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大学別 数学入試分析

名古屋大学 2026年度 前期日程 理科系

名大理系 2026年度 数学の解答・解説

全4問。当サイトで独自に解いた解答・計算過程・詳解・別解を、大問ごとに載せています。

最終更新 2026/10/05

問題文について

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。理科系の問題文は名古屋大学が公開しています。

問題文を見る(名古屋大学公式・外部サイト)

掲載ページ名「令和8年度一般選抜(前期日程)の試験問題および正解・解答例等」/2026/10/05に当サイトでリンク先を確認。 公開年度は大学側の都合で入れ替わることがあります。

第1問 微分積分

1/x の積分・面積・正接の加法定理・増減表による最小値当サイトの体感難易度:標準

(1)面積 を で表す

答

方針囲んでいる3本のうち2本は原点を通る線分なので、 で切って積分すると、直線の部分がきれいに打ち消し合う。 で2つに分けるのが素直。

を通り原点を通る直線は 、 のほうは 。 より だから、 のほうが傾きが大きい。

  1. では、上が 、下が
  2. では、上が 、下が

よって

検算

とすると 。実際に で合う。

答案で省略しない方がよい点

  • で場合を分けずに だけで済ませると、 の三角形部分が抜ける。
  • の式を と書き間違えやすい。 の 座標は なので傾きは 。

(2) のとき を で表す

答

方針 は2直線のなす角なので、傾きの差ではなく正接の加法定理で扱う。 が 軸の正の向きとなす角を とおけば 。

で、どちらも正。 より だから で、。

これが に等しいので

だから で割れて 。 より 。

答案で省略しない方がよい点

  • という条件がここで効く。 だと となって が決まらない。問題が の範囲を切っている理由はこれ。
  • 分母・分子に を掛けて整理する一手を省くと、分数のまま扱って符号を間違えやすい。

(3) を保ったまま動くとき、 を最小にする を求める

答

方針 は の増加関数なので、 を直接微分する必要はない。 を最小にすればよく、根号も対数も消える。

(2) より 。 とおくと で

を最小にすればよい。

分母は正なので符号は で決まる。 の正の解は で、これは を満たす。 で 、 で だから、 で最小。

かつ より 。

検算

を入れると 。つまり 、最小値は 。ここまで簡単な形になるので、計算が合っているかの目印になる。

答案で省略しない方がよい点

  • とおいたら を必ず書く。 でも でも なので、最小値は内部でとる。
  • のまま を微分しても解けるが、計算量が増える。単調性で言い換える一言を書いておくと、以降の計算が軽くなる。
  • を と書いてしまう取り違えが多い。問われているのは であって ではない。

第1問だけのページ

第2問 空間図形・ベクトル

平面の方程式・法線ベクトル・直線の媒介変数表示・符号による存在条件当サイトの体感難易度:標準

(1)平面 が直線 と共有点をもつ の条件

答

方針平面を方程式で、直線を媒介変数で表して代入すると、 についての1次方程式になる。「共有点をもつ」はその方程式が解をもつこと。1次の係数が になるときだけ別に調べる。

。法線ベクトルを とおくと

第1式から 。第2式に入れて 、すなわち 。 と選ぶと

を通るので 。直線 は より

これを の式に代入し、左辺を とおくと

  1. 、つまり のとき、 がただ1つ定まり、共有点をもつ
  2. のとき ( によらない定数)で にならず、共有点をもたない

よって求める条件は 。

答案で省略しない方がよい点

  • 次の係数が になる場合を飛ばすと、答えが「すべての実数」になってしまう。 は直線が と平行で、しかも 上にない場合。
  • は定数倍の自由度があるので、 のように分母が払える値を選ぶと以降の計算が楽になる。

(2)平面 が線分 (両端を含む)と共有点をもつ の条件

答

方針 は の1次式(または定数)なので、 に解をもつ条件は端点の値の符号だけで決まる。 は を平面の式に入れた値そのもので、符号が逆なら線分は平面を横切る。

求める条件は 、すなわち

別解 を求めてから範囲を考える

のとき なので、 を解く。 の符号で場合分けが要るぶん手間は増えるが、共有点の位置まで同時に分かる。

では なので、両辺に掛けると不等号が反転して 、つまり 。 では かつ から だが が となり、 と両立しない。

検算

端点で確かめられる。 のとき に を入れると 。 のとき に を入れると 。どちらも端点がちょうど 上に乗る。

答案で省略しない方がよい点

  • 「両端を含む」ので等号を入れる。 は が、 は が 上に来る場合で、どちらも共有点をもつ。
  • なので、不等式の向きを書き間違えないこと。数直線に と を取って確かめるとよい。

第2問だけのページ

第3問 整数

互いに素・素因数分解の一意性・場合の数・重複を除く数え方当サイトの体感難易度:やや難

(1) かつ を満たす組をすべて求める

答 の5組

方針どの2つも互いに素という条件は、素因数の分かれ方を完全に縛る。同じ素数が2つに分かれて入ると、その2つの最大公約数がその素数以上になってしまうので、各素数のべきはまるごと1つに属する。

なので、分けられない塊は の3つ。

この3つの塊を に振り分ければよい(どこにも塊が来なければその数は )。塊の分け方で場合分けすると、 に並べ替えて次のようになる。

  1. 3つとも別々 …
  2. と を同じところへ …
  3. と を同じところへ …
  4. と を同じところへ …
  5. 3つとも同じところへ …

いずれも積は で、どの2つも共通の素因数をもたないから条件を満たす。

答案で省略しない方がよい点

  • を と に割って配ることはできない。 の指数をどう分けても両方に が入り、互いに素でなくなる。
  • はどの数とも互いに素なので、 も条件を満たす。「 を除く」とは書かれていないので落とさない。

(2) を満たす組 の個数を で表す

答 個

方針(1) と理由は同じ。 の素因数は「 以下の素数」がちょうど全部で、その個数が 。素数ごとに「 のどこへ入れるか」を独立に選べる。

と書くと、現れる素数はちょうど 種類。どの2つも互いに素という条件から、各 はまるごと のどれか1つに属する。

逆に、 個の塊をどう振り分けても積は になり、2つの数が共通の素因数をもつことはないので条件を満たす。塊ごとに3通りで、選び方は独立だから

答案で省略しない方がよい点

  • ここで数えているのは順序つきの組。 と は別に数えている。(3) との違いを最初に宣言しておく。

(3) かつ を満たす組の個数を で表す

答 個

方針(2) の 個を で割りたいが、同じ数が混ざる組だけは並べ替えの個数が にならない。互いに素という条件のおかげで、その例外が1種類しかないことが効く。

まず、2つが等しいとき。 なら で、これが だから 。このとき 。

次に、3つとも等しいとき。同じ理由で となるが、すると 。 より なので、これは起こらない。

よって例外は の形だけで、順序つきでは を置く位置の 通り。残る 個は が相異なるので、 の組1つにつき 個ずつ対応する。

検算

とすると 、 以下の素数は で 。 となり、(1) で書き出した5組と一致する。順序つきでも で (2) と合う。

答案で省略しない方がよい点

  • 「どの2つも互いに素」だから、等しい2つがあればその値は 。この一歩を踏むと、重複する場合が1種類に絞れる。
  • より であることを書いておかないと、 の場合の処理が抜ける。
  • としてしまうと整数にならない。 は奇数なので、割り切れないこと自体が検算になる。

第3問だけのページ

第4問 確率・漸化式

確率漸化式・対称性・3項間漸化式・数学的帰納法・特性方程式当サイトの体感難易度:難

(1) を求める

答

方針座標を2つとも追うと場合が増えるが、条件に出てくるのは だけ。 の1次元の動きに読み替えると、3通りの移動がそのまま の に対応する。

時刻 での点 の座標を 、 とおく。3つの移動はそれぞれ

  1. へ … は 減る
  2. へ … は変わらない
  3. へ … は 増える

どれも確率 で、。条件 は「 がすべて のいずれか」と言い換えられる。

は のいずれかなので 。 は で分けて

は (2) の を使うのが速い。 から 、さらに となり

答案で省略しない方がよい点

  • から次に へ出てしまう確率が ある。この「はみ出す枝」を落とすと になってしまう。
  • は「時刻 までずっと条件内」であって「時刻 で条件内」ではない。途中で一度でも出たらその先は数えない。

(2) を で表す

答

方針 と をひとまとめに としてよいのは、移動のルールが の符号について左右対称だから。この一言を書いておくと、 状態で話が閉じる。

(寄与 )からは、次の 通りがすべて条件内。 になるのは 通りで 、 になるのは 通りで 。

からは次が で、 は条件外。 が 、 が 。 も対称に同じなので、まとめて から へ 、 へ 。

検算

から順に計算すると 、。和はそれぞれ で (1) と合う。

答案で省略しない方がよい点

  • は と の確率の和なので、 から へ移る確率は ではなく 。 からしか へは行けない。

(3) を で表す

答

方針 なので、(2) の2式を足して だけの関係に直す。 を で書き戻すのが要領。

(2) の2式を足すと

と合わせて 。これを (2) に入れると

を で使って

検算

とすると で (1) と合う。さらに となり、 からの直接計算とも一致する。

答案で省略しない方がよい点

  • は を で表した式で、 とは係数が違う。この の違いが を取り出す鍵になる。

(4) のとき をすべての で示す

答 を出発点に、(3) の漸化式と を使った数学的帰納法で示せる

方針 は (3) の漸化式の特性方程式 の解。これに気づくと、帰納法の1歩が一行で終わる。

まず と が等しいので

出発点。 は で成立。 は

より成立。

帰納の1歩。 と を仮定する。(3) の係数 はともに正なので不等号の向きが保たれ

よりこれは に等しい。よって 。

以上より、すべての で が成り立つ。

検算

なので 。一方 で、確かに 。 が大きいほど両者の比は一定に近づく( が特性方程式の大きいほうの解だから)。

答案で省略しない方がよい点

  • 2つ前まで使う漸化式なので、出発点は と の両方が要る。 だけだと回らない。
  • は数値で「だいたい 」と書くのではなく、 まで有理数に落として示す。
  • がどこから来た数かに触れずに計算だけ進めると、 が天下りに見える。特性方程式の解であることを一言添える。

第4問だけのページ

大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。解答は当サイトで検算していますが、誤りが残っている可能性はあります。掲載方針配点・採点基準・難易度を大学の公表値として示すことはしていません。

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