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電気通信大学 2022年度 前期日程 情報理工学域

電通大 2022年度 数学の解答・解説

全4問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/14

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。情報理工学域の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/14時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

第1問 三角関数・積分

3倍角と2倍角の公式・cos x の整式に直す・共有点の個数・三角関数の定積分当サイトの体感難易度:やや難

(i)、 で とする。 を で表す

答

、、 を代入する。

である。真ん中の2項をまとめると

なので

である。

で直接計算すると と一致した。

(ii) とおくとき、 を の整式で表す

答

、 を入れる。定数項がきれいに消える。

である。 なので、定数項は で消える。 の項は である。よって

で、中かっこは と因数分解できる。したがって

である。

(i) の値もここから出る。 では なので となる。

の 点で、もとの式とこの積の差が 以下だった。

(iii)曲線 と 軸の共有点の個数が 個となるような の値をすべて求める

答

では が と1対1に対応する。 の解 が何個に重なるかを見る。

は で から まで増加するので、 と は1対1に対応する。したがって共有点の個数は、 における

の相異なる解の個数に等しい。解は で、 よりどれも に入る。

この3つが相異なれば 個、どれか2つが一致すれば 個である。一致するのは または のときだけである( なので3つが同時に一致することはない)。よって

である。

なら 、 なら で、重解のところでは曲線が 軸に接する。「共有点の個数」なので接する点も 個と数える。

で相異なる の解を数えると 個だった。

が1対1になるのは、区間が だから。 なら1つの に が2つ対応する。

(iv) を (iii) で求めた値のうち最大のものとする。 が で極大になるとき の値を求める

答

で 。 が の増加関数なので、 の関数として極大を探せばよい。

(iii) の最大のほうは で、このとき

である。 とおくと

で、 で極大、 で極小である。 では が増加するので、 が について極大になるのは が について極大になるところ、つまり

のときである。

が の増加関数なので、極大・極小の種類はそのまま移る。減少関数なら入れかわるので、向きの確認は要る。

導関数の符号を追うと、極大は でそこでの は ()だった。

(v)曲線 と 軸で囲まれた部分の面積 を求める

答

は ()と ()。囲まれるのはこの間だけ。

では なので、 で 、 で ( で )である。 でいうと は

である。区間 は両端を含まないので、曲線と 軸で囲まれるのは の部分だけである。ここでは なので

である。、 を使うと原始関数は

である。 では 、 なので

であり、 では 、 なので

である。差をとると

である()。

x = 3π/2x = 5π/3
a = 1/2 のときの y = f(x)(π < x < 2π)。x = 3π/2 で x 軸と交わり、x = 5π/3 で x 軸に接する。この2点のあいだの細い部分が (v) の面積。
極大
囲まれた部分の拡大図。縦だけを大きく引き伸ばしてある。左端 x = 3π/2 では交わり、右端 x = 5π/3 では接している。

数値積分すると で、 と一致した。

()でも だが、 で のままなので、 軸と囲む図形にはならない。右側も同じ。

第1問だけのページ

第2問 微分積分

対数微分法・値域と極限・定積分で和をはさむ・不等式の証明当サイトの体感難易度:難

(i)()の値域を求める

答

微分すると 。 で最小。

である。 は で、 では 、 では である。よって最小は

である。端のようすは

である( とおいた)。 で より小さい値から まで、 で から まで連続に動き、 は で実際にとる。したがって値域は

である。

万点走査すると最小は で、 と一致した。

(ii)()について と を求める

答、

。 と見て (i) を使う。

では である。

。 では (i) より なので

である。よって 、 である。

。 なので である。

で 、 で だった。

(iii) と を求める

答、

対数微分法。 を微分する。

なので とおける。両辺を微分すると

である。これを と書いてもう一度微分すると

なので

である。

で数値微分と一致した。

(iv) の極値を求める

答 で極大値 (極小値はない)

なので の符号は の符号。

なので、 の符号は の符号と同じである。これは で正、 で負なので、 で極大である。

が極大値である()。極小値はない。

極大(1, 1)y = 1
y = x^(−x) のグラフ(x > 0)。x → +0 で 1 に近づき、x = 1/e で極大 e^(1/e)、x = 1 で 1 を通り、そのあと 0 に近づく。点線は y = 1。

で、 と一致した。

(v) に対して を求め、自然数 に対して を示す

答。不等式は区間 ごとに評価して足す

(iii) より 。各区間で 、 を使う。

(iii) より なので

である。

不等式の証明。 を の整数とし、区間 を考える。

  1. この区間では なので
  2. (iv) より は で減少し、 だから、 で

である。よって

である(被積分関数は連続で、区間の内部で真に大きいので不等号は真になる)。左辺は だから、 から まで足すと左辺は途中が消えて

となる。 で割れば

である。(証明終わり)

をそのまま積分できるのが (iii) のごほうび。 の形にして足すと、望遠鏡のように中が消えて だけが残る。

で左辺・右辺を計算すると、すべて不等式が成り立った。

を使うために、区間の左端が 以上であることを確かめる。 なので でちょうどよい。

第2問だけのページ

第3問 数列・極限

分数形の漸化式・数学的帰納法・階差数列・積の極限当サイトの体感難易度:標準

(i)、 のとき、 を数学的帰納法で証明する

答 となるので、 なら

を計算すると、分子が だけになる。

のとき で成り立つ。

で成り立つとする()。

である。、 なので、分子は

となる。また分母は

で、 より より大きい。したがって

である(分子も分母も正)。よって でも成り立つ。帰納法によりすべての自然数 で である。(証明終わり)

漸化式を分数のまま回すと、 から まで だった。

(ii) とするとき を求める

答

(i) で出した の式の逆数をとる。

(i) より

である()。よって

である。

から まで が分数のまま成り立った。

(iii) の一般項を求める

答

(ii) は階差。初項は 。

である。(ii) より のとき

である。 でも となり成り立つ。

から まで と一致した。

(iv) の一般項を求める

答

を について解く。

である。 では で初項と合う。

が漸化式の値と一致した。

(v) と を求める

答、

と書くと、積が途中で消える形になる。

なので

である。次に

と書ける。 から まで掛けると、分子と分母で同じ因子が次々に消えて

である。したがって

である。

を ()の形に書けたのがかぎ。積の形の極限は、こうして「次の項との比」に直すと望遠鏡のように消える。

は で となり、 に近づいた。

第3問だけのページ

第4問 空間図形

辺に接する球・断面に現れる内接円・接線の長さ・球を平面で切った部分の体積当サイトの体感難易度:難

(i)底面 が1辺 の正方形、、 の正四角錐 について、 を で表す。また8本の辺すべてに接する球 を平面 で切った断面の円の半径 を で表す

答、

断面の円は、3辺 に接するので三角形 の内接円。

は正方形の中心なので である。 より

である。

球 は3辺 に接していて、これらは平面 内にある。球を平面で切った円は、その平面内の接線にはそのまま接するので、断面の円は三角形 の内接円である。

の中点を とすると で、 だから である。よって

であり、周の半分は

である。内接円の半径は(面積)÷ なので

である(分母を有理化した。 を使う)。

OABPQ
平面 OAB で切った断面(図は h = 1/2 のとき)。円は三角形 OAB の内接円で、P は AB との接点(AB の中点)、Q は OA との接点。

で、座標から求めた内接円の半径とこの式が一致した。

(ii)線分 および線分 の長さを求める

答

内接円の接線の長さ。頂点 からの接線の長さは 。

は (i) の内接円と辺 の接点なので、(同じ点からの接線の長さ)である。内接円の接線の長さの公式より

である。 によらない。

なので、 は の中点である。対称性からも分かる。

の座標で が の中点、 になった。

(iii)球 の半径 を で表し、 が最小となる の値 を求める

答、(最小値 )

対称性から中心 は直線 上。 と から位置を決める。

を原点、底面を として 、、 とおく。対称性から である。 と書く。

(ii) より なので である。 から

となり である。 は の中点 なので

である()。中身を通分すると

なので

である。

最小。()を変数にとると で

である。 なので符号は で決まり、 で最小になる。 は 、つまり

である。このとき 、 なので、球の中心は底面の中心 に一致する。

を 万点走査すると最小は で ()だった。

(iv)(ア) となる を求め、 から面 に下ろした垂線 の長さを求める

答、

の式を解く。 は から。

は

である( も満たす)。 は で最小値 をとり、 で に下から近づくので、 となるのはこの1つだけである。

のとき (i) より

である。球を平面 で切った円の半径が 、中心からその平面までの距離が だから

である。

なので、球は4つの側面からわずかにはみ出している。(イ) はそのはみ出した部分の体積を聞いている。

座標で 、面 は となり、距離は だった。

(iv)(イ)球 を平面 で2つに分け、 を含まない方を とする。 のうち正四角錐 に含まれない部分の体積 を求める

答

はみ出しているのは4つの側面のぶんだけ。1つぶんは球を平面で切った小さいほう(球冠)そのもの。

では なので 、 である。 は底面 より下なので、 は球の の部分である。

正四角錐は「」と「4つの側面の内側」の5つの不等式で表される。 はすでに をみたすので、四角錐に含まれないのは、どれかの側面の外側にある部分である。

面 の外側にある部分は、球を平面 で切ったときの小さいほう(球冠)である。 なので、その高さは

である。この球冠が に入っていることも確かめられる。実際、切り口の円の最も低い点は辺 との接点 で、ちょうど に接する。また隣り合う2つの球冠は、辺 との接点 で接するだけで重ならない。

球冠の体積は である。

なので

である。展開すると 、 より

である。側面は4つあるので

である()。

、 とほとんど等しいので、 は小さな値になる。球が側面からほんのわずかだけ顔を出している、という図のとおり。

断面積を について数値積分すると で、式の値 と まで一致した。

4つの球冠が重ならないこと、底面より下にはみ出さないことを確かめてから 倍する。接点でちょうど接するので重なりは体積 。

第4問だけのページ

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