東京慈恵会医科大学・医学部医学科
東京慈恵会医科大数学の
傾向と対策
2017〜2026年度(10年分)の過去問分析
この分析からつくった問題集
一次試験は英語・数学・理科の3教科で、数学は100点である。試験時間は2026年度まで90分だったが、大学が公表した令和9(2027)年度の入学試験概要では数学が13:30〜15:10の100分になっている。
試験の形式
一次試験は英語・数学・理科の3教科で、数学は100点である。試験時間は2026年度まで90分だったが、大学が公表した令和9(2027)年度の入学試験概要では数学が13:30–15:10の100分になっている。出題範囲は数学I・II・III・A・B(数列)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)である(数学Aは「図形の性質」「場合の数と確率」「数学と人間の活動」のすべて)。
| 大問数 | 4題(10年間不変) |
|---|---|
| 大問1 | 空所補充。「次のにあてはまる適切な数値を解答欄に記入せよ」。答のみを記入 |
| 大問2〜4 | 記述式。問題冊子の注意に「解答用紙に印刷されていない問いの番号は各自で記入しなさい」とある |
| 配点 | 非公表。 |
| 問題冊子 | 表紙のあと原則として1ページに大問1題。余白は下書き用 |
| 公式集 | 問題冊子には含まれていない(2017–2026年度の冊子で確認) |
10年分の出題
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| 年度 | 大問1(空所補充) | 大問2 | 大問3 | 大問4 |
|---|---|---|---|---|
| 2017 | さいころ3個の得点の確率/三角形の辺と面積 | の最小・面積の極限 | 素数 と の個数 | 複素数平面(正三角形と重心) |
| 2018 | カードで作る3桁の数の確率/2次式の値域 | 積分方程式・不等式・極限 | 合成した整式の余りと極限 | 空間ベクトル(距離の最大・面積) |
| 2019 | 点の移動と硬貨の確率/三角形の重心 | 2曲線の共通接線・面積の極限 | 不等式をみたす自然数と最大値 | 複素数平面( の像の面積) |
| 2020 | 2袋の玉の入れかえ | 無限積の極限(対数の不等式) | 2の累乗と有限小数 | 放物面上の正四面体・切り口の面積 |
| 2021 | さいころで玉を並べる | 回転体の体積・面積比の極限 | 三角不等式の解と単位円の等分点 | 正方形の列と無限級数 |
| 2022 | 2袋の玉の操作 | 微分可能性・最大値・回転体 | 奇数の約数の条件 | 複素数平面( の像) |
| 2023 | 玉の番号の和・分数の等式 | 積分方程式・接線の直交・極限 | 長さの無理数性の証明 | 空間の2直線の交点・内積の最大 |
| 2024 | 取り出す順の条件付き確率 | の最小 | 整数値をとる2次式 | 円板の回転体の体積 |
| 2025 | 積・和の倍数条件の確率 | 対数を含む積分の不等式と和 | 領域に含まれる円と素数の組 | 複素数平面(式の値の範囲) |
| 2026 | 2袋の玉を取り除く操作 | 面積の極限(小問なし) | 最大公約数の漸化式と (小問なし) | 線分の通過範囲と体積(小問なし) |
大問ごとに分野が決まっている
慈恵医大の最大の特徴は、大問番号と分野がほぼ固定されていることである。10年40題を分野別に数えると、次のようになる。
大問3のうち1題は三角関数との融合(2021年度・2026年度の型)、大問2と大問4のうち計3題は小問なし(2026年度の形)にしてある。
| 大問 | 10年中 | 内容 |
|---|---|---|
| 大問1 確率(空所補充) | 10 | 袋と玉の操作・さいころ。2017–2019年度は図形などの小問が1つ加わっていた |
| 大問2 数学IIIの微分積分 | 10 | 面積・体積・定積分の不等式。最後は極限か最小値が多い(10年中8題) |
| 大問3 整数 | 9 | 素数・約数・互いに素・無理数性。三角関数や数列との融合が多い |
| 大問4 図形 | 10 | 空間(5題)・複素数平面(4題)・平面図形と級数(1題) |
小問の並べ方
| 型 | 構造と対処 |
|---|---|
| A。補題評価極限 | 大問2の定番。(1)(2)で不等式を証明させ、(3)ではさみうちに使わせる(2018、2020)。2025年度も不等式の補題から和の評価へ進む同じ設計である。 (1)(2)の不等式は(3)で必ず使うつもりで読む。 |
| B。小問なし | 2026年度は大問2〜4がすべて1行の問題文だった。方針を立てるところから採点されるので、 途中の段階を答案に明示しておくと部分点が拾える。 |
| C。示せ/すべて求めよ | 大問3の主力。「すべて求めよ」は必要条件で絞ったあと十分性を確認しないと大幅減点。 |
| D。断面で体積 | 大問4の空間図形。平面 などで切った断面を求め、積分する。 断面の形を図に描いて確かめるのが失点を防ぐ唯一の方法である。 |
難易度と目標
難度はやや難。大問1は標準的だが部分点がなく、大問3は年によって手が出にくい。予備校各社の分析でも、数学の目標は5〜6割とされることが多い。
2027年度から試験時間が10分延びて100分になる。1題あたり25分は、2026年度までの22.5分より余裕があるように見えるが、延びた10分は小問なしの大問で方針を立てる時間に消えると考えておくべきである。
東京慈恵会医科大数学の対策の進め方
東京慈恵会医科大の数学は、出題の形が年度をまたいでよく似ています。だから形式と頻出分野を先に押さえてから演習するほうが、いきなり過去問に入るより速く仕上がります。
東京慈恵会医科大数学の出題形式と頻出分野をつかむ
このページの年度別・分野別の表で、出題の偏りをつかむところから始めます。
年度別の出題一覧で、過去問を解く順番を決める
このページの年度別の表を見て、出題の多い分野から過去問に当たると、手をつけた順に積み上がります。
本番と同じ形式で、答案を仕上げる
最後は本番の形式で通して解き、答案として書ききる練習をします。合格答案をつくる 東京慈恵会医科大数学は、この分析をもとに書き下ろした予想問題5回分に、どこで何点入るかを示した採点基準を付けたものです。
書籍の中身を見る(試し読み)
合格答案をつくる 東京慈恵会医科大数学 2027から、4ページを抜き出して載せています。扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。
東京慈恵会医科大数学について、よくある質問
- 東京慈恵会医科大の数学は何点を目標にすればよいですか?
- 予備校各社の分析でも、数学の目標は5〜6割とされることが多い。
- 東京慈恵会医科大の数学の過去問は何年分さかのぼるべきですか?
- このページでは2017〜2026年度の10年分を年度別・分野別の表に整理しています。まとめて並べると、分野の配置や小問の型がどこまで固定されているかが見えてきます。
合格答案をつくる シリーズ
東京慈恵会医科大数学の予想問題集
このページの2017〜2026年度(10年分)の出題分析をもとに書き下ろした、東京慈恵会医科大数学のオリジナル予想問題集です。本番と同じ形式の問題に加えて、どこで何点入るかを示した採点基準と別解を収録しています。
非公式の自作教材です。東京慈恵会医科大学とは関係ありません。価格・在庫は Amazon の表示が優先されます。



