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大学別 数学入試分析

名古屋大学 2026年度 前期日程 理科系

第4問 確率・漸化式の解答・解説

確率漸化式・対称性・3項間漸化式・数学的帰納法・特性方程式当サイトの体感難易度:難最終更新 2026/10/05

問題文について

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掲載ページ名「令和8年度一般選抜(前期日程)の試験問題および正解・解答例等」/2026/10/05に当サイトでリンク先を確認。 公開年度は大学側の都合で入れ替わることがあります。

(1) を求める

答

方針座標を2つとも追うと場合が増えるが、条件に出てくるのは だけ。 の1次元の動きに読み替えると、3通りの移動がそのまま の に対応する。

時刻 での点 の座標を 、 とおく。3つの移動はそれぞれ

  1. へ … は 減る
  2. へ … は変わらない
  3. へ … は 増える

どれも確率 で、。条件 は「 がすべて のいずれか」と言い換えられる。

は のいずれかなので 。 は で分けて

は (2) の を使うのが速い。 から 、さらに となり

答案で省略しない方がよい点

  • から次に へ出てしまう確率が ある。この「はみ出す枝」を落とすと になってしまう。
  • は「時刻 までずっと条件内」であって「時刻 で条件内」ではない。途中で一度でも出たらその先は数えない。

(2) を で表す

答

方針 と をひとまとめに としてよいのは、移動のルールが の符号について左右対称だから。この一言を書いておくと、 状態で話が閉じる。

(寄与 )からは、次の 通りがすべて条件内。 になるのは 通りで 、 になるのは 通りで 。

からは次が で、 は条件外。 が 、 が 。 も対称に同じなので、まとめて から へ 、 へ 。

検算

から順に計算すると 、。和はそれぞれ で (1) と合う。

答案で省略しない方がよい点

  • は と の確率の和なので、 から へ移る確率は ではなく 。 からしか へは行けない。

(3) を で表す

答

方針 なので、(2) の2式を足して だけの関係に直す。 を で書き戻すのが要領。

(2) の2式を足すと

と合わせて 。これを (2) に入れると

を で使って

検算

とすると で (1) と合う。さらに となり、 からの直接計算とも一致する。

答案で省略しない方がよい点

  • は を で表した式で、 とは係数が違う。この の違いが を取り出す鍵になる。

(4) のとき をすべての で示す

答 を出発点に、(3) の漸化式と を使った数学的帰納法で示せる

方針 は (3) の漸化式の特性方程式 の解。これに気づくと、帰納法の1歩が一行で終わる。

まず と が等しいので

出発点。 は で成立。 は

より成立。

帰納の1歩。 と を仮定する。(3) の係数 はともに正なので不等号の向きが保たれ

よりこれは に等しい。よって 。

以上より、すべての で が成り立つ。

検算

なので 。一方 で、確かに 。 が大きいほど両者の比は一定に近づく( が特性方程式の大きいほうの解だから)。

答案で省略しない方がよい点

  • 2つ前まで使う漸化式なので、出発点は と の両方が要る。 だけだと回らない。
  • は数値で「だいたい 」と書くのではなく、 まで有理数に落として示す。
  • がどこから来た数かに触れずに計算だけ進めると、 が天下りに見える。特性方程式の解であることを一言添える。

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