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東京大学 2021年度 前期日程 文科
第3問 図形と方程式の解答・解説
2次方程式の解の配置・領域図示・通過領域・線形計画法当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/11
問題文について
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(1)点 のとりうる範囲を図示する
答 点 、、 を頂点とする三角形の内部(境界を含まない)。不等式で書けば
2つの放物線の共有点の 座標は の解である。解の配置を調べるときは、解そのものを書くより の符号を見る方が早い。下に凸なので、、、 がそのまま条件になる。
と を連立すると
である。 とおくと、条件は「 が と にそれぞれ1つずつ解をもつ」である。
符号で読む。 は下に凸の2次関数だから、この条件は
と同値である。実際、 なら は 側と 側に1つずつ解をもち、、 がその解を 、 に閉じ込める。逆も明らかである。書き下すと
である。 と をまとめると なので、求める範囲は
である。これは 直線 、、 で囲まれた三角形の内部で、頂点は 、、 である。境界は含まない。
を 、 の範囲に 万点ランダムに取り、 の解を実際に計算して配置を判定した結果と、 の判定は1点も食い違わなかった。たとえば は範囲内で、解は である。
判別式 は書かなくてよい。 から、 は 軸と必ず2点で交わることが従うからである。書いても誤りではないが、余計な条件を足して範囲を狭めないよう注意する。
、 は で、 は含まない。 が共有点になってしまうと 、 の条件から外れる。
(2)放物線 の通りうる範囲を図示する
答()、()。境界は含まない
点 が通過範囲に入るのは、 をみたす が (1) の三角形の内部にあるときである。 を固定すると は の1次式なので、その値域は三角形の3頂点での値だけで決まる。領域が開いているので、値域も端を含まない開区間になる。
を固定する。点 が 上にあるのは のときだから、 が のとりうる値であればよい。
1次式の値域は頂点で決まる。 は についての1次式で、 の係数が だから定数ではない。(1) の三角形 (内部、境界を除く)は凸なので、 の 上での値域は、 の閉包での最小値と最大値のあいだの開区間になる。最小・最大は頂点でとるから、 頂点での値
を比べればよい。 なので
である。よって のとりうる値は
で、 だから、求める範囲は
である(境界は含まない)。
境界の正体。 は では 、 では である。 は では 、 では である。つまり外側も内側も、もとの放物線を だけ左右にずらして 下げたものである。 の部分だけが という別の放物線になる。
を 、 に 万点ランダムに取り、 を から まで 等分して が三角形の内部に入るかを総当たりで調べると、上の不等式による判定と(境界から 以上離れた点では)1点も食い違わなかった。たとえば では で、 の極限がちょうど両端にあたる。
を固定して を動かす、という順番を守る。 と を別々に動かすと、 という結びつきが消えて範囲が広がりすぎる。
と で下側の境界が入れ替わるのは、 と の大小が で逆転するからである。 では両者が一致して になり、図では折れ目になる。
三角形の内部(境界を除く)なので、値域も開区間である。 などの境界線上の点は通らない。
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