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東京大学 2020年度 前期日程 文科

第2問 場合の数の解答・解説

格子点の選び方・包除原理・場合分け・行と列当サイトの体感難易度:標準最終更新 2026/10/11

問題文について

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(1)選んだ点を1個も含まない直線がちょうど 本になる選び方の数を求める

答 通り

本の直線は、縦 本()と横 本()に分かれる。選んだ 点が使う 座標の種類を 、 座標の種類を とすれば、点を含まない直線の数は である。つまり条件は だけで、あとは ごとに数えればよい。

選んだ 点の 座標の種類を 、 座標の種類を とする。直線 が点を含まないのは が使われていないときだから、点を含まない直線は

である。 点なので 、、さらに である。条件は 、つまり なので

の3通りを数える。

(i) のとき。 座標は 種類すべて、 座標はちょうど 種類を使う。 座標が 種類で点が 個だから、ある 座標だけ 点、残りの つは 点ずつである。

  1. 使う 座標 つを選ぶ: 通り。
  2. 点をもつ 座標を選ぶ: 通り。その では つの を両方使う( 通り)。
  3. 残り つの 座標は、それぞれ つの のどちらかを選ぶ: 通り。

点をもつ列が を両方使っているので、 が 種類ちょうどになることは自動的にみたされる。よって 通りである。

(ii) のとき。 と を入れ替えただけなので、同じく 通りである。

(iii) のとき。 使う 座標 つを 通り、 座標 つを 通りで選ぶ。その の 点から 点を、 行も 列もすべて使うように選ぶ。包除原理で

通りである( 行以上空ける、あるいは 行と 列を空けると残りが 点以下になり、 点は選べないので、以降の項は )。よって 通りである。

合計。 3つは互いに排反なので

通りである。

通りをすべて列挙して「点を含まない直線がちょうど 本」を数えると 通りで、内訳は が 、 が 、 が であった。

「点を含まない直線がちょうど2本」は、縦2本・横0本、縦1本・横1本、縦0本・横2本の3つの形を含む。どれか1つだけを数えて終わらないこと。

のとき「 点をもつ が を両方使う」ことを見落とすと、 がちょうど 種類という条件の確認を別に書く羽目になる。ここは自動でみたされる。

では 点から 点なので、空になる行と列を同時に作ることはできない。包除原理の第3項以降が になるのはそのためで、書いておくと安全である。

(2) 本の直線がいずれも選んだ点を少なくとも 個含む選び方の数を求める

答 通り

条件は 、つまり 行 列すべてを使うことである。 点で 行を埋めるので、 つの行だけ 点、列も同様に つだけ 点になる。その「二重の行」と「二重の列」が交わるところに点があるかどうかで、形が2通りに分かれる。

(1) と同じ記号で、条件は 、すなわち である。 点を 行に各行 個以上で配ると、ちょうど つの行が 点、残り 行が 点ずつになる。列についても同様である。この行を 、列を とする。

(i) 点 が選ばれている場合。 このとき、 を取り除くと行 も列 も 点になり、残り 点は各行各列ちょうど 点ずつ、つまり置換の形になる。逆に、置換の形の 点に残り 点のどれか 点を加えると、必ずこの形になる。置換は 通り、足す点は 通りなので

通りである。この数え方で重複が起きないのは、 が選ばれている 点の集合からは、取り除いて置換になる点が ただ1つだからである(行 の他方の点を除くと、その列が空になる)。

(ii) 点 が選ばれていない場合。 列 の 点は 以外の 行にあり、その 行はこれで 点ずつ埋まる。残る 行を とする。列 以外の 列は 点ずつで、その 点は行 の 点と行 の 点である。したがって

  1. 行 を選ぶ: 通り。列 を選ぶ: 通り。
  2. 列 の 点が入る行を、 以外の 行から選ぶ: 通り(残りが )。
  3. 行 の 点が入る列を、 以外の 列から選ぶ: 通り(残りが の列)。

で 通りである。

合計。

通りである。

包除原理でも出せる。 行と 列を空ける選び方を足し引きして

となり、同じ答えになる。

通りをすべて列挙して「 本すべてが点を含む」を数えると 通りで、包除原理の計算結果とも一致する。 の内訳も、列挙で が選ばれているものが 、いないものが であった。

(i) で「置換 残りの点」と数えると、(ii) の形がまったく出てこない。 が選ばれていない形は、どの 点を取り除いても置換にならないからである。この取りこぼしに気づかないと で終わってしまう。

から「行も列も の形」はすぐ出るが、行の 点と列の 点の位置関係までは決まらない。そこで場合分けが必要になる。

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