盾し、そのような2次方程式は存在しない。

答案で省略しない方がよい点

  • について解けない場合(係数が )を必ず別に調べる。ここを飛ばすと証明が穴だらけになる。
  • が有理数であることを最後まで使う。 が出た時点で「 は有理数のはず」と突き合わせる。

第4問だけのページ

第5問 微分積分

積分で定義された関数・微分と増減・部分積分・差の極限当サイトの体感難易度:やや難

(1) が極値をとる と、そのときの極値を求める

答 で極小値

方針積分区間の両端が動くので、微分すると両端の値の差になる。 は の値が両端で等しいことと同じ。

。 では なので 、 では 。よって で極小。

極値を求める。部分積分で原始関数を出すと

被積分関数は偶関数なので

検算

。数値積分でも同じ値になる。極大値はない( は を境に減少→増加するだけ)。

答案で省略しない方がよい点

  • 。 を落としやすい。
  • 問われているのは極値。 以外に となる点はないので、極大値は存在しない。

(2) を求める

答

方針 を1つの積分にまとめる。区間を でそろえると、中身が の比になり、 が効く。

とおくと、被積分関数は

第1項は で、 倍すると 。第2項は なので、 倍しても に向かう。

でこれが一様に成り立つので、積分と極限を入れ替えて

検算

で 、 で 。数値でも に近づく。

答案で省略しない方がよい点

  • の中が に近づくところまで分けると、係数 がどこから来るかがはっきりする。いきなり と書かない。
  • の は、 倍しても消える程度の差しか生まない。そこを と評価しておく。

第5問だけのページ

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針配点・採点基準・難易度を大学の公表値として示すことはしていません。

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