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東京大学 2022年度 前期日程 文科
第2問 微分法の解答・解説
法線・3次関数・解と係数の関係・値域当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/11
問題文について
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(1) が と3つの異なる点で交わる の範囲を求める
答
が交点の1つだとわかっているので、連立の3次式は で必ず割れる。割った残りの2次式が「異なる2実解をもち、どちらも ではない」が条件である。法線の傾きを とおいたまま進め、最後に を入れると、 の符号だけの問題に落ちる。
なので での接線の傾きは である。これを とおく。 だと接線が 軸に平行で は となり、 とは1点でしか交わらない。よって で、 の傾きは
である。 と の連立は
となる。 つの異なる交点をもつ条件は、2次式
が異なる2実解をもち、しかもそのどちらも ではないことである。
判別式。 の判別式は
である。、 を入れると
となる。ここで がつねに成り立つので
である。
が解でないこと。
で、、 だから である。この条件は自動的にみたされる。
したがって求める条件は 、すなわち
である。
は の極値をとる で、そこでは接線が水平、法線が垂直になって交点が1つに減る。 がそれより大きいところでも、法線の傾きが小さすぎて交点は1つしかない。
なら 、 で 。解は となり、 上の点 、 はどちらも の上に乗っている。いっぽう なら で 、交点は だけである。
()を「傾きが定義できない」で片づけず、そのとき が という垂直線になり交点が1個であることまで書く。範囲の端が除かれる理由がここにある。
を のまま に代入して分母を払うときは、 の符号で不等号の向きが変わる。 の形にまとめてしまえば場合分けが消える。
(2) であることを示す
答
は (1) で出した2次式の2解なので、 と が と で書ける。 は という対称式なので、代入するだけで が消えて だけが残る。
は の2解だから、解と係数の関係より
である。したがって
となり
を得る。 は という形の数で、分子が だから になりえない。よって
である。
は の対称式で、 と見るのがこの形の定石である。 の因数として覚えている人は、そちらから を使って示してもよい。
では 、 で 。これは と一致する。 を 万 点で調べても、両者の差はすべて 未満だった。
「 を示せ」なので、値が何になるかまで出してしまうのがいちばん確実である。 がちょうど の傾き になるという事実が、そのまま (3) の計算に効く。
は実数だが、 だけでは して にならないことは言えない。実際 は負にもなる( だから で、ここでは正だが)。値を出す以外の近道はない。
(3) のとりうる値の範囲を求める
答
(2) で分母が だとわかったので、 と置き換えるだけで が だけの3次関数になる。あとは (1) の範囲 での値域を増減表で出す。端が開いていること、極小値が左端の値より大きいことに注意する。
(2) より分母は なので である。よって
となり、 は だけの関数である。定義域は (1) より である。
増減。 とすると
なので、 と が極値を与える。 なのでどちらも定義域の内部にある。 の符号は で正、 で負、 で正である。
- :増加。値は を含まず、 まで。
- :減少。 から まで。
- :増加。 から を含まずまで。
まとめる。 は より小さく、 より大きい。だから3番目の区間で出る値 も、2番目の区間で出る値 も、1番目の区間で出る値
にすべて含まれる。 は1番目の区間で連続かつ増加で、左端の値 だけが届かず は実際にとる。よって
が求める範囲である。
。 を から まで 万等分して を計算すると、最大 ()、最小 となる。定義域をさらに端へ寄せると最小は に近づくが届かない。 では である。
極小値 は最小値ではない。左端近くで は まで下がるので、極小値だけ見て「」とすると大きく外す。定義域の端の値をかならず計算して比べる。
右端の値 は最大値 より小さいので、範囲の上端には関係しない。3つの区間の値域を合わせるときは、数値で大小を確かめておくと安全である。
端が開いているので、下端は 、上端は になる。 は で実際にとれる(このとき は原点で、 は である)。
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