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大学別 数学入試分析

横浜国立大学・経済学部・経営学部

横国文系数学の
傾向と対策

2019〜2026年度(8年分)の過去問分析

合格答案をつくる 横国文系数学 2027の表紙分析からつくった
予想問題集

試験時間90分、大問3題、完全記述式。解答用紙は2枚(A5〜1とA5〜2)で、問題番号と一致する箇所に記入する。公式集は配布されない。

試験時間
90分
大問数
3題
1題あたり
30分
解答形式
完全記述式

よく出る分野(全21題中の出題数)

  • 微積分8
  • 空間ベクトル6
  • 確率5

横国文系数学の頻出分野

8年分・全21題の出題分野を数えたもの。棒が長い分野ほど、繰り返し狙われています。

  1. 微積分(整式)8題/21題

    毎年1〜2題。3次関数・接線・面積・パラメータ入りの最大最小

  2. 空間ベクトル6題/21題

    7年中6年(2026年度のみ出題なし)。平面ベクトルの大問は7年で0題

  3. 確率5題/21題

    出ない年は2022・2024。5題すべてに条件付き確率か期待値が入る

  4. 数列1題/21題

    2022年度のみ

  5. 式と証明1題/21題

    2026年度のみ

形式は8年間不変

試験時間90分、大問3題、完全記述式。解答用紙は2枚(A5–1 と A5–2)で、問題番号と一致する箇所に記入する。公式集は配布されない。問題冊子の表紙は左上に「A1」、中央に「数1.2em学(令和○年度)」、そのあとに〔注意事項〕が8項目並ぶ。本文は1ページに1大問で、下は下書き用に大きく空けてある。大問番号は枠なしの太字算用数字、句読点は「、」「。」である。

配点は学部で異なる。

経営学部では数学と外国語のどちらか一方を出願時に選択する(ただし DSEP 志望者は数学を選択する)。経済学部志望者は、得点に を掛ければ400点満点に読み替えられる。

なお、2021年度(令和3年度)は個別学力検査が実施されていない。2020年7月にコロナ禍で全学部の二次試験取りやめが公表されたためで、過去問は8年分ではなく7年分しかない。

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学部個別学力検査共通テスト合否判定
経済学部数学 400 +外国語 400 = 8001000偏差値換算して
経営学部数学 450 または 外国語 4500900偏差値換算して (共通テスト側が2)

出題範囲が作問を強く縛る

募集要項に明記された出題範囲は次のとおりである。

ここから読み取るべきことは2つある。

(a) 「数学と人間の活動」が範囲外なので、整数を主題にできない。 合同式・ユークリッドの互除法・記数法は出せない。実際、7年21題のうち整数を主題にした大問は1題もない。2024年度大問1が「 次方程式が負の整数解をもつ」という条件を扱っているが、中身は因数定理と約数の絞り込みだけで、整数論の道具は使っていない。

(b) 「統計的な推測」も数学 III も範囲外。 したがって極限・ や の微分・置換積分・回転体・複素数平面・2次曲線はすべて使えない。微分積分は整式に限られる。これは見た目ほど楽ではなく、 が出る最大最小は「 乗する」「置きかえて多項式に落とす」の2手で処理する必要がある。

数学 I・数学 II全範囲
数学 A「図形の性質」と「場合の数と確率」のみ
数学 B「数列」のみ
数学 C「ベクトル」のみ

分野は「微積分・空間ベクトル・確率」の3本柱

分野別に数え直すと、21題の内訳は 微積分 8・空間ベクトル 6・確率 5・数列 1・式と証明 1 である。

確率が出れば条件付き確率が必ず入るのは横国文系のいちばん強い癖である。5題すべてがそうで、2026年度は条件付き確率と期待値の両方を問うている。逆に、空間ベクトルはほぼ毎年出るのに平面ベクトルは一度も出ていない。

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年度大問1大問2大問3
2019確率(3個のさいころ・条件付き確率)空間ベクトル(正四面体と平面の交点)微積分(3次曲線の接線と直交・面積)
2020空間ベクトル(内積が一定・重心)確率(箱の移しかえ・条件付き確率)微積分(定点・図示・極値)
2021個別学力検査は実施されなかった
2022数列(漸化式と和)微積分(3次と2次の共有点・最大値)空間ベクトル(正四面体・面積の最小)
2023微積分(2放物線の共通接線・面積比)確率(さいころ・条件付き確率)空間ベクトル(四面体・図示・面積比)
2024微積分(3次方程式の整数解・定積分)空間ベクトル(垂線の足・平面上の点)微積分(3次曲線と直線・正接の加法定理)
2025確率(カードの出し入れ・条件付き確率)空間ベクトル(立方体・同一平面上)微積分(放物線・平行条件・面積の極大)
2026確率(格子点上の移動・条件付き確率と期待値)図形と方程式・積分(円と放物線の共通接線)式と証明(整式の恒等式)
分野21題中特徴
微積分(整式)8毎年1〜2題。3次関数・接線・面積・パラメータ入りの最大最小
空間ベクトル67年中6年(2026年度のみ出題なし)。平面ベクトルの大問は7年で0題
確率5出ない年は2022・2024。5題すべてに条件付き確率か期待値が入る
数列12022年度のみ
式と証明12026年度のみ

小問の置き方

21題の小問はのべ60問で、1題あたり平均2.86問。内訳は次のとおり。

3小問が半数を占め、そこに2小問と4〜5小問が混ざる。2020年度大問1のように小問がまったくない大問が出ることもあるので、誘導なしで方針を立てる練習も要る。

一方、「示せ」型は60問中2問(約3%)、「図示せよ」も2問しかない。問われているのはほぼ全部「値・範囲・個数を確定させる力」であり、論証の作法よりも場合分けの境目と計算を最後まで走らせる正確さが効く。

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小問なし2小問3小問4小問5小問計
過去問(21題)15113121

難易度の実測──「横国は標準」は誤り

世間の評判をそのまま信じると必ず読み違える。易/標準/やや難/難の4段階を次のように定義して、21題を1題ずつ分類した。

易しい問題は7年で1題もなく、毎年ほぼ1題が「難」である。「標準」と評されるのは発想が奇抜でないという意味であって、軽いという意味ではない。とくに2025年度は大問2が4小問、大問3が5小問で、90分に対して分量が非常に重かった。

易教科書の例題の水準。方針が一目でわかり、計算も軽い
標準定石を1つ当てはめれば解ける。入試問題集の標準例題の水準
やや難定石を2つ以上組み合わせる、条件を言いかえる、場合分けの境目を自分で決める必要がある
難最終小問が、前小問の結果を使ったうえでさらに一段の工夫を要する

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易標準やや難難計
過去問(21題)0113721
1回(3題)あたり00.141.861.003
1回(3題)あたり001.801.203

目標点と時間配分

合格者の科目別得点は公表されていないが、配点(経営学部では数学450点、共通テスト900点)から逆算すると、450点満点で270点(6割)が一つの目安になる。大問3題なので2完+1半である。

1題に固執して他題の(1)を落とすのが最悪の失敗である。90分で3題は、1題あたり30分。2025年度のように5小問の大問が混ざる年は、最後の小問を捨てる判断も必要になる。

0–5分3題すべてに目を通し、解けそうな順に並べる
5–30分いちばん取りやすい1題を完答
30–60分2題目を完答
60–85分3題目。完答できなくても(1)(2)は必ず書く 85–90分:見直し

横国文系数学の対策の進め方

横国文系の数学は、出題の形が年度をまたいでよく似ています。だから形式と頻出分野を先に押さえてから演習するほうが、いきなり過去問に入るより速く仕上がります。

  1. 横国文系数学の出題形式と頻出分野をつかむ

    横国文系の数学は90分で大問3題、完全記述式です。単純に割ると1題あたり約30分で、見直しの時間を引くと実際にはもっと短くなります。2019〜2026年度(8年分)の出題を分野別に数えると微積分・空間ベクトル・確率が多く、ここが得点源にも失点源にもなります。

  2. 年度別の出題一覧で、過去問を解く順番を決める

    このページの年度別の表を見て、微積分のように毎年出ている分野から過去問に当たると、手をつけた順に積み上がります。

  3. 本番と同じ形式で、答案を仕上げる

    最後は本番の形式で通して解き、答案として書ききる練習をします。合格答案をつくる 横国文系数学は、この分析をもとに書き下ろした予想問題5回分に、どこで何点入るかを示した採点基準を付けたものです。

横国文系数学について、よくある質問

横国文系(経済学部・経営学部)の数学は何分で何題ですか?
試験時間は90分、大問は3題、解答形式は完全記述式です。単純に割ると1題あたり約30分で、見直しの時間を引くと実際にはもう少し短くなります。
横国文系の数学で頻出の分野はどこですか?
8年分・全21題の出題を分野別に数えると、微積分(整式)(8題)、空間ベクトル(6題)、確率(5題)が多く出ています。ページ内の分野別グラフで全体の偏りを確認できます。
横国文系の数学は記述式ですか?
横国文系(経済学部・経営学部)の数学は完全記述式です。答えの数値だけでなく、途中の論証を最後まで書ききる力が問われます。
横国文系の数学の過去問は何年分さかのぼるべきですか?
このページでは2019〜2026年度の8年分を年度別・分野別の表に整理しています。まとめて並べると、分野の配置や小問の型がどこまで固定されているかが見えてきます。

合格答案をつくる シリーズ

横国文系数学の予想問題集

このページの2019〜2026年度(8年分)の出題分析をもとに書き下ろした、横国文系数学のオリジナル予想問題集です。本番と同じ形式の問題に加えて、どこで何点入るかを示した採点基準と別解を収録しています。

  • 合格答案をつくる 横国文系数学 2027の表紙

    合格答案をつくる 横国文系数学 2027

    100ページ・¥2,695

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