名古屋大学 2026年度 前期日程 理科系
第3問 整数の解答・解説
互いに素・素因数分解の一意性・場合の数・重複を除く数え方当サイトの体感難易度:やや難最終更新 2026/10/05
問題文について
大学の公式解答ではなく、当サイト独自の解答・解説です。問題文は掲載していません。理科系の問題文は名古屋大学が公開しています。
掲載ページ名「令和8年度一般選抜(前期日程)の試験問題および正解・解答例等」/2026/10/05に当サイトでリンク先を確認。 公開年度は大学側の都合で入れ替わることがあります。
(1) かつ を満たす組をすべて求める
答 の5組
方針どの2つも互いに素という条件は、素因数の分かれ方を完全に縛る。同じ素数が2つに分かれて入ると、その2つの最大公約数がその素数以上になってしまうので、各素数のべきはまるごと1つに属する。
なので、分けられない塊は の3つ。
この3つの塊を に振り分ければよい(どこにも塊が来なければその数は )。塊の分け方で場合分けすると、 に並べ替えて次のようになる。
- 3つとも別々 …
- と を同じところへ …
- と を同じところへ …
- と を同じところへ …
- 3つとも同じところへ …
いずれも積は で、どの2つも共通の素因数をもたないから条件を満たす。
答案で省略しない方がよい点
- を と に割って配ることはできない。 の指数をどう分けても両方に が入り、互いに素でなくなる。
- はどの数とも互いに素なので、 も条件を満たす。「 を除く」とは書かれていないので落とさない。
(2) を満たす組 の個数を で表す
答 個
方針(1) と理由は同じ。 の素因数は「 以下の素数」がちょうど全部で、その個数が 。素数ごとに「 のどこへ入れるか」を独立に選べる。
と書くと、現れる素数はちょうど 種類。どの2つも互いに素という条件から、各 はまるごと のどれか1つに属する。
逆に、 個の塊をどう振り分けても積は になり、2つの数が共通の素因数をもつことはないので条件を満たす。塊ごとに3通りで、選び方は独立だから
答案で省略しない方がよい点
- ここで数えているのは順序つきの組。 と は別に数えている。(3) との違いを最初に宣言しておく。
(3) かつ を満たす組の個数を で表す
答 個
方針(2) の 個を で割りたいが、同じ数が混ざる組だけは並べ替えの個数が にならない。互いに素という条件のおかげで、その例外が1種類しかないことが効く。
まず、2つが等しいとき。 なら で、これが だから 。このとき 。
次に、3つとも等しいとき。同じ理由で となるが、すると 。 より なので、これは起こらない。
よって例外は の形だけで、順序つきでは を置く位置の 通り。残る 個は が相異なるので、 の組1つにつき 個ずつ対応する。
検算
とすると 、 以下の素数は で 。 となり、(1) で書き出した5組と一致する。順序つきでも で (2) と合う。
答案で省略しない方がよい点
- 「どの2つも互いに素」だから、等しい2つがあればその値は 。この一歩を踏むと、重複する場合が1種類に絞れる。
- より であることを書いておかないと、 の場合の処理が抜ける。
- としてしまうと整数にならない。 は奇数なので、割り切れないこと自体が検算になる。
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