本文へ
大学別数学研究室
  • 独自の解答・詳解
  • 問題文は非掲載
  • 小問2問・無料

東京大学 2020年度 前期日程 文科

第3問 図形と方程式の解答・解説

通過領域・半直線・回転・正三角形当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/11

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。文科の問題文は、この年度については大学が公開していません (2026/10/11時点)。お手元の過去問集・赤本などでご確認ください。

問題を転載している非公式サイトへのリンクは、当サイトでは行っていません。

(1) が 上を動くとき、半直線 が通過する領域を図示する

答 かつ (境界を含む)

半直線 は「向き」だけで決まる。だから の座標そのものではなく、 の傾きがどこまで動くかを調べればよい。 の傾きは で、相加相乗平均ですぐ最小値が出る。

()とおく。 なので、 は第1象限と 軸上( のとき )にある。

のとき。 半直線 は原点から右上に伸びる半直線で、その傾きは

である。相加相乗平均より で、等号は のときだから

である。また でも でも なので、 は 以上のすべての実数をとる。

のとき。 なので、半直線 は 軸の の部分である。

まとめる。 傾き の半直線 をすべて集めると、 の部分では 、つまり をみたす点がちょうど全部現れる。 の部分は の半直線が を埋める。よって通過領域は

である(境界の半直線 と 軸の の部分も含む)。

O(2, 4)(0, 4)Cy = 2x
( の の部分)と、半直線 の通過領域。領域は 軸の の部分と半直線 ではさまれた部分で、境界を含む。傾きが最小になるのは のとき。

を について 万点で調べると最小値はちょうど ()である。 なら 、 なら で、同じ傾きが か所から出ることも確かめられる。

を忘れない。 だけだと の部分( 軸)が抜けてしまい、領域が開いているのか閉じているのか答えられなくなる。

は で最小になるが、 が に近いところと大きいところの両方で に発散する。つまり同じ傾きの半直線が つの から出ることがある。領域を求めるだけなら重複は問題にならない。

半直線は原点を端点に含むので、 自身も領域に入る。

(2) 上の点 と 上の点 で、 が正三角形の3頂点となるものが存在する の範囲を求める

答 または

が正三角形の頂点の1つなので、 は を のまわりに 回した点に限る。すると問題は「 の向きを 回したものが の向きになるか」だけになり、(1) で調べた の向きの範囲がそのまま効く。長さは回転で変わらないので、条件に一切関わらない。

が正三角形なら かつ なので、 は を原点のまわりに または 回した点である。逆にそう回せば必ず正三角形になる。

が 軸の正の向きとなす角を とする。(1) より の傾きは 以上のすべての値をとり、 のときは 軸正の向き()だから

であり、この範囲の はすべて実現する。 の向きは で、長さ は自由だから、 が 上にある条件は「向き の直線が に一致する」こと、すなわち

である( は原点を通る直線なので、向きが ずれても同じ直線である)。

の側。 は から まで動く。この範囲で は連続な増加関数なので

である。加法定理より(、)

なので、この側の範囲は である。

の側。 は から まで動く。 と のあいだなので は負で、やはり連続な増加関数だから

である。同じく加法定理で

なので、この側の範囲は である。

まとめ。 求める範囲は

である。小数で書くと と である。

OABl
( の傾きが最小の点)を 回して をとった例。、 で正三角形になり、このとき の傾きは である。

上の点を 万点とって 回した向きが と一致するかを調べると、 では存在し、 では存在しない。これは と という2区間とぴったり合う。

も正三角形の頂点であることを使う。 は を原点のまわりに回した点に限られるので、 の長さは条件に関係しない。 の位置ではなく の向きだけを追えばよい。

は直線であって半直線ではない。向きが 違っても同じ直線なので、 が を超えても の値で扱える。ここを半直線と取り違えると範囲が半分になる。

の範囲 は両端を含む。 は 、 は で実現するので、 の範囲も両端を含む。

は範囲に入らない。 が 軸だと が か でなければならず、どちらも の外だからである。

2020年度の全4問をまとめて読む

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針

当サイト運営者が制作した教材

同じ形式の問題を、5回分

合格答案をつくる 東大文系数学 2027の表紙

合格答案をつくる 東大文系数学 2027

東大文系数学の出題を分析して書き下ろした予想問題集です。過去問そのものは入っていません。 本番と同じ試験時間・大問構成で5回分、 解答・詳解・別解に加えて、 小問ごとの加点・減点つきの採点表を収録しています。

Amazonで見る全2巻を見る¥2,695・102ページ・2026年8月9日発売

中身を試し読みする

扉・問題・解答などを、それぞれ抜粋して掲載しています。連続したページではありません。画像を押すと拡大できます。

抜粋をPDFでまとめて見る

関連するページ