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大学別数学研究室
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日本医科大学・医学部医学科

日本医科大数学の
傾向と対策

2017〜2026年度(10年分)の過去問分析

合格答案をつくる 日本医科大数学 2027の表紙この分析から
つくった問題集

よく出る分野(出題された題数)

  • 数IIIの微分積分8
  • 確率7
  • 空間座標・空間ベクトル6

日本医科大数学の頻出分野

8年分で、その分野が出た題数。棒が長い分野ほど、繰り返し狙われています。

  1. 数IIIの微分積分8題

    毎年2題前後。4 は7年が数III。回転体・曲線の長さ・はさみうち・区分求積

  2. 確率7題

    1 の空欄補充が中心(2023・2025・2026)。漸化式や極限と融合することも

  3. 空間座標・空間ベクトル6題

    2 に多い。平面の方程式、対称点、球と平面、四面体の体積

  4. 2次曲線(楕円・双曲線・放物線)5題

    接線・法線・焦点。微分による最大最小と組み合わさる

  5. 複素数平面2題

    2022・2025(後期では2025・2026にも)

90分・4題・300点

一般選抜の1次試験は前期・後期とも英語300点・数学300点・理科400点(2科目、各200点)の計1000点で、数学は試験時間90分(令和9年度は前期2月1日・後期2月28日、いずれも11時25分〜12時55分)、大問は2019年度以降4題 1〜4(2017・2018年度は5題)である。出題範囲は数学I・II・III、数学A(図形の性質、場合の数と確率)、数学B(数列)、数学C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)で、数学Bの「統計的な推測」は含まれない (以上は令和9年度入学者選抜実施要項による)。問題冊子は1ページに1大問で、裏のページは計算用紙になっている。表紙の注意事項に数学公式集の配布の記載はない。

形式の最大の特徴は、答えだけを書く問いと、過程まで書く問いが混在することである。

2019–2026年度の117小問のうち約6割(73問)が「答えのみ」である。答えのみの問いは答えしか書かないので、部分点は期待できない。計算を1か所誤れば、その問いは0点と考えておくべきである。一方で、最後の記述の問いには部分点がある。日医の数学は、前半を落とさない計算力と最後の問いで部分点を拾う記述力の両方を測る試験である。

1空欄補充が中心(2019・2021年度は答えのみの小問)。「空欄に適する 以上の整数を求めよ。ただし、分数は既約分数で答えること。」空欄はカタカナ(ア、イ、…)で、分数は枠を上下に積んだ形 アイで問われる。
2〜4記述式。ただし前半の問いには「答えのみでよい。」が付く。最後の問い(年によっては最後の2問)だけが過程を書く記述になる。

出題一覧

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年度1234
2017分数型漸化式と無限級数複素数平面と の値積分で表された関数の極限さいころと面積比の最大・最小(5 2つの楕円)
20183次方程式の解が等比数列放物線上の3点と確率積分方程式複素数平面の軌跡と面積(5 楕円の焦点と面積比)
2019双曲線と放物線の4交点球に内接する四面体の体積平均値の定理と極限法線方向にずらした曲線の長さ
2020定積分と最小二乗近似平面と半球の切断円の族と法線・楕円確率漸化式と極限
2021硬貨で空間を動く点の確率絶対値を含む曲線と直線放物線の焦点と接線・面積接する2曲線・回転体・極限
2022複素数平面と円の像条件付き確率と格子点楕円の接線と角の最大無理関数のグラフと回転体
2023さいころで決まる放物線と三角形2球面と四面体の体積展開係数の和と区分求積接線と三角形の通過領域の体積
2024垂心のベクトルと面積の増減反復試行と の極限 の積分と極限双曲線・楕円と空間の平面
2025さいころで回転する複素数四面体の垂線の足と内心回転放物面と距離の最小偶関数・奇関数と積分方程式
2026さいころと4つの箱の確率対称点・球と平面の交円接線への垂線の足の軌跡曲線の長さと面積の大小

後期も同じ形式である

2025・2026年度の後期の問題冊子を前期と並べると、次のとおり形式は一致している。

違いは分野の比重にある。後期は数列・極限・無限級数・複素数平面が多く、「示せ」の問いが毎回1問入る。

前期後期
試験時間・配点90分・300点(英300・理400)90分・300点(英300・理400)
問題冊子1〜8頁、1ページ1大問1〜8頁、1ページ1大問
1確率の空欄補充(2023・2025・2026)確率の空欄補充(2025・2026)
2〜4前半「答えのみでよい」、最後が記述同じ

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後期1234
20253つの箱の白球・黒球の入れ替え楕円の回転体と無限級数の収束楕円の法線の通過領域と面積複素数平面の重心条件と区分求積
2026円周上を動く3点の確率漸化式複素数平面と円の像 の積の公式と級数の極限漸近線のまわりの回転体と極限

分野は「数III・空間・確率」で回る

2019–2026年度の32題を分野別に数え直すと、日医の設計が見える。

整数の性質を主題とする大問は10年間で一度も出ていない。その代わり、計算の重い数IIIと座標で処理する空間図形が毎年並ぶ。

分野8年中特徴
数III の微分積分8毎年2題前後。4 は7年が数III。回転体・曲線の長さ・はさみうち・区分求積
確率71 の空欄補充が中心(2023・2025・2026)。漸化式や極限と融合することも
空間座標・空間ベクトル62 に多い。平面の方程式、対称点、球と平面、四面体の体積
2次曲線(楕円・双曲線・放物線)5接線・法線・焦点。微分による最大最小と組み合わさる
複素数平面22022・2025(後期では2025・2026にも)

小問の並べ方

大問の小問数は2〜5(平均3.7)。並べ方はほぼ一つの型に決まっている。

同じ物差しで2019–2026年度の117小問を分類すると、定石1つで解ける問い()が50%、定石2つや場合分けを要する問い()が32%、評価・証明・二段構えの問い()が18%であった。「示せ」型は約7%と少ない。

前半(答えのみ)方程式を立てる、座標を求める、積分を1つ計算する、といった定石1つで終わる問い。結果は次の問いの材料になるので、ここで誤ると大問全体が崩れる。
最後(記述)場合分けを伴う個数・大小の判定、不等式による評価、はさみうちによる極限。 2026年度なら「共有点の個数 」「 を用いた面積の大小」がこれにあたる。

難易度と目標

超難問は出ない。その代わり90分に対して計算量が多い。合格最低点は公表されていないが、予備校の分析では1次試験の突破ラインは得点率55〜60%程度とされており、数学では180点が一つの目安になる。 最後の記述の問いに時間を使いすぎて、前半の答えのみの問いを落とすのが最悪の失敗である。

日本医科大数学の対策の進め方

日本医科大の数学は、出題の形が年度をまたいでよく似ています。だから形式と頻出分野を先に押さえてから演習するほうが、いきなり過去問に入るより速く仕上がります。

  1. 日本医科大数学の出題形式と頻出分野をつかむ

    日本医科大の数学は90分です。2017〜2026年度(10年分)の出題を分野別に数えると数IIIの微分積分・確率・空間座標・空間ベクトルが多く、ここが得点源にも失点源にもなります。

  2. 年度別の出題一覧で、過去問を解く順番を決める

    このページの年度別の表を見て、数IIIの微分積分のように毎年出ている分野から過去問に当たると、手をつけた順に積み上がります。

  3. 本番と同じ形式で、答案を仕上げる

    最後は本番の形式で通して解き、答案として書ききる練習をします。合格答案をつくる 日本医科大数学は、この分析をもとに書き下ろした予想問題5回分に、どこで何点入るかを示した採点基準を付けたものです。

書籍の中身を見る(試し読み)

合格答案をつくる 日本医科大数学 2027から、4ページを抜き出して載せています。扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。

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日本医科大数学について、よくある質問

日本医科大(医学部医学科)の数学は何分で何題ですか?
試験時間は90分です。
日本医科大の数学で頻出の分野はどこですか?
10年分の出題を分野別に数えると、数IIIの微分積分(8題)、確率(7題)、空間座標・空間ベクトル(6題)が多く出ています。ページ内の分野別グラフで全体の偏りを確認できます。
日本医科大の数学の過去問は何年分さかのぼるべきですか?
このページでは2017〜2026年度の10年分を年度別・分野別の表に整理しています。まとめて並べると、分野の配置や小問の型がどこまで固定されているかが見えてきます。

合格答案をつくる シリーズ

日本医科大数学の予想問題集

このページの2017〜2026年度(10年分)の出題分析をもとに書き下ろした、日本医科大数学のオリジナル予想問題集です。本番と同じ形式の問題に加えて、どこで何点入るかを示した採点基準と別解を収録しています。

非公式の自作教材です。日本医科大学とは関係ありません。価格・在庫は Amazon の表示が優先されます。

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