第1問 整数・無理数
無理数と有理数係数の方程式・一意性の示し方・3乗根・次数の下がらない理由当サイトの体感難易度:標準
(1) をみたす有理数 を求め、組がただ一つであることを示す
答
方針 として根号を片側に寄せてから2乗すれば、有理数係数の2次式になる。一意性は、2つあると仮定して引き算すると1次式になることから。
は有理数( は整数)なので は有理数。
一意性。 と がともに成り立つとすると、引いて 。
もし なら となって が有理数になり、 が無理数であることに反する。よって 、続いて 。
答案で省略しない方がよい点
- 一意性の論法がこの大問の核。「差をとると次数が下がる」ことを使い、 が無理数であることと矛盾させる。
(2) をみたす有理数 を求め、組がただ一つであることを示す
答
方針求め方は (1) と同じで、3乗する。一意性は差をとると2次式になるので、「 は有理数係数の2次方程式をみたさない」という一段を挟む必要がある。
一意性。 2組あるとして差をとると ( は有理数)。、(、 は無理数)を入れて について整理すると
補題。 が無理数なら、有理数 で をみたすのは のときだけ。
- なら 。 だと が有理数になるので 、続いて
- なら としてよく 。両辺に を掛けて を使うと
- なら が有理数になり矛盾。 なら かつ となり、 が有理数で矛盾
補題より 。 だから 、続いて 。よって2組は一致する。
検算
なら で、。実際 を展開すると になる。
答案で省略しない方がよい点
- が無理数であることだけでは、2次式が になることを否定できない。補題を立てて の2次式に落とす。




