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大学別 数学入試分析

東京科学大学 2026年度 前期日程 理系

東京科学大 2026年度 数学の解答・解説

全5問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/06

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。理系の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/06時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

第1問 整数・無理数

無理数と有理数係数の方程式・一意性の示し方・3乗根・次数の下がらない理由当サイトの体感難易度:標準

(1) をみたす有理数 を求め、組がただ一つであることを示す

答

方針 として根号を片側に寄せてから2乗すれば、有理数係数の2次式になる。一意性は、2つあると仮定して引き算すると1次式になることから。

は有理数( は整数)なので は有理数。

一意性。 と がともに成り立つとすると、引いて 。

もし なら となって が有理数になり、 が無理数であることに反する。よって 、続いて 。

答案で省略しない方がよい点

  • 一意性の論法がこの大問の核。「差をとると次数が下がる」ことを使い、 が無理数であることと矛盾させる。

(2) をみたす有理数 を求め、組がただ一つであることを示す

答

方針求め方は (1) と同じで、3乗する。一意性は差をとると2次式になるので、「 は有理数係数の2次方程式をみたさない」という一段を挟む必要がある。

一意性。 2組あるとして差をとると ( は有理数)。、(、 は無理数)を入れて について整理すると

補題。 が無理数なら、有理数 で をみたすのは のときだけ。

  1. なら 。 だと が有理数になるので 、続いて
  2. なら としてよく 。両辺に を掛けて を使うと
  3. なら が有理数になり矛盾。 なら かつ となり、 が有理数で矛盾

補題より 。 だから 、続いて 。よって2組は一致する。

検算

なら で、。実際 を展開すると になる。

答案で省略しない方がよい点

  • が無理数であることだけでは、2次式が になることを否定できない。補題を立てて の2次式に落とす。

第1問だけのページ

第2問 場合の数

パスカルの法則・二項係数の和・格子点の数え上げ・重複を除く当サイトの体感難易度:やや難

(1)パスカルの法則と、二項係数の縦の和の公式を示す

答どちらも階乗で書くか、パスカルの法則を使って差の形に直し、telescoping で示す

方針2つめの式は、パスカルの法則を「」と差の形に読み替えると、足し合わせたときに次々打ち消し合う。

パスカルの法則。 階乗で書いて通分すると

縦の和。 パスカルの法則を の位置で使うと 、すなわち

から まで足すと、隣どうしが打ち消し合って

(。)

(2) をみたす正の整数の点の個数を求める

答

方針和の値 で分けて数え、 について足す。そこで (1) の縦の和がそのまま効く。

をみたす正の整数の組は、仕切りの入れ方を考えて 通り。 は をすべて足すことなので

検算

なら の だけで 個、。 なら 個で 。合う。

答案で省略しない方がよい点

  • は正の整数。 を許すと仕切りの数え方が変わる。

(3) かつ をみたす点の個数を求める

答 が偶数のとき 、 が奇数のとき

方針まず順序を無視して数え、2つ以上が等しい組を除いてから で割る。等しい組の個数に の偶奇が効く。

をみたす正の整数の組は 通り。このうち となるのは から 通り。、 も同数。

3つとも等しいのは の1通りだけ。包除原理で「2つ以上が等しい」組は 通りなので

はこれを で割ったもの。 を偶奇で書き分けると

  1. が偶数 … で、個数は
  2. が奇数 … で、個数は

検算

なら を相異なる3数に分ける方法で の 個。式も 。 は 個で 。

答案で省略しない方がよい点

  • は の倍数なので がつねに起こる。包除原理でここを 回引きすぎないよう注意。
  • の床関数が の偶奇で変わる。最後に場合分けが残るのはそのため。

第2問だけのページ

第3問 図形と方程式

中点と外心・垂直条件・相似の対応・辺の比当サイトの体感難易度:やや難

(1) の座標を で表す

答

方針 は から等距離なので、まず の垂直二等分線 上にあると分かる。あとは からの距離をそろえるだけ。

は の中点で 、 は の中点で 。

と はどちらも 軸上にあるので、外心は 上。 とおいて より

答案で省略しない方がよい点

  • が一直線上に並ばないことを確かめておく。 の 座標が なので大丈夫。

(2)直線 上で をみたす点 をすべて求める

答 と ( のときは一致して1点)

方針 とおいて 。 の2次方程式になり、判別式が完全平方になるので根号が外れる。

とすると 、。内積を とおいて整理すると

判別式を計算すると

完全平方なので となり、2解は符号にかかわらず

検算

では で、内積は 。もう一方も同様に になる。

答案で省略しない方がよい点

  • 判別式が完全平方になるので、 の符号で場合分けしても2解の組は同じ。場合分けして書き分ける必要はない。

(3) または となる をすべて求める

答(このとき が によらずつねに成り立つ)

方針 は が直角で、直角をはさむ辺の比が 。 も が直角なので、直角をはさむ2辺の比だけを見ればよい。

()は 、 は と同じこと。

のとき。

比をとると 、つまり が によらずつねに成り立つ。よって 。

のとき。 同様に計算すると

  1. … すなわち 。だがこのとき (2) の2点は一致するので、新しい点は出ない
  2. … となり 。起こらない

以上より、求める点は のみ。

検算

では で 。もう一方の では比が になり、 と合わない。

答案で省略しない方がよい点

  • 直角の位置が では 、 では 。対応がそろっているので、残りは直角をはさむ2辺の比だけ。
  • が条件を無条件に満たすのは偶然ではない。 に がそのまま括り出せる形になっている。

第3問だけのページ

第4問 複素数平面

直線に関する対称移動・共役と回転・正六角形の辺・周期6の漸化式当サイトの体感難易度:難

(1) の を で表す

答

方針2点 を通る直線に関する対称移動は 。 は単位円に内接する正六角形の辺なので、 の偏角がきれいに出る。

とおくと で

(。)よって で

定数項は で、。したがって

検算

なら は と を結ぶ直線。、 となり、直線上の点は動かない。 は、原点から に下ろした垂線の足 の2倍で、確かに対称点。

答案で省略しない方がよい点

  • は「直線の向きの2乗」。 で割らなくても、比の形になっているので自動的に絶対値 。

(2) で定まる の一般項を求める

答。 は下の表のとおりで、 と書くと

方針 なので は について周期6。6回ぶん合成すると、対称移動が偶数回で向きが戻り、結果は平行移動になる。

とおくと で、 を 増やすと元に戻る。順に計算すると

で の係数が に戻り、共役も外れた。つまり6回の合成は平行移動 。 が周期6で繰り返すので、この関係はどこから始めても成り立ち

を で割った余りで分け、 と書けば 。

検算

から順に計算すると 、、、、。確かに 。

答案で省略しない方がよい点

  • 共役が入るので、2回合成するごとに と が入れ替わる。偶数回で共役が外れることを使う。
  • は ( を中心とする 回転)と書けるが、この形は では成り立たない。一般の で同じ式を使い回さないこと。

第4問だけのページ

第5問 極限・積分

リーマン・ルベーグの補題・半角の公式・ガンマ積分・端の評価当サイトの体感難易度:難

不等式をみたす最小の を求める

答

方針 と直すと、振動する項は で消える。残るのは定数 倍の積分で、それが にほぼ等しい。

半角の公式で分けると

第2項は部分積分すると の大きさになる( とその導関数は で有界)。よって で に向かい

とおくと、部分積分で 。 との差は、 で が減少することから

より なので、 ではこの差は より小さい。したがって は とみなしてよく、求める条件 は実質 。

  1. … でいずれも 以下。条件を満たさない
  2. … 。条件を満たす

よって最小の は 。

検算

( との差は 未満)なので 。 で 。数値積分で を大きくしても同じ値に近づく。

答案で省略しない方がよい点

  • の平均が であることが効く。 だけで押さえると が出てしまい、 を誤って答えてしまう。
  • 積分区間が で ではない。差が無視できることを を使って評価しておく。この但し書きはそのためにある。

第5問だけのページ

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針配点・採点基準・難易度を大学の公表値として示すことはしていません。

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