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東京大学 2021年度 前期日程 文科

第4問 整数の解答・解説

合同式・二項係数・階乗の2の指数・組合せの整除当サイトの体感難易度:難最終更新 2026/10/11

問題文について

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(1) が正の奇数、 が正の整数で のとき、 ならば であることを示す

答 が の倍数で、 が奇数だから が の倍数

が の倍数であることを示したい。 から を作ると、残りが になり、仮定からこれは の倍数である。あとは が奇数、つまり と互いに素であることを使う。

より

である。仮定より は の倍数なので、右辺は の倍数である。よって は の倍数である。

は奇数なので と は互いに素である。したがって が の倍数でなければならない。すなわち を で割った余りと を で割った余りは等しい。

の両辺を で割ってはいけない。 を作ってから「奇数と が互いに素」を使う。

(2) のとき、、 に対して となる正の奇数 が存在することを示す

答( は奇数)と書けて、、 とすればよい

を階乗で書き下して、 のべきだけを取り出す。 の中の偶数をまとめて をくくり出すと、 という形になる。この「奇数」の部分が、そのまま の材料になる。

のべきをくくり出す。 から までの積で、偶数だけを集めると だから

である。これを2回使うと

となる。そこで正の奇数 を で定める()。

を書く。 とおく。

であり、 だから

となる( なので のべきはすべて打ち消し合う)。したがって

とおけば が成り立つ。、 は奇数、 も奇数なので、 はともに正の奇数である。

、 なら 、 で、 の指数はどちらも である。 の範囲のすべての で の指数が一致することを確かめた。

のべきが打ち消し合うのは 、つまり だからである。、 という「 で割ると 余る形」が効いていて、 がずれると成り立たない。

(3)さらに が で割り切れるとき、 と を で割った余りが等しいことを示す

答(2) の が をみたすので、(1) が使える

(1) を使うには を言えばよい。 なので、残るのは である。 の漸化式を を法として見ると、 の余りは を で割った余りだけで決まることが分かる。

を で割った余り。 定義から

で、 だから

となる。 を法とすると 、 なので であり、 が偶数なら で 、 が奇数なら で となる。 から順に

となり、 を で割った余りは を で割った余りだけで決まって

である。

を示す。 なので、(2) の について 、 である。 が偶数のとき を示す。

  1. のとき:、また なので 。両辺とも になり成り立つ。
  2. のとき:、また である。 を で割った余りで4通り調べると、 では と 、 では と 、 では と 、 では と で、いずれも一致する。

よって であり、(1) より と を で割った余りは等しい。すなわち と を で割った余りは等しい。

、()では で で割ると 余り、 も 余る。 で が偶数のすべての組を多倍長整数で調べても例外はなかった。

が奇数だと は崩れる。たとえば 、 なら左辺 、右辺 で一致しない。「 が偶数」という条件はここで効いている。

(4) を で割った余りを求める

答

、 なので (3) がそのまま使える。 と もまた「 で割ると 余る形」なので、もう一度使えて一気に小さくなる。

、 で、 は偶数だから (3) より

である。さらに 、 で は偶数だから、もう一度 (3) を使って

となる。最後は直接計算して

なので、求める余りは である。

多倍長整数で をそのまま計算して で割ると、余りは になる。、 の余りもどちらも で、2段階の言いかえが正しいことも確かめられる。

(3) を使うには「上も下も で割ると 余る」ことと「 が偶数」の両方が要る。 と 、 と はどちらもみたしているので2回続けて使える。

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