本文へ
大学別 数学入試分析
メニューを開く

電気通信大学 2026年度 前期日程 情報理工学域

電通大 2026年度 数学の解答・解説

全4問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/07

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。情報理工学域の問題文は電気通信大学が公開しています。

問題文を見る(電気通信大学公式・外部サイト)

掲載ページ名「過去の入試問題」/2026/10/07に当サイトでリンク先を確認。 公開年度は大学側の都合で入れ替わることがあります。

第1問 三角関数・積分

和積の公式・因数分解して解く・定積分・回転体の体積当サイトの体感難易度:やや難

(i) で が極大・極小をとる を求める

答(極大)、(極小)

微分すると の和が出る。和積の公式で1つの積に直すと、符号が因数ごとに読めて増減表がすぐ書ける。

に 、 を入れると

では だから 。符号は だけで決まる。

は から まで動く。 となるのは 、つまり 。 は範囲に入らない。

  1. … で増加
  2. … で減少
  3. … で増加

よって で極大、 で極小。

極大 x₁=π/5極小 x₂=3π/5β=π/3破線 y=3sin2xD
と の概形()。2つの曲線は で交わり、差がちょうど になる。

、 で、 をみたす。 も もこの対称性をもつので、極大値と極小値が符号違いで同じ大きさになるのは自然。

を確かめたうえで割り落とす。この確認がないと符号の議論が成り立たない。

は をみたすが、範囲 に入らない。端を落とす。

(ii) で をみたす を とするとき を求める

答

も も でくくれる。 を外に出すと、残りは の2次式になる。

、 なので

では だから、 は と同じ。 と置くと

は にあたり範囲外。よって 。

なら で、数値で になる。 で となるのはこの1点だけであることも数値の全探索で確かめた。

で割る前に、範囲内で であることを言う。

を答えに含めない。 は の中の値。

(iii) で と の交点のうち 座標が最小のものを とするとき を求める

答

2式の差を作ると が消える。残るのは だけなので、ほとんど計算せずに解が出る。

より 、つまり 。 に入るのは と で、小さいほうが 。

では 。上の図でも、2つの曲線が で交わっている。

「 座標が最小」なので ではない。交点を全部出してから小さいほうを選ぶ。

(iv) を求める

答

どうしの積は、積和の公式で差に直すと項ごとに積分できる。

に 、 を入れると 。

で、数値積分の値と一致する。 の符号を落とすと だけずれる。

は なので 。引く順を気にしなくてよい。

(v) で と に囲まれた領域 を 軸のまわりに1回転してできる立体の体積 を求める

答

2つの曲線はどちらも で 以上なので、外側の2乗から内側の2乗を引くだけでよい。その差を因数分解すると、(iv) の がそのまま現れる。

は で正なので、 が外側。 も で成り立つ()。

和と差の積に直すと

第1項の積分は 。第2項は半角で とすると

、 で合計 。数値積分の値と一致する。

回転体では ではなく を積分する。差を2乗すると別の立体の体積になる。

の原始関数は ではない。 で、 では 。

2つの曲線がともに 軸より上にあることを確認する。片方が負になる区間があると、この式のままでは使えない。

第1問だけのページ

第2問 微分積分

指数の置きかえ・値域・部分分数分解・広義積分の極限当サイトの体感難易度:標準

(i) の極値を求める

答 で極大値 。極小値はない

と置くと の分数関数になる。 は について増加なので、 についての増減がそのまま の増減になる。

と置くと 。 で微分して

より分母は正。 で増加、 で減少。 なので、 についても同じ向き。

増加から減少へ変わる1か所だけなので、極大値 のみ。

で、数値探索でも同じ位置に最大が出る。値は ちょうど。

で微分したあと に戻すとき、 だから符号が変わらない、と一言書く。

(ii) の値域を求める

答

(i) の増減に、両端での極限を足せば値域が決まる。端の値はとれないので不等号の向きに注意する。

では で 。 では で 。

  1. が から まで … は から まで増える( はとらない)
  2. が から まで … は から まで減る( はとらない)

は連続なので、2つの区間で と をとる。合わせて 。

で ( にごく近い)、 で 。どちらも端に届かない。

と は極限であって値ではない。 と を取り違えない。

は に含まれるので、2区間を合わせると穴は空かない。

(iii)、 を求める

答、(積分定数は省略)

どちらも部分分数に分ける。 は があるので、 の形を置く。

は と置いて分母を払うと 。

  1. を入れて
  2. を入れて
  3. の係数を比べて 、すなわち

を微分すると 。通分すると に戻る。

の積分は 。符号を落とすと の最後の項が逆になる。

(iv) の範囲で 、 軸、直線 が囲む面積を とするとき、 と を求める

答、

が 軸と交わるのは の1点だけ。そこから までが囲まれる部分で、(iii) の がそのまま使える形に直せる。

は 、つまり 。 で なので、囲まれるのは の部分。

と置くと で

と分けただけ。 だから

は にあたり 。 は で 。

では で 、 なので 。

、。数値積分( から 、および まで)と一致する。

下端は ではなく 。 が 軸と交わる点から数える。

では なので、 軸との間の面積は無限になる。囲まれた領域は交点から右側だけ。

は の符号違い。 を作るときに向きを揃える。

第2問だけのページ

第3問 図形と方程式

円上の点と距離・直線が円と交わる条件・正方形と90度回転・三角関数の合成当サイトの体感難易度:難

(i) に対し、 が 上を動くときの の最小値 と、その最大値を求める

答、最大値は のとき

円の外の点から円周までの最短距離は、中心までの距離から半径を引いたもの。 を動かす代わりに、 と中心 の距離だけ見ればよい。

より 、つまり 。半径 より大きいので はつねに の外にあり

が最大になるのは 、すなわち 。このとき 。

のとき で、 の最も近い点は 。距離は で合う。 の円周を2万点に刻んで実際に最小距離を測っても同じ値になる。

最小値を聞かれているので、中心までの距離に半径を足すのではなく引く。

が の外にあることを確かめてから引く。内部にあると式が変わる。

(ii)直線 の傾き の最大値を求める

答 の最大値は

を動かす代わりに、「傾き の直線が2つの円の両方と交わるか」を考える。交わる条件は中心から直線までの距離が半径以下、という形で書ける。

直線を とする。 との距離が 以下、 との距離が 以下であればよい。 と置くと

は と の両方に入る必要がある。2つの区間が重なる条件は、中心どうしの距離が幅の和以下、すなわち

よって で、最大値は 。

をそれぞれ4000等分して の傾きを全部作ると、最大は で と一致する。

は が左の円、 が右の円にあるのでつねに正。傾きが定義できないことはない。

「直線が円と交わる」条件に言い換えると、 を別々に動かす2変数の問題が1変数に落ちる。

(iii)四角形 が正方形( の 座標は正)のとき、直線 の傾き の最大値を の形で表す

答 の最大値は ()

は正方形の対角線なので、辺 と をなす。傾きの関係は正接の加法定理で書ける。あとは (ii) で出した の範囲を入れるだけ。

の傾きを とする。 は を 回した向きなので

で、 は の範囲で増加。したがって のとき最大。

。 を3000等分した全探索でも最大 が出る。なお で、 に を足した角と合う。

は辺ではなく対角線。 の順に頂点が並ぶことを使う。

は で増加。 の範囲が より小さいので、端で最大になる。

(iv)点 の 座標の最大値と、そのときの の座標を求める

答最大値 。このとき 、

を 回すと になる。成分で書くと の 座標が だけの式と だけの式に分かれるので、別々に最大化できる。

、 とし、 と置く。

正方形 では で、これは を 回したもの。 を 回すと だから

回す向きが決まる理由 逆向きに回すと の 成分は となる。このとき の 座標は となり、「 の 座標は正」に反する。だから回す向きは上の1通り。

の 座標は

と は独立に動かせる。 の最大は のとき 。 の最大は 、すなわち のとき 。

そのとき 、 なので 、。

。 を3000等分した全探索でも同じ値・同じ位置が出る。このとき4辺の長さはすべて 、2本の対角線も等しく、確かに正方形になっている。

の 座標が の項と の項に分かれる。分かれるからこそ別々に最大化できる。分かれない形のまま2変数で動かすと行き詰まる。

の合成は 。 ではない。

「 の 座標は正」という条件が、回す向きを1つに決めている。両方調べて片方を捨てる。

第3問だけのページ

第4問 数列・極限

3項間漸化式・階差をとる置きかえ・等差数列に直す・区分求積法当サイトの体感難易度:やや難

(i) を求める

答

漸化式に を入れると、既知の だけで が決まる。 が出れば の式から が出る。既知の値に近いほうから攻める。

のとき 。、 を入れて 、。

のとき 。 より 。

。 で、あとで出す に を入れた と合う。

から順に攻めると が未知のまま残る。 が与えられているので から入る。

(ii) とおくとき、 を で表し、一般項を求める

答、

を定義どおり書き、漸化式で を消す。 でくくれる形が出る。

公比 の等比数列で、。よって 。

、。合う。

を と早合点しない。 を計算する。

(iii) とおくとき、 を で表し、 と の一般項を求める

答、、

(ii) から 。両辺を で割ると、等差数列の形になる。これが で割る置きかえの狙い。

公差 の等差数列で 。よって 。

で 。与えられた 、 と合う。漸化式 も で成り立つことを確かめた。

で割るのは、 の形を等差に落とすため。 で割る点に注意( の添字に合わせる)。

(iv)、 の一般項を求める

答、

は等比の和。 は だが、 を足すと と の関係式が出て、 の計算をせずに済む。

次に を から まで足す。 なので

を入れて について解くと

で 。直接足した と一致する。 も で と合う。

は ではない。 から までなので、 に を足して を引く。

をずらし算で出してもよいが、 を足すほうが短い。

(v) を求める

答

を入れると、 の累乗がきれいに約分される。残るのは だけの式になるので、区分求積法で積分に直せる。

したがって を掛けると が消えて

これは の での区分求積。よって

。 で と近づく。 と が厳密に等しいことも、分数のまま で確かめた。

はそのままでは積分できない。 に分ける。

区分求積に持ち込むには の形にそろえる。 を分母分子ともに で割るのがその操作。

は約分で完全に消える。残ると発散する式に見えてしまう。

第4問だけのページ

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針配点・採点基準・難易度を大学の公表値として示すことはしていません。

当サイト運営者が制作した教材

同じ形式の問題を、5回分

合格答案をつくる 電通大数学 2027の表紙

合格答案をつくる 電通大数学 2027

電通大数学の出題を分析して書き下ろした予想問題集です。過去問そのものは入っていません。 本番と同じ試験時間・大問構成で5回分、 解答・詳解・別解に加えて、 小問ごとの加点・減点つきの採点表を収録しています。

Amazonで見る収録内容を見る¥2,695・138ページ・2026年8月16日発売

中身を試し読みする

扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。

抜粋をPDFでまとめて見る

関連するページ