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東京大学 2025年度 前期日程 文科
第3問 確率の解答・解説
確率漸化式・状態の分類・等比数列・対称性当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/11
問題文について
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(1) のとき、右から2番目の玉が白玉である確率を求める
答
手順が見るのは右端の2個だけなので、「右から2番目と1番目の色の組」を状態として追えばよい。4通りの状態の間の推移を書き出せば、あとは順に計算するだけである。
手順 で参照されるのは、新しくおく玉の1つ左と2つ左の色だけである。そこで「右から2番目の色、右から1番目の色」の組を状態とする。状態を 、新しい玉の色を と書く。
- のとき:とりかえは起きない。新しい状態は 。
- かつ のとき(このとき ):とりかえは起きない。新しい状態は で、2色が異なる。
- かつ のとき(このとき ):1つ左の玉が にとりかえられるので、右端3個が となり、新しい状態は 。
色を白 、黒 と書くと、推移は次のようになる(どの枝も確率 )。
- または
- または
- ()または (、とりかえ)
- ()または (、とりかえ)
回後の各状態の確率を (順に )とすると
である。初めは だから、順に
となる。右から2番目が白であるのは か のときだから、求める確率は である。
手順をそのまま実装して 万回試すと、 で右から2番目が白になる割合は となり、 と合う。
(2) を正の整数とするとき、右から2番目の玉が白玉である確率を求める
答
4つの状態を別々に追うより、「右から2番目の色がどう変わるか」だけを見るほうが速い。手順を見ると、右から2番目の色は「変わらない」か「元の右端の色になる」かのどちらかで、しかも変わるのは限られた場合だけである。あわせて が等比数列になることを使う。
(1) の3つの場合を、「新しい右から2番目の色 」の目線でまとめ直す。とりかえが起きないときは (元の右端)、とりかえが起きるときは左の玉が に変わるので である。つまり
- のとき:とりかえは起きず 。色は変わらない。
- のとき:(確率 )ならとりかえが起きて 、(確率 )なら 。
つまり右から2番目の色が変わるのは「 かつ 」のときだけで、そのとき白と黒が入れかわる。 を「右から2番目が白」の確率とすると
である( から白が減り、 から白が増える)。そこで を求める。漸化式から
であり、 だから 、したがって
となる。よって で
である。 なので、 では
となる( でも で合う)。
なら で (1) と一致する。状態の確率を分数のまま まで追っても、 となり、すべて に一致する。
「右から1番目が白」の確率は でつねに である。新しくおいた玉はとりかえの対象にならないので、右端の色はコインの表裏そのものだからである。問われているのは2番目なので、こちらとは別に扱う。
(3) を正の整数とするとき、右から1番目と2番目の玉がともに白玉である確率を求める
答、すなわち が偶数なら 、奇数なら
求めるのは である。(2個が同色)と の2つが分かれば が出る。後者は (2) で求めた。前者は「同色か異色か」だけを見る2状態の漸化式になり、(1) の推移表から「異色からは必ず同色へ移る」ことが読み取れる。
(1) の推移表を「2個が同色か異色か」だけで見ると、
- 同色からは、確率 で同色、 で異色へ。
- 異色からは、 でも (とりかえ)でも新しい2個は同色になる。つまり確率 で同色へ。
となる。異色である確率を とすると で
である。 と変形できて だから
となる。したがって同色である確率は
である。(2) で を得ているので、辺々足して2で割ると
となる。 をほどくと
である。
:。:。: で、(1) の計算と一致する。分数のまま まで追っても となり、式と完全に一致した。 万回のシミュレーションでも で (式は )だった。
「異色からは必ず同色へ移る」が効いている。とりかえが起きる場合も起きない場合も結果が同色になるので、確率 である。
では で、 ではない。右端2個が同色になりやすい仕掛けがあるので、4状態が等確率にはならない。
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